2019卒の就活スケジュールは? まず知っておきたい就活の始め方

2019卒の就活スケジュールは? まず知っておきたい就活の始め方

2018/02/12

就活の基礎知識

これから就活をはじめる大学生のみなさんは、就活のスケジュールをきちんと把握していますか? 就職活動を始めるにあたり、早い段階からさまざまな準備が必要であることはみなさんも承知のことでしょう。しかし準備が必要と知ってはいるものの、「なにから手を付けたらいいのかわからない」と始め方に悩んでいる人も多いと思います。そんなときは、まず就活全体のスケジュールをきちんと把握すること、そして就活の各段階でなにをすべきなのかを知っておくことが重要です。

そこで今回は、就活アドバイザーの才木弓加先生に、就活の基本的なスケジュールと、選考段階ごとの概要、そして心構えなどを解説していただきました。就活の始め方をしっかり抑えて、よいスタートダッシュが切れるように準備しましょう。

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<就活の始め方 目次>
■就活の基本的なスケジュール
1.インターンシップ
2.自己分析
3.業界・企業分析
4.エントリー
5.エントリーシート提出
6.面接
7.内々定・内定
■就活を始める際に準備するべき持ち物は?
就活を始める際に準備するアイテムとは

■スケジュール管理もばっちり! 就活完全攻略テンプレをDLしよう
就活完全攻略テンプレで「就活ノート」を作ろう
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2019卒の就活スケジュール


2019卒の就活スケジュールは? まず知っておきたい就活の始め方

現在の一般的な就職活動は、大学3年の3月にエントリーが始まり、大学4年の6月には早い場合は内々定が出始めるというかなり短いスケジュールで行われています。そのため、大学3年の3月までにどれだけ準備ができるかで、就活生の間に大きな差が生まれます。

エントリーが始まる3月の少し前に就職活動の準備を始める学生も多くいますが、正直それでは間に合いません。「就活は短期決戦」と考えるのは大きな勘違いです。エントリーが始まる前から準備を行うことで、余裕を持って選考に望むことができます。そのためにも、まずは就活の始め方をきちんと抑え、就活全体のスケジュールを理解することが大事です。

就活のスケジュール1.インターンシップ


大学3年生の夏と冬の時期に行われるインターンシップは、半日や1dayなどの短期のものと、1週間以上行われる長期のものがあります。1dayなら最低5社、1週間単位なら最低でも2~3社は経験しておくとよいでしょう。インターンシップはその会社での働き方を知ることができる場ですし、自分がその仕事に合うかどうかを見極めることもできます。志望する業界だけでなく違う業種の企業も経験しておくことで、就活の幅を広げることにつながります。

また、インターンシップに参加するために、試験やES提出などの選考を受けなくてはならない場合もあります。学生の中には「選考に落ちたらどうしよう」とインターンシップへの参加を悩んでいる人もいますが、落ちたとしてもそのことを就活本番の選考に生かせばいいだけです。落ちた場合は、どこが落選につながったのかをしっかりと分析し、「インターンシップを本番の選考のために利用する」という考えで臨むといいでしょう。

▼インターンシップについてもっと深く知る!
先輩の声が満載! インターンシップ特集

就活のスケジュール2.自己分析


エントリーまでの期間に行う自己分析。方法は人それぞれですが、自己分析で一番大事なのは「自分を偽りなく知ること」です。学生のみなさんは「面接を通過できるように、アピールポイントを作りたい」と強く思いすぎて、自己分析の段階で「面接にふさわしい自分」を作ってしまいがちです。しかしそれは自分本来の魅力や個性ではないため、実際に面接で20~30分話していればすぐに矛盾が出てきてしまいます。

勘違いしている学生が多くいますが、自己分析は「面接で話す内容を作り上げていくこと」ではありません。「自分のよさ、特徴、魅力を理解するために行う作業」であることを考えて、素直に自分自身を振り返るようにしましょう。

▼自己分析についてもっと深く知る!
就活における自己分析の意味と「軸」の見つけ方

就活のスケジュール3.業界・企業分析


業界・企業分析はインターンシップに臨む際にも重要となってくるもの。スケジュール的には、できればインターン前の3年生時の4月から始められていることが理想です。しかし実際は、インターンを経験して「もっと業界・企業について調べておけばよかった」と気づき、3年生の夏~冬にかけて取り組み始める人が多いです。

