次にグループディスカッションでよく出るテーマをご紹介していきます。今回は頻出する4つのテーマについて紹介します。
・何が正解かわからない抽象的なテーマ(例:○○業界の未来とは?)
・課題をどう解決するかのプロセスを描くテーマ(例:営業成績を3倍にするには?)
・ディベートするテーマ(例:○○の導入について賛成・反対)
・資料を基にディスカッションするテーマ(例:新商品ツナマヨおにぎりについて)
テーマごとに特徴と注意すべきポイントをまとめていきましょう。
◎何が正解かわからない抽象的なテーマ(例:○○業界の未来とは?)
<注意点>
・抽象度が高いので議論がまとまるのに時間がかかる
・意見が出にくいのでファシリテーション担当が促してすべて拍手で承認していく
・必ず結論→理由の順番で話す
<具体的な流れ>
このテーマは抽象度が高く、まず意見が出づらいのが特徴です。そして意見が出てきても個人によるばらつきがある可能性が高いため、まとまりづらくなる可能性が高いです。メンバーの意見を合わせることが難しいため、アイデア出しと集約の時間を多く取るような時間配分にするとスムーズに進められそうです。そのため、アイデア出しのタイミングも、まとめ始めるときにも一声かけて始めると皆の区切りがつきやすく、時間を意識して行動できるはずです。
◎課題をどう解決するかのプロセスを描くテーマ(例:営業成績を3倍にするには?)
<注意点>
・まずは時間が厳しいので時間配分を計画的に実施する
・前提条件を共有してからスタート
・アイデアなどを分類・整理
<具体的な流れ>
まずは今の営業成績が何の商材でどのくらいの売上なのか、現時点を把握して前提条件を全員で確認してからスタートします。その後、時間配分を決めて成績を上げるための解決アイデアを出していきます。アイデアはどんどん出してもらえるようにファシリテーターが促して、アイデアを分類して整理することで全ジャンルアイデアが出ていることをアピールしたいです。
◎ディベートするテーマ(例:○○の導入について賛成・反対)
<注意点>
・ディベートで対立する構造なので、反論をいくつか事前準備
・主張がわかるようにゆっくり興奮しないで落ち着いて話す
<具体的な流れ>
ディベートの本番前の会話もロジカルに会話していきましょう。そして相手のスキをつけるようにどこを狙うかを決めていくつか用意しておきます。論理的な表現がずっと続けられるように落ち着いてディベートを進めていきましょう。
◎資料を基にディスカッションするテーマ(例:新商品ツナマヨおにぎりについて)
<注意点>
・資料を基にした議論展開が必要
・課題解決と同じく前提条件を設定してからスタート
・データを活用して話す
<具体的な流れ>
基本はデータを基にして議論を展開する形なので、資料の読み込み時間がかかります。どこから展開するかまず前提条件を決めておきます。そしてその後、資料のデータを使うか、データの延長を想像してどこまでやるか決めていきましょう。