通年採用とは? 制度を利用するメリット

通年採用とは? 制度を利用するメリット

2018/02/02

就活の基礎知識

通年採用とは? 制度を利用するメリット

日本では、多くの企業が「新卒一括採用」といって毎年春に新卒者を採用し、社員として迎え入れる仕組みを取っています。しかし、近年は「通年採用」という方式を導入または検討する企業も増えてきました。今回はこの「通年採用」についてご紹介します。

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■「通年採用」とは1年を通して採用活動を行うこと

従来日本では、年度の終わりである3月に学校を卒業し、4月から次の学校に進学、あるいは就職して新生活をスタートさせるという流れが一般的でした。企業の人材採用においては、卒業見込みの学生を募集して内定を出し、卒業後に一括して入社させます。この方式を「新卒一括採用」といって、従来はこれが一般的でした。しかし「新卒一括採用」では以下のような問題があります。

・留学していた学生など、たまたまその時期に就職活動ができなかった学生は就職先を決めるのが難しい
・就職活動が忙しくなると、大学での勉学に支障を来すことがある
・新卒で就職できないと、その後の人生を設計するのが難しい
・新卒で採用できる人数が、その時期の景気に左右される

企業にとっては、新卒一括採用のための採用期間に就職活動ができなかった学生でも、優秀な人材なら採用したいというのが本音です。また、社内で急な人材確保が必要になれば、春まで待っていられないこともあります。このため、近年は1年を通して(または年に何回か機会を設けて)採用活動を行う「通年採用」を取り入れる企業が増えているのです。

■「通年採用」のメリットは?

通年採用では、企業にも学生側にもメリットがあります。それは以下のようなものです。

●企業が通年採用を行うメリット

・無駄のない計画的な人員採用が可能

新卒一括採用では、中・長期的な人員計画を立てて募集人数を決めますが、次年度の社会情勢や景気によっては人員の過不足が起こります。しかし、通年採用では必要な時期に必要な人数を募集するため、無駄のない採用活動ができるようになります。

・留学生、秋入学の学生、既卒者、第二新卒にも対応できる

新卒一括採用の場合、海外留学で日本にいなかったために就職活動を行えなかった学生への対応が難しいという問題がありました。留学生が帰国し、就職活動を始めようという時期にはすでに募集枠が埋まっていることがあったのです。また、近年増えている「秋入学」の学生も、春の新卒一括採用にはタイミングが合いません。

通年採用では、留学生や秋入学の学生、新卒一括採用で就職先が決まらなかった人(既卒者)、他の企業に一度は就職したものの短期間で退職してしまった人(第二新卒)もターゲットにできます。採用対象者の母数が大きくなり、よりよい人材を確保しやすくなります。

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