既卒・第二新卒で「職歴なし」でも就職を叶える。履歴書を魅力的に見せる方法

既卒・第二新卒で「職歴なし」でも就職を叶える。履歴書を魅力的に見せる方法

2018/06/27

自己分析

新卒のときは当然ほとんどの人が「職歴なし」の状態で就活をはじめるためほとんど影響はありませんが、既卒になってからの就活では重くのしかかってくる条件となりますよね。「書類の時点ではじかれてしまうのでは……」と思うと、気分が暗くなってしまう方も多いのではないでしょうか。
「職歴はないけれど、なんとか就職を果たしたい!」と考えている既卒の方のために、「職歴なし」でも履歴書を魅力的に見せる方法をご紹介します。ぜひ参考にして無事就職できるように頑張ってください。

既卒者・第二新卒の「職歴なし」でも履歴書を魅力的に見せる方法

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職歴なしの場合、企業からはどんな評価をされる?

既卒で「職歴なし」と聞くと、企業側は身構えてしまうというのが本音です。まずは「なぜ新卒で就職をしなかったのか」、そして「なぜこのタイミングで就職しようと考えているのか」ということを質問されるはず。その答えに対して「就活にやる気が出なかったから」という理由や「受け続けたけれど、どこにも受からなかった」などの理由の場合は、今回選考を受ける企業も候補人材から外してしまうことが考えられます。
しかし、理由の伝え方によっては書類を通過できる場合もあります。具体的にどういった理由を伝えれば好意的に捉えてくれるのか、次の章でご紹介していきます。

なぜ「職歴なし」なのか、理由を用意しよう

まずは既卒で「職歴なし」であれば「なぜなのか」という理由を必ず質問されます。それに対して履歴書にしっかり答えを記載できるかどうか、面接できちんと答えられるかどうかが、とにかく重要となります。
では、具体的にどのような理由であれば、納得してもらえるのでしょうか。ここでは4つの理由をご紹介していきます。

1.資格取得のために就職せず努力していた

よくある答えのひとつとして、「資格取得のために就職せずに勉強していた」ということが挙げられます。こちらの場合は「資格取得が叶わず就職することに切り替えた」あるいは「無事資格取得ができたため就職することにした」という2種類のパターンがあります。後者の場合は特に問題なく履歴書を通過できる可能性が高いので、前者についてご紹介していきます。

まず「資格取得を諦めた理由」を聞かれます。できれば「元々◯年をチャレンジ期間と決めていた」というように期限を決めていたことを答えるようにしてください。そうすると無計画でなんとなく就職を目指したのではなく、元々計画をしていてただ諦めたのではなく、ある意味では計画通りに事が運んでいるという印象を与えることができます。

たとえ最終的に資格が取れなかったとしても、勉強していたことは変わりありません。そのため、資格取得のために勉強していた内容が生かせる職種などに応募すると、さらに合格率が増します。

2.夢を追いかけていて就職する気がなかった

「俳優になる夢を追いかけていたため、就職する気がなかった」というような理由の方もいるでしょう。この理由の場合は、必ず「その夢を諦めたきっかけ」を伝えるようにしましょう。本気で諦めたのかどうか、企業側は非常に気にします。

3.アルバイトに熱中しすぎて新卒のタイミングを逃した

大学在学中にアルバイトに熱中する人は意外と多いものです。その理由は「単純にアルバイトが楽しくて就活をしなかった」という場合が多く考えられます。そんな場合は、アルバイトで学んだことで仕事に生かせることを伝えることができます。また、新卒時期を逃したことは選択ミスであったということは伝えるようにしましょう。

企業側としては、それ以外にも「それだけ熱中していたアルバイトの熱はどうして冷めたのか」ということが気になるはずです。「うちの会社に入社してからも、熱意が下がって、仕事が疎かになるのでは」という心配があるからです。家族の事情や一人暮らしをして自活するために、など必要に迫られていることを伝えて「辞めることはない」という部分をクリアできるかどうか大事な鍵となります。

4.理由もなく、大手に入社しなければと思いこんで就活に失敗した

就活をしていてよくいるのが、「とりあえず大手企業に入社する」ということが目標になってしまっている方です。「大手に入る=幸せ」と思っているため、大手以外は受けないという考えになっている場合があるのです。
人に合う企業は、それぞれによって違います。一概に大手が幸せともいえませんし、かといって中小のほうが幸せともいえません。就活に失敗したことで、そういった考え方を持つようになり「自分に合う企業を改めて探すことを決めて、視野を広げた」ということを伝えましょう。

職歴なしの履歴書作成の注意点

絶対に経歴は詐称しないこと!

