就活での「挫折経験」の答え方。質問の意図を知り面接・ESを魅力的にする3ステップ

就活での「挫折経験」の答え方。質問の意図を知り面接・ESを魅力的にする3ステップ

2018/01/31

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就職活動の書類選考(エントリーシート)や面接でよく問われる「挫折経験はなんですか?」という質問。聞かれたとき、どう答えればいいのか迷ってしまう方は多いのではないでしょうか。挫折経験からは、どのようなことを苦手にしているのかや、周囲での人間関係、課題にぶつかった際の乗り越え方など、様々な人となりが見えてきます。挫折経験が問われる意味を知ると、どのように対策すればいいのかが自然にわかってくるでしょう。
そこで今回はそんな就職活動で挫折経験が問われる意味と、面接官荷受けがいい回答方法を紹介します。挫折経験が聞かれたときの面接やエントリーシート記入時の参考にしてみてください。

就活・面接 挫折経験を聞かれたときの回答

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■先輩も悩んでいた?! 挫折経験は回答が難しい!

Q.就活で聞かれがちな「つらいことを乗り越えた経験」「挫折した経験」ですが、すぐに思いつきますか? それともあまり思い当たらないですか?

思い当たらない 221人(55.1%)
思い当たるものがある 180人(44.9%)

「つらいことを乗り越えた経験」、「挫折したこと」は就活では定番ともいえる質問ですが、いざ聞かれるとなかなか思いつかないという人も多いようです。

■思い当たらない

●つらいことがなかった

・あまり経験がないから(女性/20歳/短大・専門学校生)
・そんなに身にしみるような経験がないから(男性/20歳/大学3年生) 

●過去を忘れてしまう

・これまでに苦労したことや、もう嫌だと思ったことはあったはずだが、具体的に思い出せないから(女性/19歳/大学2年生)
・寝たら忘れる性格なので、つらくてもすぐ立ち直れる(女性/23歳/大学院生)

■思い当たるものがある

●人間関係

・高校生の頃に友達やバイト関係ですごく大きな挫折を味わったことがあるから(女性/19歳/短大・専門学校生)
・人をまとめる役割はいつも難しい(男性/20歳/大学3年生) 

●学業関連

・大学受験では行きたい学校どころか行きたい学科にすら行けなかった(女性/21歳/大学2年生)
・進学や転校、自分は個人的に挫折だらけだと思っているから(女性/20歳/大学2年生)
・公務員試験を勉強しまくったのに、筆記で通って面接で落ちたとき(男性/25歳/短大・専門学校生)

「挫折したこと」がすぐに思い当たらないと回答した人は、実際に経験がないという人と、あったかもしれないけれど忘れているという方が多くいました。一方で、すぐに挫折したことが思い浮かぶ人は、人間関係の悩みや学業関係の悩みが多い結果に。
就活面接で「挫折した経験」を聞かれたときどう答えたらいいのでしょうか? そもそも就活で挫折した経験を聞く意味も含めて解説していきます。

■就職活動で「挫折経験」を聞く意味

転職の面接よりも、就活面接は難しいと言われているのは知っていますか? 転職する際には即戦力となれる人材かどうか、その人の職歴を聞いて能力を想定することができます。しかし、就活生の場合は職歴がないため、その人が持っている潜在的スキルを見て会社にふさわしい人かどうかを判断しなければなりません。つまり、面接する側の企業がくみ取らなければならない領域が多くあります。そのため、企業としてもできる限り少ない質問で多くの学生の中から自社に必要な能力を備えているかを見極めなければいけません。

そんなときに活用されるのが挫折経験の質問。挫折経験は1つの質問で3つのことを判断できる質問であるため、学生の能力を見極めやすく、就活面接などの際に使う企業が多いのです。ここで、挫折経験で見極められる3つの能力について説明します。

1.挫折したときに冷静さを保てるか

挫折したときに企業側が一番怖いと感じるのは、挫折した人のモチベーションが下がって、仕事の効率や結果が悪くなることです。挫折による精神的なダメージやショックで集中力を欠く、あるいはパニックになってしまった結果、ミスを連発してクライアントや周囲からの信頼を失ってしまうことも考えられます。
もちろん人間ですから、挫折や失敗を完璧に避けるのは非常に難しいこと。大小の違いはあっても、「一度も挫折や失敗した経験がない!」という社会人はいないと言ってもいいでしょう。

今まで挫折や失敗をせず、順風満帆な社会人生活を送ることも素敵なことかもしれません。しかし大切なのは、その挫折や失敗を次に同じ内容で起こさないように防ぐこと、そして失敗した場合の対応を素早く理性的に考えて動くことが求められてきます。それを行うには挫折や失敗があってもパニックや思考停止をせずに、冷静に考えられることが重要です。
これは最初からできなくても訓練次第でできるようになっていくため、これまで失敗したことを今後克服することも。そして気にかかっていることが克服できれば自分に自信が持てるようになってくるはずです。

2.解決(克服)できる方法を自己判断できるか

冷静さを持っていることに加えて必要なのが、解決(克服)できる方法を意識して動くことができるかです。挫折する原因となるミスやできごとがあった場合、学生の場合は大きな損失を周囲の人に負わせることもほとんどありません。しかし、社会人の場合はその挫折や失敗の被害をこうむるクライアントやカスタマーが存在します。それ以外にも自社内の関係者や第三者となる委託先など、さまざまな人が事業に関わっていますので、事の大きさによってはその関係者を考えて動くことが求められます。

それに加えて「自社の損害の大きさを最小限に食い止めるにはどうすればよいか」という企業が負担するコストの観点も持たなくてはなりません。したがって一方向だけでなく、多方向からの視点を持って物事に対応できるかどうかは非常に重要な指標となります。
克服するために必要な冷静さや多方面から考える力などがあれば、たとえ失敗したときや挫折をしたときにもうまくリカバリーができます。また、その挫折経験を成功の種にすることができるなど、多くの学びを得ることにもつながってきます。

3.次は失敗しないように対策を取ることができるか

次に同じような失敗や挫折を味わわないために、何ができるかを考えることも非常に重要です。それには下記3つの力が必要となります。

・挫折の原因を正確に把握する力
・原因をどう変えればそれが二度と起きないか計画する力
・計画した通りに実行できる力

同じことを繰り返さないために原因をしっかり把握すること、どうすればそれが起きないか計画できる力、そして計画した通り実際に行動できることの3つができていないと挫折経験を克服することができません。対策をしっかり取れるようにこの3つを意識して行動することが、良質な挫折経験エピソードを増やす種となってくれます。

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