【業界研究】メーカーとは?仕事内容や、どんな職種があるかを知ろう

【業界研究】メーカーとは?仕事内容や、どんな職種があるかを知ろう

2020/10/10

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メーカーとは、原材料を加工し、製品を生産し、提供する企業のことです。日本語では製造業といいます。誰もが知っている有名企業も多いメーカー業界ですが、どんな業種でどんな仕事をしているのでしょうか。ここでは、メーカーとは何か? その業界と仕事について解説します。また、最後にメーカーでよく使われる用語も紹介していますので確認して理解を深めましょう。

私たちが生活をするうえで、さまざまな“もの”が必要であることは言うまでもありません。メーカーとは、これらの“もの”をつくって提供する企業のことをいいます。誰もが知っている有名企業も多いメーカー業界ですが、どんな業種でどんな仕事をしているのでしょうか。ここでは、メーカーとは何か? その業界と仕事について解説します。

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メーカーとはどんな業界?

メーカーとは、原材料を加工し、製品を生産し、提供する企業のことです。日本語では製造業といいます。
アパレル、食品、日用品など身近なものから、自動車、鉄鋼、精密機械まで非常に幅広く、すべてメーカーに分類されます。製造しているものによって、食品メーカーや自動車メーカーなどと呼ばれます。

メーカーの種類

メーカーと呼ばれる企業は非常に幅広く、つくっている製品によって下記の3つに分類することができます。

(1)鉄、ガラス、ゴム、樹脂、化学素材、非鉄金属、紙など製品の元となるものをつくっている素材メーカー。

(2)製品に必要な部品をつくる部品メーカー。たとえば自動車だったら、エンジンやブレーキなどをつくっているメーカーを指します。

(3)素材や部品を加工したり組み立てたりして製品をつくる加工メーカー。

素材の開発・生産から加工、製品化まで全工程を自社で行うメーカーもあります。代表的なのは、医薬品メーカーや化粧品メーカーです。

また、製品の販売先が企業向けか一般消費者向けかによってメーカーを分類することもできます。

●企業向けのB to B(Business to Business)型
素材メーカーや部品メーカーがこれに当たります。
●一般消費者向けはB to C(Business to Consumer)型
加工メーカーの一部がこれに当たります。就活生には製品名や企業名に馴染みがあり、人気企業も多いです。

メーカーと商社は違う

商社の業務は多岐に渡るため、メーカーと混同されやすいかもしれません。メーカーはものづくり、商社はあらゆる商材の売買取引の仲介を行い、両者はまったく異なる業種です。
しかし商社は、国内外に張り巡らせたネットワークを通じて、メーカーが必要とする材料や部品の調達、流通チャネルの整備、販売サポートを行う場合も多いので、メーカーの業務と混同してしまうことがあるのです。

メーカーにはどんな職種がある?

メーカーにはどんな職種があるか、おもな職種の仕事内容を簡単に紹介します。

●営業
顧客企業に対して自社製品の提案・販売を行うのが営業の仕事です。顧客のニーズを満たす適切な製品を提案し、新規ルートの開拓を行う場合もあります。

●商品企画
マーケットのニーズを調査・分析し、既存製品の改良や新製品の提案を行う仕事です。メーカーの花形といわれ、就職市場で人気の高い職種です。

●研究開発
技術の研究をし、商品企画や生産セクションと連携しながら、既存製品の改良や新製品の開発を行います。素材メーカーでは、基礎研究に注力している企業が多いです。

●生産管理
一定の品質とマーケットの需要に応じた適切な生産量を維持できるように、品質や生産ライン、製造量を管理する仕事です。生産計画の策定も行います。

●製造
工場などの生産ラインで実際に製品をつくる仕事です。

●宣伝・広報
さまざまなメディアを使って、自社製品の情報を伝える仕事です。

●資材調達
製品を生産するのに必要な材料を国内外から買い付けを行う仕事です。調達にあたっては、商社と連携する場合も多いです。

メーカーの業界用語

メーカーでよく使われる用語も合わせてご紹介します。

●EMS
「Electronics Manufacturing Service」の略称です。メーカーが企画した製品の生産を丸ごと請け負うという仕組みです。製品の生産を委託されていますが、発注元の会社の下請けとはなりません。

●ISO
「International Organization for Standardization」の略称で、日本語では「国際標準化機構」といいます。国際社会でのモノやサービスの流通を円滑に行うため、その品質保証規格を定めている民間組織です。

●MTO
「Make to Order」の略称で「受注生産」という意味です。顧客からの注文を受けてから生産を行うという生産方法です。

●OEM
「Original Equipment Manufacturing」の略称です。自社で生産した製品や部品を、他社のブランドの製品として供給することです。

●PL法
「製造物責任法」という法律の略称で、消費者を欠陥製品による被害から守るために制定された法律です。事故などの被害において、製品に欠陥があったことが証明されれば、生産した企業に賠償責任があると規定しています。

●QC
「Quality Control」の略称で、「品質管理」という意味です。製品やサービスの品質維持や、不良品をなくすための管理活動、またその仕組みのことです。

●ボトルネック
目標到達を最も妨げているもの(工程)をフル活用することで、全体が改善されるようになるという考え方があり、その妨げとなっているもののことを「ボトルネック」といいます。

メーカーとはどんな業界でどんな仕事なのかを大まかに解説しました。グローバル経済においてメーカーを取り巻く環境は常に変化していきます。メーカーに興味を持っている人は、さらに一歩踏み込んだ業界・企業研究をすることで就活の方向性がより明確になるでしょう。また、今回ご紹介した用語についても憶えておいて損はないはずです。

(藤野晶@dcp)

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