多くの学生は業界・企業分析のために会社案内のパンフレットや企業のHPを見る、OB・OGの社会人を訪問して話を聞くなどしていますが、実際は、これだけではありきたりの情報しか得ることができません。会社説明会をたくさん受けたとしても、それぞれで説明されることが共通しているわけではないため、企業同士の比較が難しいです。

説明会を受けるにしても、会社HPを見るにしても、自分自身が「働くときに重視する軸を決めること」が重要です。はっきりと軸になるものがあれば、それに沿って業界・企業分析や研究を行うことができます。

CSR報告書(※)を見てみるのもおすすめです。CSR報告書には企業理念や社会的な取り組み、また企業の評価点や課題が第三者意見で書かれているため、企業分析においても重要な情報が掲載されています。またCSR報告書はどの企業も定められた項目で書かれているため、比較がしやすいこともポイントです。業界・企業分析では、こうしたCSR報告書なども活用すれば、より深く分析・研究をすることができるでしょう。

※CSR報告書とは……企業の社会的取り組みについてまとめた報告書

▼業界・企業分析についてもっと深く知る!
業界研究のやり方とは? 内定につながる5つのステップとおすすめの情報収集方法

就活のスケジュール4.エントリー


インターンシップなどを経て3年生の3月に行われるのがエントリーです。エントリーは企業に対して興味があることを伝えるもので、エントリーを行ったとしても辞退することができますし、エントリーシートを出さないという選択もできます。

エントリーの段階で、興味のある企業・業界だけ選ぶ学生も多くいますが、できれば業界を絞らずに80~100社エントリーするといいでしょう。多くの企業にエントリーすることは、自分の就活の幅を狭めないことにもつながります。就職してから「あの企業も見ておけばよかった」と後悔しないためにも、多くの企業を見ておきましょう。

また、就活生は年間47万人いますが、いわゆる大手企業に就職できるのはこのうち5万人前後と言われています。大手企業だけにエントリーしておくのは危険ですから、企業規模のバランスを考えて中小企業にまで視野を広げることも大事です。

▼エントリーについてもっと深く知る!
エントリー数の平均は? 企業エントリーについて内定者の先輩に聞いてみた

就活のスケジュール5.エントリーシート提出


4年生の4月~5月になると、エントリーをした企業にエントリーシート(ES)を提出します。できればエントリーした中から、30社ほどに絞り込んでエントリーシートを提出するといいでしょう。その際に重要となるのが「自分が本当に行きたいと思う企業を見つけだす」ことです。そのためには、多くの企業説明会に参加し、早い段階から業界・企業分析を行うことが大事です。

個別の企業説明会は参加人数に上限があり、参加することが容易でないケースも見られます。そのため、3月に行われる合同説明会は必ず参加し、できるだけ多くの企業の話を聞くようにしましょう。もし目的の企業のブースが行列でいっぱいだった場合は、同じ業界の別企業の話を聞いて業界を知るなど、とにかく時間を有効に使って多くの情報を得ることが大事です。そこで得たものが、エントリーシート提出時に生きてくるのです。

▼エントリーシートについてもっと深く知る!
書き方のコツや例文が満載! ES基礎講座

就活のスケジュール6.面接


4年生の6月から選考がスタートし、面接が行われます。一次面接、二次面接、最終面接と段階を踏んで行われますが、企業によってその回数はばらつきがあります。面接の種類も、個人面接、集団面接、グループディスカッション、グループワークなどさまざまあります。

面接を突破するには、「面接がなんのための場であるのかを理解できていること」がポイントです。面接は「聞かれたことに答える場」だと思っている学生が多くいますが、その考え方はNG。面接とは、「聞かれたことを通じて、自分がどんな人間であるか」を話す場なのです。どんな質問をされても、「自分がどんな人間かを伝える」という着地点は変わりません。回答の着地点がブレなければ、面接官もあなたがどういった人間か理解しやすくなります。自己分析で自分がどんな人間であり、どんな特徴を持っているのかを偽りなく理解することが、面接でブレない受け答えをするためにも重要です。

▼面接についてもっと深く知る!
絶対聞かれる?! 就活生が面接に備えて事前準備していた定番質問8選

就活のスケジュール7.内々定・内定


内々定は最終選考の後に出されるもので、「あなたを採用しますよ」という「約束」です。ですので「採用」ではありません。採用予定通知ともいいます。ほとんどの企業はまず内々定を出し、その後内定を出すという流れになっています。内々定の段階では、まだ労働契約が締結されていませんので不安がる学生もいますが、一般的には内々定が出れば問題はないでしょう。

