学生時代に頑張ったことを書く際の7ポイント【自己PR例文つき!】

学生時代に頑張ったことを書く際の7ポイント【自己PR例文つき!】

2018/07/06

自己PR


最大のポイント「求める人物像」の把握

切り口について7つのポイントを学んだところで、最大のポイントである「求める人物像」の把握を行っていきましょう。自己PRは何のためにするかというと「わたしは御社にピッタリの人材だ」ということをアピールするためで、その企業に向いているかどうかは、求める人物像を基に判断されます。つまり求める人物を理解していないと、的外れなアピールになってしまう可能性があるのです。

では企業が求める人物像とはどのように把握すればよいのでしょうか? 基本的にはホームページや会社説明会などで求める人物を企業側が説明してくれています。しかし、それをそのまま使うのではなくて、そこから一歩踏み込んで考えてからアピールするようにしましょう。
企業が発表している求める人物像は、学生が理解しやすいように簡単な言葉で表されているため、本当に求める人物を表すには情報が不足しているケースが多いです。その部分を自分で補うようにしましょう。業界・企業研究を行なって、その企業がどのような働き方をしているのか、その働き方であればどのような能力や資質を持った人物が求められているのかなどを想像してみてください。

たとえば、形のある商品(例:文房具、家具など)を販売している場合にはさまざまな能力が必要になります。その商品が他社のものとは違うという差別化のポイントや、使ったときに感じる具体的なメリットなどの知識をすぐに得られるという能力も求められます。そして販売を成功させるには、その知識を活かして「その企業にとってなぜこの商品が必要なのか」をアピールできる力も必要です。つまり、言われたことを実行するだけでなく、自分で情報を収集して組み立てる能力が求められるといえます。

このように自分が志望している仕事は、どのような能力があれば成果が上げられるのか、ということを自分なりに考えて伝えることが重要です。企業側から見ると、この学生は自分で求める人物像を噛み砕いている、勉強しているという大きなアピールになります。研究した求める人物像を自己PRに結びつけて書くことで、説得力のある文章を作ることができるのです。
では次に、実際に学生時代頑張ったことを自己PRにした例文をご紹介していきますので、ご自身の経験と照らし合わせながら参考にしてみてください。

◎「分析力」のアピール

内定業界:小売業界

わたしの強みは分析思考である。オーケストラ部に所属しており、2年生時にある演奏会のオーディションがあり、わたし一人だけが定員から外れてしまった。何が悪いのかをひたすら考え、うまい人に会えば何をしているのか、どうやって吹いているのかを観察し続けた。その甲斐あって、今では他大学にエキストラとして呼ばれるようになったりしている。今年はすでに5つの演奏会に出ることが決まっており、今から他の奏者の方と交流できるのが楽しみである。(21歳/大学4年生/女性)

<解説>
こちらは、分析をすることで自分の演奏レベルを高め、他大学にエキストラとして呼ばれるようになるまでに成長したという成果を出すことができた事例です。他の人を巻き込まなくても、自分ひとりだけでできる能力もありますので、ぜひこのようなポイントを見逃さないように自分の過去を振り返ってみてください。


◎「環境適応力」のアピール

内定業界:その他業界(学校)

わたしはアルバイトを大学に入学してから今日までずっと続けてきた。大変なこともあるが忍耐強く努力してきた。一番のエピソードでは、業務の中で時間制限内に行わなければならないことがなかなかできず社員さんと困っていた。しかしながら、共に協力しながら、いろいろと工夫することで、その困難を乗り越えることができ、また社長から直々のほめ言葉を頂くことができた。協調すること、そして臨機応変に対応することの大切さを身に染みて学ぶことができた。(22歳/大学4年生/女性)※200文字以上400文字以内

<解説>
大変な状況であっても、どのように環境に適応するかということを学び、大学の4年間バイトを続けたということがわかる事例です。そう簡単に物事をあきらめない姿勢と、臨機応変さの2つのアピールになていますので、大きな成果を挙上げていなくても自分の特徴をしっかりアピールすることで内定に近づくことができます。


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まとめ

「学生時代に頑張ったことがあまり思い浮かばない!」という就活生は多いと思いますが、実際は過去を振り返ってみると、さまざまなアピールポイントを見つけることができます。部活の全国大会1位やアルバイト時の売上何%アップなど、派手なアピールでなくても地道に行ってきた活動を自己PRに変換することが可能ですので、ご紹介した例文を参考にしながら、ぜひ志望企業に求められる人物像に沿った自己PRを作ってみてくださいね。



執筆:高下真美

新卒でインターンシップ紹介、人材派遣・人材紹介のベンチャー企業に入社。ベンチャー企業から大手IT・流通・情報・サービスなど多岐に渡る業種で営業・コーディネーターを担当。その後、大手採用コンサルティング系企業で8年の勤務を経て、夫の転勤を機に退職。現在は人材系コラムの記事執筆など、フリーライターとして活動中。

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