気をつけるポイントを理解いただけたところで、書き出しを作るコツを押さえた具体的な手順をご紹介します。
まずは箇条書きで「こういうことを言いたい!」という内容をひたすら書き出してみましょう。自己PR、エピソード、仕事で実現したいこと(ビジョン)、理由など関連性があるのかわからないものも書いてOKです。ひたすら思いつくだけ書いてください。
箇条書きをし終わったら、それらを分類してみましょう。「これはビジョンに近いかな? これはエピソードだから……」など自分なりの区分で大丈夫ですので、分けていきます。そこまで整理できたら次のステップに進みます。
志望動機を提出する企業の求める人物像はご存じかと思いますので、箇条書きで出した内容の中でそれに沿っていると感じるものに印をつけていってください。先進的な企業であれば、積極性、失敗を恐れない、スピード、行動力など関連するアピールができるエピソードや自己PR、そしてビジョンなどが当てはまります。
印をつけたら下記のテンプレートに当てはめていってみてください。
「私は御社での仕事を通じ、◯◯を実現したい(ビジョン)と考えております。なぜならば(きっかけは)◯◯時代に、◯◯(場所)で得た◯◯という経験です。」
なんとなくという感覚で大丈夫です。最初は文章がおかしくなっていても問題ありません。とりあえず置いてみて文章になるように書き換えてみてください。どうでしょうか。面接に進めるようなやる気を感じますか? もし不足していると感じたら、どんなことがあれば説得力が上がると感じますか?
エピソードが弱い、動機が弱い、ビジョンが弱いなど、それぞれの不足ポイントを補うために次の行動をしてみてください。
・説明会資料の見直し
・ホームページの読み込み
・OBOG訪問などで「いいな!」と感じた言葉をピックアップ
それらをつなげてみると、弱い部分を補う内容になるはずです。
どうしても書くことが難しいと感じてしまう志望動機の書き出しを、スラスラと書いていくためのポイントをご紹介しました。今までどうすればよいかわからず手が止まってしまっていた方も、これで志望動機の精度や説得力を高めて、ぜひ人事担当の目に留まる志望動機を書いてみてください!
執筆:高下真美
新卒でインターンシップ紹介、人材派遣・人材紹介のベンチャー企業に入社。ベンチャー企業から大手IT・流通・情報・サービスなど多岐に渡る業種で営業・コーディネーターを担当。その後、大手採用コンサルティング系企業で8年の勤務を経て、夫の転勤を機に退職。現在は人材系コラムの記事執筆など、フリーライターとして活動中。