例文でわかる! 履歴書の書き方まとめ 人事が見るポイントを押さえよう

例文でわかる! 履歴書の書き方まとめ 人事が見るポイントを押さえよう

2017/05/18

自己分析

就活が始まると、何枚も書くことになる履歴書。バイトの面接などで書いたことはあるものの、「きちんとした履歴書を書くのは初めてで、書き方がよくわからない」という人も多いはずです。そこで履歴書の書き方について、基本事項を詳しくご紹介します。「この欄はどう書けばいいの?」という基礎から記入を楽にするコツ、人事が見るポイントを押さえた項目まで網羅していますのでぜひ参考にしてみてください。
履歴書は、就活の書類選考で必ず作成が必要になります。書類選考を見事合格して面接に進めるよう、あらかじめ準備しておきましょう。

目次


1. 書く前にこれだけは知っておこう! 履歴書で人事が見るポイント
2. 基礎となる履歴書の書き方
3. 履歴書の基本の書き方を項目別にチェック!
4. 履歴書の書き方まとめ

書く前にこれだけは知っておこう! 履歴書で人事が見るポイント


履歴書で人事が見るポイントは、大きくわけて2つあります。

・その人が行ってきた選択の基準や理由、その結果
・得てきた経験を企業でどのように活かせるのか


まずは、この2つについて詳しくご説明していきます。

<その人が行ってきた選択の基準や理由、その結果>
人間がなにかを選択するときには、過去の経験などをもとに決定することが多い傾向があります。つまり将来同じ立場に立たされたとき、同じような決断をする可能性が高いということです。

たとえば高校・大学と親がすすめた学校に入学した場合。就職先も親御さんの意見を重要視する、あるいは人の意見を参考にするといった傾向が見られます。また、高校や大学を選んだ基準を見れば、「なにを実現するためだったのか」「本来の目的は達成されているか」など、目的に対する結果もわかるでしょう。

選択の基準や理由、その結果を見ること。これによって、その人の物事に対する捉え方や取り組み方の特徴がわかります。これを仕事に置き換えたとき、自社に合う働きが期待できる人材かどうか。この項目を見ておけば、入社後のミスマッチを防ぐことができるわけです。

<得てきた経験を企業でどのように活かせるのか>
履歴書は、これまでの経験が詰まった書類です。その経験からなにを学んで今のあなたが形成されたのか。企業で活かせるポイントがわかれば、「自社にマッチした人材なのか」が明確になります。
また、企業が求める“能力の活かし方"に当てはまるか否かで判断できるため、さまざまなバックグラウンドを持った人間を同一の基準で見ることが可能です。企業側が自社に合わない人材を採用してしまわないため、そして就活生側が自分に合わない企業に入社してしまわないために、この基準はとても大切です。

基礎となる履歴書の書き方

次に、履歴書を書くうえでの基礎をまとめて見ていきましょう。まず、以下が基本的なポイントとなります。

・黒ボールペンで記入
・修正テープ、ペンは使わない
・コピーをとっておく
・お手本を作成しておく


黒のボールペンで記入し、もし間違ったら新しい履歴書を使って書き直すこと。なお、履歴書に書く内容は企業によって変わるので、コピーもしくはスマホで写真を撮って残しておきましょう。それを面接前などに見直せば、事前準備に役立ちます。また、お手本となるものを作成しておくと、書き損じも避けられるでしょう。お手本を作成しておけば元号を計算したり、学校・資格などの正式名称を都度調べたりする必要がありません。

最近では履歴書の手書きも少なくなってきていますが、あえて手書きをさせる企業もあります。企業ごとの提出・記入の規定もしっかり確認し、いつでも書ける状態にしておきましょう。

履歴書の基本の書き方を項目別にチェック!


