【キャリア】自分にとっての「ワーク」と「ライフ」を考えよう

【キャリア】自分にとっての「ワーク」と「ライフ」を考えよう

2015/05/07

就活の悩み・疑問


「ワークライフバランスを実現できる会社に行きたいです」
このようなご相談を、就職活動中の学生の皆さんからお受けする事があります。
さて、皆さんにとっての「ワークライフバランス」とは何でしょうか?

まずは、「ワークライスバランス」という言葉を表面的に考えるのではなく、自分がどんな人生を送りたいか、会社に入ってどうなっていきたいのかを考えてみる事が大切です。

■まずは、自分にとっての「ワーク」と「ライフ」を考えてみる

学生さんのお話を伺っていくうちに、漠然と「ワークライフバランス」という言葉が一人歩きしてしまっており、自分にとっての「『ワーク』と『ライフ』が何か」をきちんと振り返る事ができていない現状に気づかれる方もいます。実現したい「ワークライフバランス」というのは、前提として個人によって捉え方・考え方も違うからです。

例えば、仕事に比重を置いており、プライベートがあまりなくても「自分としてはワークライフバランスが取れている」と考える方もいらっしゃいます。また、「ライフ」と言うと、出産や育児のイメージが強いようですが、もちろん介護も当てはまりますし、仕事以外の生活は全て「ライフ」へ関わってきます。男性・女性関係なく自分の事を考えていく必要がありますよね。

■ワークライフバランスを履き違えると大事なことを見失うことにも

一方で、会社としてはどうでしょうか。「残業はどの位ありますか」「お休みはしっかりとれますか」「産休・育休の取得実績はありますか」「ワークライフバランスは実現できますか」。このような質問も説明会などで増えているとか。長く働いていきたいからこそ、気になる点はたくさんありますよね。しかし、注意も必要です。会社側からすると、「働き方や、制度の事だけを気にしているのかな?」と思われてしまう場合もあるからです。「ワークライフバランスの実現=制度の充実」や「楽な働き方ができるところ」という軸で選んでしまうと、「入社したら何がやりたいのか」「自分は会社にどう貢献できるか」という視点で物事が見れなくなる可能性があります。本来、働くということは、一方的に会社に求めるのではなく、その会社に貢献をして付加価値を生み出していく事が前提となります。

とは言うものの、実際に社会に出る前に「ワークライフバランス」のイメージをどうやってつけたらいいか、なかなか分からないですよね。『就職四季報』や会社説明会でも情報収集は可能ですが、それ以外の方法として、積極的に実際に働いている社会人に会い、「ワーク」と「ライフ」のリアルを聞いてみる事も有効です。説明会や面接では聞けないナマの声は、自分にとっての「ワークライフバランス」を見つける上で非常に貴重な情報になると思います。

今後どんなキャリアを描いていくかは自分次第です。企業が働き方や人生を決めてくれるという事はありません。自分は何がしたいのか、どんな働き方がしたいのか、そして実現する為には自分は何をすべきかを、ぜひ当事者意識をもって考えてみて下さい。一人一人にとっての「ワークライフバランス」は、この就職活動中のみならず、社会人になった後も大切になると思います。

薬袋恵理(みない えり)
日本キャリア開発協会CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)会員
人材サービス会社にて、人材派遣営業・コーディネーターを経験し、転職。現在は人材サービス会社にて、キャリアアドバイザーとして主に20代~30代の方々の転職支援を行う。
2012年、日本キャリア開発協会CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)取得。https://www.j-cda.jp/

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