【人事部長が実践】自己分析で大切な「過去を掘り起こす」作業【企業サイドから見る「自己分析」23】

【人事部長が実践】自己分析で大切な「過去を掘り起こす」作業【企業サイドから見る「自己分析」23】

2015/05/20

自己分析

■大学~大学院

大学生活初っ端で、いきなりつまづいてしまったこともあり、 一時は、本気で退学も考えました。他大学への転入とかが可能かどうかとか、学生課に何度か足を運んだこともあります。(実際には、現役のときに大学を蹴って浪人したことや、経済的事情、さらには勇気がなく、断念しましたが。)

それと、この時期に、悶々と考えていたことは 「果たして自分は将来、研究畑に進んでそれでいいのか?」ということです。

子供の頃から、昆虫や魚類という小動物が大好きで、そこから大学まで進んできましたが、急に立ち止まってしまったんです。

私の情報収集不足、勉強不足な面もありました。

本来、農学部は、小動物を主として扱うことはないし、それだったら理学部とかだったんだろうなあと、今では思ったりします。

また、自分の研究者としての適性も考えるようになりました。

本当に大学時代は、無為に過ごしたと思います。

ですが、 大学時代にしていたアルバイトは充実したものでした。

大型スーパーの服飾衣料部門でのバイトですが、詳しくは触れません

これがあったから辛うじて、大学生活は意義があったとさえ、思っています。

接客販売には、幼少時代から私が持っている 「相手に嫌われたくない」という本質が良い方に出て、そのためには、「相手の視点で対応しなければいけない」っていうことを、意識して仕事してました。

バイトながら、商品のレイアウトや、セール時の仕切りもやらせてもらって、のびのびとやってました。

自分の居場所があり、社会に属していると実感できる場所でした。

それに私は、同じ売り場の社員の人の売上成績が良くなるようにと、自分も最大限尽力する、ということをモットーにしてました。 感謝されたり頼りにされたりすると、単純に「何かしよう!」という気になってしまうんですね。

だから、商品整理や掃除なんかも率先してやったし、レジ打ちも、できるだけ入るようにしてました。セール時の店頭販売時にも、自分から入りましたね。

このバイト生活の中で、忘れられない出来事があります。

あるセール終了後の夜。閉店して、片づけが終わった後、よく社員さんと飲みに行ってたんですが、その日の飲みの二次会で、私が慕っていた、違う売り場の社員さんに、大学を辞めようかと相談したことがあったんです。

その当時、その人は30歳前で、私より8つくらい上でした。実は、その人は学生時代に、私と同じようにバイトをしていて、諸事情があって退学、そのまま社員になったという経歴を持ってます。私が相談を打ち明けた後、その人は私にこう言いました。

お前さ、大学って入るのは難しいけど、辞めるのは非常に簡単で、アッサリしてんだよ。拍子抜けするくらい。でもな、卒業したか中退かっていうのは、その後の社会の位置づけって、全然アッサリしてないんだよ。

まあ、俺自身の能力の問題もあるんだけど、ウチの店舗で、他の大卒の社員を見てみなよ。俺と同じか、もしくは年下でも、マネージャーになったりしてるヤツいるだろ?

そんなもんだよ、世の中って。今、お前が中退するのは非常に簡単だろうけど、でも辞めない方が絶対にいい。やってる勉強に興味ないんだったら、大卒っていう免許証をもらうと思ってりゃいいじゃん。

だいたい、お前の学校の姿見たことないから何とも言えないけどさ、内にこもって研究するなんて、向いてないよ。お前はもっと人に接する環境の方が絶対に合ってるって。

結果的に、これが人生の分岐点になりました。何年かしてその人に、私にそんなこと言ったのを覚えてるか? と聞いたら、酔ってて覚えてないと言ってましたが……。

それでも私は、非常に感謝してます。

バイトでは、自分の可能性を引き出してくれる刺激があったし、周りの人にも恵まれました。おかげで無事、卒業までたどり着くことができました。

また、 理系だから、理系の仕事に就くのが当たり前だ、という普通の常識を疑うこともできるようになりました。何事も経験は大切です。

ですが、大学時代は、就活は一切しませんでした。

結果的に私は広島の大学院に進むことを選択したのです。

大学院に進んだのは、 「このまま大学を満足せずに卒業して、社会人になったら、子供の頃から信じてきた価値観を否定することになるな。せめて研究室に入って論文は書きたい」という、それだけの想いでした。

この頃には、研究職に就くことは、全く選択肢にありませんでした。

■ ■ ■

以上が私の学生時代までの過去の話です。

このシリーズは、私の過去を赤裸々にすることが目的ではないので、これでもかなり端折って書いてきましたが、学生の方が、実際に棚卸する際は、もっと、どんなことでも構わないので、頭に浮かんだことを書き出した方がいいです。自己分析の大事なツールになります。


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文・コンテンツ提供●安藤恒久

【プロフィール】
東京農工大学農学部卒。その後福山大学大学院工学研究科修士課程修了。1996年、大手飲料食品メーカーに入社。主に経営部門で会社組織運営に携わる。その後は、ブライダル業界に転身。管理部門の責任者として株式公開業務担当。以降、雑貨商社、IT、教育など多様な業界で事業構築を行う。2005年6月から始めた、「会社側の本音」と「就活生の自信構築」をコンセプトに書き連ねたブログ『会社サイドの就活日記 ~面接は怖くない!企業と面接官の本音を知ってください!~』は毎年 数多くの就活生や新社会人のバイブルとして支持されている。

『会社サイドの就活日記 ~面接は怖くない!企業と面接官の本音を知ってください!~』
http://ameblo.jp/yansono/

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