アルバイトでも年末調整をしたときには、勤務状況がすべて明らかになってしまいます。嘘をついて入ったことで周りの信頼をなくし、その職場にいづらくなるだけでなく、最悪の場合は内定取り消しなどになる場合も。就職したい気持ちは経歴詐称に使うのではなく、自己PRや志望動機などに生かしましょう。

過去の反省を今後にどう生かすのかを具体的に!

新卒のキャリアをふいにしてしまっていることは、自分のキャリアにとって大きな痛手だと捉えていること、そして「反省していることを今後の仕事にどう生かすのか」という決意を伝えていきましょう。
例えば「自分の選択の間違いで大きい失敗をしてしまったけれど、さまざまなアルバイトに取り組んだことで初めて大手という軸以外に大切なものがあることに気がつきました。さまざまな経験をしてきたことで、お客様のどんな気持ちにも寄り添う対応ができると思っています」といった伝え方があります。それぞれの職種や業種に合わせて、その経験が今後の仕事にどう生きるのかというところまで言及しましょう。

職歴がなくても履歴書を魅力的にする方法5つ

既卒者・第二新卒の「職歴なし」でも履歴書を魅力的に見せる方法

「職歴なし」の理由の説明方法や注意点がわかったところで、次は「職歴なし」でも履歴書を魅力的にするポイントをご紹介していきます。

1.履歴書フォーマット自体を変える

職歴の空欄が目立たないように、自己PRや志望動機などを大きくしたフォーマットを作りましょう。自作しなくても、第二新卒向け就職サイトなどに載っている書類の場合は、すでにアピール部分の枠が大きくなっている形式が多いのでぜひ参考にしてみてください。

2.「職歴なし、以上」は避ける

職歴欄に何も書かない、「職歴なし、以上」だけで職歴欄を終わらせず、できれば何か記載するようにしましょう。履歴書は、あなたがこの会社に入りたい思いを伝える手紙のようなものです。手紙の一部が空欄になっていれば、やる気がないと思われても仕方ありません。

3.就職希望先の仕事につながるアルバイトや派遣経験を書く

職歴欄を空欄にしないためにできることとしては、就職を希望している先の仕事と共通点のあるアルバイトや派遣などの経験を書いていくことです。既卒の場合、卒業後はアルバイト経験も職歴欄に書いて大丈夫です。

4.資格、志望動機、自己PRの記述で魅力を出す

職歴欄が寂しいことは仕方ないとして、資格、志望動機、自己PRの記述をがんばることで、魅力を伝えていきましょう。資格取得を目指していた人は、ここまでの成果が出せたということを伝えてください(例えば、公認会計士の5科目中3科目は合格しているなど)。

志望動機や自己PRに関しては、先ほどお伝えした「注意点の反省を、どうやってその会社の仕事に生かすのか」というポイントを交えて書き込んでください。特に他の人から褒められたポイントや、自分でも気がついていなかった新しい長所などを盛り込むのがおすすめです。

5.既卒や第二新卒の履歴書を参考にする 

既卒や第二新卒向けの転職エージェントなどに載っている履歴書のフォーマットや、体験談などを参考にして履歴書の中身を充実させていきましょう。
世の中に出回っている転職用の履歴書の書き方は、既卒の場合はあまり当てはまりません。通常の履歴書とは違って、反省から成長したというストーリー仕立てになっていると、あなたの熱意も伝わりやすいでしょう。

まとめ

既卒の方が悩む「職歴なし」の履歴書の書き方についてご紹介しました。実際に就職活動をしてみると、書類の通過がなかなか厳しいと感じている方も多いはずです。そんなときはこの記事を参考に、自分の反省点と仕事に生かせる能力を目一杯盛り込んだ履歴書で、就職内定の幸せを勝ち取ってください!

執筆:高下真美
新卒でインターンシップ紹介、人材派遣・人材紹介のベンチャー企業に入社。ベンチャー企業から大手IT・流通・情報・サービスなど多岐に渡る業種で営業・コーディネーターを担当。その後、大手採用コンサルティング系企業で8年の勤務を経て、夫の転勤を機に退職。現在は人材系コラムの記事執筆など、フリーライターとして活動中。

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