【鹿毛康司の就活本音対談】#1 ドミノ・ピザジャパン富永朋信「内定をもらえる人ともらえない人の違い」

【鹿毛康司の就活本音対談】#1 ドミノ・ピザジャパン富永朋信「内定をもらえる人ともらえない人の違い」

2017/03/27

就活の悩み・疑問

自分を形にはめてしまうことを良しとするな!


――次は大学4年生からの内定に関する質問です。

●内定をたくさんもらえる人と、なかなか内定をもらえない人の違いってズバリなんでしょうか?(男性/23歳/大学4年生)

鹿毛さん:自分の学生時代の話なんだけど、ある人が某企業に就職したくて、とりあえずその会社の前で100人に名刺もらってインタビューしたんだよ。それで面接で「私は御社の社員100人に会ってインタビューしまして……」って言ったらもう採用。これが質問への答え。やり方はともかく、「たくさん人に会うか」です。

富永さん:これはそのとおりだと思います。学生さんはスキルなど内的な答えを求めると思いますけど、それは本当に上っ面の話で、面接だと化けの皮がはがれますよ。

鹿毛さん:内定をたくさんもられる人と、なかなか内定をもらえない人の違いを研究する前に、とにかく人に会いなさい。10人会って分からなければ100人に会いなさい。これですよ。

富永さん:OBと会えたり、大学は人に会う仕組みが充実していたりするので、そういうのをフル活用したり、SNSを利用したり、会おうと思えば会えますからね。

鹿毛さん:ただそのコンタクトも本気じゃないと駄目。それに時期も大事だね。1年とか2年で「就活はまだだけど悩んでいるから会ってお話を聞きたい」というなら大丈夫ですけど、就活目の前のタイミングで「悩んでいる、業界が分からない、どこが好きか分からない」なんて言ってたらアホかと。人と会うにしてもスケジュールをしっかり組まないと会ってもらえないよ。

――次はこんな質問です。

●社会で成功した人の特徴として言えることはなんですか?(男性/21歳/大学3年生)

富永さん:う~ん(笑)。何て言ったらいいか……。みなさん「形」を作りたがるんですよね。一概に駄目とはいえませんけど、こういう考えを持っていると、必要条件を満たせばどうにかなるっていうのが透けて見えてしまうんですよ。

鹿毛さん:うん。そうだね。

富永さん:歌舞伎など、日本の芸術や武道で使われる言葉に「守破離(しゅはり)」というのがあるんですが、「守」は師匠の教えのもとで形を学ぶ、「破」はその形を破りより良いものを作る、そして「離」は自分で独り立ちしていくということです。この質問は「守」について聞いているんだと思いますが、大事なのは形ではなく意気込みとかどれくらいのめり込んでいるか、そうしたマインドセットの部分だと思います。

鹿毛さん:成功する人の特徴はパッと言えないけど、なぜか不思議なことに「社会で成功しない人の特徴」ならいくらでも言えちゃうよね。まずは「こういう質問をする人」って。形にはめて考える人は駄目だよ。後はミスが多い人。

――どんなミスでしょうか?

鹿毛さん:例えば、頼みごとしても「忘れてました」ってことが多い人。これだと次の階段に移れない。

富永さん:間違うというより「気がない」と言うことですよね。

鹿毛さん:あとは人間に興味がないっていうのかな、そういう人もは、もったいないね。あと「忙しい」と言う人。

富永さん:そういう人の「忙しい」は「自分への陶酔」があると思います。「俺は忙しいんだ」と思い込むことで安住しようという態度。それは自己チャレンジの精神がないですよね。「逃げ」にもつながると思います。

鹿毛さん:あまりに自分が忙しいと言う人は、「優先順位の付け方」も下手だと思う。

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