<履歴書の基本情報欄>
◯日付の書き方

基本的には元号で統一のケースが多いですが、西暦で日付を書く場合は他の箇所も西暦で表記を揃えましょう。郵送=投函日、持参=実際にお渡しする日で記載します。

◯氏名の書き方
見やすく大きな文字で書きましょう。字が下手でも、丁寧に書いているかどうかはわかりますので、できるだけ丁寧に書くこと。また、ふりがなも忘れずに記入してください。

◯住所の書き方
都道府県名や、マンション名、丁目などの文字を何も省略せずに書くのが基本です。長い場合は2列に、短い場合は1列にしてバランスよく配置できるようにしましょう。こちらもふりがなを忘れがちですので、忘れずに書くようにしてください。

◯メールアドレスの書き方
就活を始めるときには、企業の方とやりとりするのにふさわしいPCアドレスを作っておきましょう。社会人になってからも使えるよう、自分の名前を含んだ単純なものがおすすめです。携帯メールのように絵文字やニックネームなどを含まないものを作っておきましょう。

◯印鑑
印という箇所があれば、必ず捺印忘れのないようにしておきましょう。履歴書を購入したら最初にすべての用紙に捺印し、乾かしておくとこすれなどで汚くなることも防げます。また、押印する際に傾きやかすれがないように注意するのもポイント。履歴書の下に割り箸の袋を敷き、印鑑を押したまま引き抜くと、かすれずに捺印ができます。

◯写真
枠線が出ないようにキレイにカットし、裏に大学名、氏名を書いて履歴書をすべて書き終えてから貼りつけます。

<履歴書の学歴・職歴欄の書き方>
◯学歴の書き方

中学校卒業から書き出します。正式な学校名を省略せずに書きましょう。下記のように、適宜スペースを設け、下の段と揃えるように書くと見やすい履歴書になります。新卒の場合は、大学は卒業見込みという表記になりますので、間違えないように注意しましょう。

例)「東京都立 ◯◯高等学校 入学」「東京都立 ◯◯高等学校 卒業」

◯職歴の書き方
アルバイトなどの職歴を書く必要はありません。新卒の場合、正社員として働いた経歴はないでしょう。そのため、学歴の書き終わりから一行空けて職歴と書き、その下の段に左揃えで「なし」(カギ括弧は不要)と書くのが一般的です。

<履歴書の資格・特技・免許欄の書き方>
履歴書の右側にあるのがこれらの欄。資格や免許も正式な名称を記入します。取得年月日も調べて入力しておきましょう。書くものがない場合は仕事に使える資格で、現在取得するために取り組んでいるものなどを書いてください。なお、事前にその企業が評価すると思われる基準を調べておいて、その基準に達していないものは書かないことをおすすめします。また、特技などは自己PRに繋がるものを選んで書きましょう。

<履歴書の学業以外の取り組み欄の書き方>
学業以外の取り組みでは、アルバイト・部活・サークル・ボランティア活動などを書きます。大多数の人間とどのように関わってきたのか、どのような成果を得られたのか、なにを学んだのかが分かるように書きましょう。これも、自己PRや志望動機に繋がる内容を意識してピックアップすることが大切です。

例文)
「大学のテニスサークルで学年間のコミュニケーション問題を解決し、大会で初のベスト8という成果を残しました。3年生と2年生の対立ができてしまっていたことで、夏の大会に出られないほどの試合結果しか残せなくなったときがありました。しかし、次の春の大会ではこれまでに経験のないベスト8を目指すため、目的の共有とそれぞれが問題点だと思っていることのミーティングを重ね、全員の意見を集約した練習方法に改善しました。コミュニケーションも円滑になり、ダブルスのコンビネーションの向上、また、ベスト8という結果を残すことができ、これまでにない強い結びつきを持ったサークルの活動を実現することができました。」

サークルなどの取り組みを出し、どのような問題をどう考え、どのような手段で、どのような成果を残したのかを伝えることができます。コミュニケーションの問題はどの組織でも起こりうる訳ですから、その企業にもアピールできるポイントになるはずです。

履歴書の書き方まとめ


履歴書を初めて書く人が迷いやすい書き方の基礎、項目別の書き方、そして人事が見るポイントをご紹介しました。履歴書のマナーともいえる基本の書き方を学んでから書けば、以前とまったく違う人物に見えるほどの違いが生まれるはずです。ぜひこの書き方を活用して、あなたの選考通過率を格段にアップさせてください。


執筆:高下真美(ナレッジ・リンクス)
新卒でインターンシップ紹介、人材派遣・人材紹介のベンチャー企業に入社。ベンチャー企業から大手IT・流通・情報・サービスなど多岐に渡る業種で営業・コーディネーターを担当。その後、大手採用コンサルティング系企業で8年の勤務を経て、夫の転勤を機に退職。現在は人材系コラムの記事執筆など、フリーライターとして活動中。

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