▼内々定についてもっと深く知る!
内々定とは? 内定との法的な差や取り扱いの違いについて徹底解説


就活のスケジュールはこのように、3年時の3月の選考開始までにインターンシップ、自己分析、業界・企業分析などの準備を行い、選考開始を迎える流れになります。選考開始後はエントリー、エントリーシート提出、面接を経て内定につながります。就活を始める際には焦って短期間で準備を行うことにならないよう、しっかりとスケジュールを把握しておきましょう。

就活前に準備しておきたい持ち物・アイテム


就活を始める際に準備するべき持ち物は?


就活で必要なものは、インターンシップに参加する前、あるいは合同説明会に参加する前にそろえておくようにしましょう。スーツやビジネスバッグなど以外に必要な持ち物は、

『就活面接対策&振り返りシート』の持ち物リストをチェックしてみてください。

また、よく聞かれるのが冬のインターンシップや冬場の説明会で「コートは必要か」ということです。これは「必要」と答えています。以前、コートを持っておらず、スーツも夏物で冬場の説明会を回った学生がいて、その方は風邪を引いてしまい一週間もの貴重な時間を無駄にしてしまいました。

ほかには「靴クリーナー」もあるといいでしょう。例えば数日間に及ぶインターンシップでは、最終日にプレゼンや発表会があるパターンが多いですが、そこで靴の汚さを注意されるケースが多く見られます。できれば複数革靴を持っていたほうが汚さずにすみますが、1足しかない場合は靴クリーナーで常にきれいにしておくことが大切です。

スケジュール管理もばっちり! 就活完全攻略テンプレをDLしよう


就活完全攻略テンプレで「就活ノート」を作ろう


PCやスマートフォンで就活状況を管理することも決して悪くないですが、PCでの管理は結局自宅でしか見ることができず、すぐに情報が引き出せないケースがあります。またスマホでスケジュールを管理していた場合、企業から選考スケジュールの調整などで電話を受けた際、とっさに確認できません。それで大変な思いをした学生も多くいます。

こうしたことを踏まえて、持ち運びができてすぐに情報が引き出せる「就活ノート」を作ることを勧めています。自己PR、自己分析、企業分析、スケジュール、エントリー状況、また選考の進捗など就活の全てを1冊のノートに管理して持ち歩けば、いつでも就活に関する情報を引き出せます。説明会の後にエントリーシートを書く時間を設けている企業もありますが、そこでスマートフォンを出して情報を確認することが快く思われないケースもあります。ノートを参考にすることは認められている場合も多いため、そうした場でも有効です。

ノートをまとめる際には、ぜひこちらの「就活完全攻略テンプレ」に入っている3種類のテンプレートをDLして活用してみましょう。

●選考状況・エントリー管理シート
●自己PR・志望動機作成シート
●面接対策・振り返りシート

選考状況・エントリー管理シートは、エントリーした企業と選考状況を一覧にまとめられるものです。多くの企業にエントリーした場合は、情報がばらばらにならないよう、一つに整理することが重要です。
自己PR・志望動機作成シートは、エントリーシートをまとめるための情報整理や下書きとして使用してください。自分自身のことを振り返り、自己PRを作る際に役立つ「自己PR作成シート」と、志望動機をまとめる際に役立つ「志望動機作成シート」があります。特に自己PRについては、うそ偽りなく本当の自分を振り返るように注意しましょう。

面接対策・振り返りシートでは持ち物のチェックのほか、面接で聞かれた内容と答えた内容をまとめることができます。自己PRのキーワードを記入する欄もあるので、自分がアピールしたかったキーワードと、面接で答えた内容が結びついていたかを振り返ることも可能です。

就活を始める際にはぜひ「就活完全攻略テンプレ」を使って就活ノートを作り、就活に活用してみてください。

プロフィール:才木弓加
才木塾主宰。大学などでの就活対策セミナーの講師を務める就活アドバイザー。学生のための就職情報サイト「マイナビ」では、最新の就活を熟知した講師陣の一人として、エントリーシート、面接、自己分析、マナーなど多方面から「才木流」の内定獲得術を伝授。厳しくかつ親身の指導には定評があり、本気の辛口アドバイスが就活の悩みを一気に解決する。

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