論理的な説明能力を問う質問

7.志望動機

・質問の意図
就活の面接で志望動機を初対面の方にわかりやすく伝えることは非常に難しいです。自分の動機となる出来事、企業の特徴、その企業で活かせる自分の能力などを伝える必要があるからです。いかにわかりやすく、論理的な展開で伝えることができるかを見られています。

・回答例
私は御社の製品を世界中に広め、日本の技術力の素晴らしさを伝えていきたいと考えております。
中学時代に御社の工場を社会見学させてもらう機会があり、初めて日本の技術が海を超えて喜ばれる製品になっていることを知りました。その後留学する機会があり、海外から日本を見たときに、改めて日本人の細やかな作業や気遣いという特長に気がつくことができました。

日本人の特長を最大限に活かした仕事を創業当初から大切にされている御社で、製品を伝える海外営業職として勤務し、御社のグローバル展開の一助になりたいと考えております。

8.自己PR

・質問の意図
自己PRは客観的に自分を捉えること、そしてその企業で何が求められているのかを知っていること、そして適切なアピール力がないと伝えることができません。1つの質問で3つの能力や仕事に対する素養を見ることができます。

・回答例
私は一度始めたら諦めずに努力を続ける力に自信をもっております。中学の頃はサッカー部でレギュラーになれない中でも2年間休まずにトレーニングし、3年のときにようやくレギュラーの座を勝ち取り、県大会ベスト4まで経験することができました。

高校では勉強にも力を入れ、偏差値が35だったところから1年半かけて73まで上げることに成功し、志望大学に入学できました。大学ではTOEICのスコアアップに励み、500点台から850点まで上げることに成功しました。

このように厳しい状態だったとしても、掲げた目標に対して心折れることなくコツコツ行うことができます。これらのことから大きな目標でも日々決めたことをやりきることで、達成できることを実感しております。仕事経験はないため困難はあるかと思いますが、この力を活かして御社でも活躍できる人材になりたいと考えております。

9.強み、弱み

・質問の意図
こちらも自己PRと同じく自分のことを客観的に捉えられているか、弱みの克服法を聞くことでその人の課題の捉え方を知ることができます。

・回答例
私の強みは行動力、弱みは慎重でないということです。強みが表れる場面としてはふと海外に一人旅するなど思い立ったが吉日で臆することなくどこへでも行き、誰とでも仲良くなれることです。逆に弱みは慎重さが足りないことですが、海外旅でさまざまなトラブルに巻き込まれたことがあり、行動しながらでも気をつけるべき点を押さえるよう心がけています。以来、何か行動するときには懸念すべきことを考えてから行動するようになり、失敗が大幅に減りました。

10.性格

・質問の意図
こちらも自分を客観的に捉えられているかが見られています。

・回答例
ほとんど自己PRと同内容なので、冒頭に「私は◯◯な人間です。なぜなら～」と付け、その後は理由となる自己PRを伝えればOKです。

11.まわりからの評価

・質問の意図
こちらは自分が思っている自分と、他人から見た自分にずれがないかを確認する質問です。仕事に結びつけて伝えるとよい自己PRになります。

・回答例
私は周囲からよく「パワーの塊、実行力のある人」といわれます。学園祭の実行委員で前年の2倍の人数を集める目標を立てました。昨年はNGだったゲストを呼ぶ交渉も成立、SNSでの拡散を試みた結果、前年の2倍の集客を実現しました。この経験から周囲に頼られ、実行力があるといわれるようになりました。

12.ゼミの研究内容

・質問の意図
自分が学んできた内容を他の人に話せるかどうかは、アウトプットできるように学んできたかどうか、そして論理的な思考力があるかがわかります。

・回答例
私がゼミで◯◯について研究してまいりました。◯◯分野で◯◯ができるようになるために必要な研究です。その研究を通じて、想定外のことが起きたときの対応力を身につけることができました。研究では思ったような成果が出ないことも多いです。そんなときにも事前にA・B・C案などの方法を考えておくことで、時間をロスすることなく研究を進めることができました。ビジネスにおいてもこの考え方は活かせるはずだと思っております。