そういえば、「部活のときに教え方がうまいといわれたことがあるな」ということや、「バイト先で物覚えが早いと言われたことがある」など些細なことで構いません。まずは箇条書きにしていきましょう。
例えば先ほど挙げた「教え方がうまい」と言われた経験で、深掘りの方法を試してみましょう。下記のような順番で問いかけをしていくことで、あなたの知られざる能力を発見することができます。
他の人が専門用語を使う中、わたしだけは専門用語を使わず別の言葉で置き換えて理解しやすいように変換していた。
小さい頃母親が勉強を教えてくれるときに、理解できないと別の表現で理解できるまで教えてくれた。
中学時代に友人よりも得意な教科を教えることになったとき、説明を変えてみたら急激に理解が深まったという体験をした。友人の教科の得点が10点もあがり、とても感謝された。
後輩の指導、専門知識が必要な機能の説明、プレゼン、提案書、プロジェクト推進など
・後輩の指導は経験があるため、工夫せずとも現状できる。
・専門知識を置き換えて説明できるので、例え専門知識がない方も理解できるように説明が可能。
・プレゼンや提案書も初めて内容を聞く方に対して、どのようなメリットがあるのかを具体的に説明できる。
・プロジェクト推進は培われた表現力と要旨を理解してもらえる説明の力を活かせば、やる意味とそのための具体的な行動を提示できる。
能力が活かせそうというのは基本的に仕事の能力で考えてください。今現状すぐは難しくても、5年10年後の社会人経験を積んだあなたなら?と考えるとスムーズに思いつくことができるようになります。
学園祭などの運営に携わった際、ある企画を推進するときに目的の説明をリーダーの代わりにやったことがあったが、皆から「要旨が理解しやすかった」「説明が上手」と言われ、結局運営まで自分が任されることになった
このように「部活のときに教え方がうまいといわれたことがある」など取るに足らないような経験も、5つ質問を掘り下げるだけでたくさんのエピソードを発見することができます。これらをエピソードとして使えるようになるため、褒められた経験などをいくつか思い出すだけで、自分が他者に誇れるような能力を見つけることができます。