もう1つの項目である、就活に生かせるバイトについて解説していきます。基本的にはどんなバイトでも一生懸命成果を上げるように働いていれば、就活に生かせるはずです。バイトとはいえお金をもらって働いているわけですから、バイトでも正社員でも同じプロ。大前提としてその認識を持って仕事をすることが大切です。
心構えがわかったところで、バイトの選び方についてご紹介していきます。就活に生かせるバイトの選び方は大きく分けて2つあります。
・将来就きたい業種、職種があれば、そのバイトを選ぶ
・就きたい仕事がなければ興味がある分野の仕事を選ぶ
もともと自分が興味を持っている業界があるのであれば、その業界のバイトをするのが一番。その理由は2つあります。
・自分に向いているかの判断ができる
・業務に慣れているので早く戦力化する
学生の間は社会をあまりよく知らないため、イメージ先行で仕事選びをしてしまう傾向があります。しかし、「実際に働いてみるとイメージと違った」ということがよくあります。就活で成功して無事新卒で入社しても、早期に退職してしまう方が多いのはこの理由によるものが多いのです。そうならないためにも、自分に合っているかどうかを判断するため、やりたい仕事にバイトとして入るのがおすすめです。
もう1つの理由はバイトでも実務経験があるため、戦力化のスピードが早まることが大きなメリットとなるからです。経験者を期待していない学生の中で、実務経験がある学生が来れば企業側も喜ぶのは当たり前ですよね。
反対に、もしやりたいことが決まっていなければ対応力やコミュニケーション能力、チームワークを発揮する仕事を選ぶのがおすすめです。社会人としての振る舞い、敬語などが身につくのはもちろん、仕事にも生かせる能力が身につくため、ほしい人材だと思ってもらえる可能性があります。では次に、具体的に就活に生かせるバイトの例を紹介していきましょう。
オフィス系のバイトはそこまで数が多くないですが、募集を出しているケースもあります。営業であれば傾聴力、プレゼン能力、交渉力、顧客に対しての振る舞い、成績の上げ方が身につけられます。
事務であれば請求書や契約書などを扱った経験、仕事の正確さ、電話応対、顧客対応などさまざまな能力が磨かれるでしょう。広報などの仕事でも、POP作成、ディスプレイの管理、広告のオーダー、PR企画の経験などをアシスタントとしてでも経験していれば、広報に必要な能力を身につけることができます。
このように具体的な仕事の流れ・やり方がわかっている人材が新卒で入ってくれれば、たとえ業種が違ってもすぐに戦力になってくれると感じてもらえます。そのため、就活でも有利な状況を作ることができるはずです。
クリエイター系の職種は実際に働いてみたとき、顧客要望の調整、修正や企画変更が多くならない工夫など、学生のときのように好きなものを創作するだけとは違う状況にギャップを感じることも多いでしょう。バイトでもクリエイターとして働いていれば、仕事で求められることを把握できているはずです。この感覚を持っているだけでも非常に早く戦力化することを企業側が認識できます。