では次に、挫折経験を聞かれたときに魅力的な内容で回答するための3ステップをご紹介します。この3つを実行することで、ただ挫折経験を伝えるだけではなく効果的な自己アピールをすることもできるでしょう。何のためにやるのかも含めて、1つずつ詳しく見ていきましょう。
自分がこれまでに克服することができたという挫折経験をまず書き出します。克服するには先程説明した挫折の原因を正確に把握する力、原因をどう変えればそれが二度と起きないか計画する力、計画した通りに実行できる力という3つの力が必要になります。
まずはその3つが活用できた挫折経験をピックアップしておきましょう。挫折経験がいくつかあれば企業に合わせてエピソードを選ぶこともできますので、準備が楽になります。また、自分の今までの挫折経験を振り返ることで自分に自信がつき、そして自分の能力を把握することができます。そして自己PRに使うこともできますので、できるだけ多くピックアップしておきましょう。
エピソードを選ぶ自分が受ける企業はどんな能力を求めているのか、を業界研究や企業研究で知るようにしましょう。それを意識してその能力に沿った挫折体験を伝えることができれば、克服に必要な能力だけでなく、企業が求めている能力を持っていることも一緒にアピールできるのでおすすめです。
克服したことを魅力的に伝えるためには先ほど説明した、挫折の原因を正確に把握する力、原因をどう変えればそれが二度と起きないか計画する力、計画した通りに実行できる力の3つを伝えることが必要です。つまり、原因発見、思考方法と実行方法の3点をわかりやすく説明することが求められます。何が原因だったのか、克服するために何が必要だと考えたのか、克服するためにとった行動、そして挫折をしないために次からできることは何かなどを分析して導き出した答えをわかりやすく伝えていきましょう。
このようにピックアップして詳細をまとめておくだけで、挫折経験以外の質問に対してもフォーマットのようなものが作れます。基となるものを作っておくと、少し肉付けをするだけで魅力的な志望動機や自己PRにも活用できるのでおすすめです。
いかがでしたか? 挫折経験をマイナスなことと捉えずに、自己PRできる質問と捉えて準備すれば面接官にアピールできるエピソードに自然となります。他の人が持っていない挫折経験を活かしてぜひ就活で希望企業の内定をつかみ取っていきましょう。
執筆:高下真美
新卒でインターンシップ紹介、人材派遣・人材紹介のベンチャー企業に入社。ベンチャー企業から大手IT・流通・情報・サービスなど多岐に渡る業種で営業・コーディネーターを担当。その後、大手採用コンサルティング系企業で8年の勤務を経て、夫の転勤を機に退職。現在は人材系コラムの記事執筆など、フリーライターとして活動中。