広告代理店の業務として意外に知られていないのが、広告・宣伝に関するお金の流れのコントロールです。例えば、A株式会社が「B」というネットメディアに広告を打ちたいとします。
A株式会社 ⇒ 広告代理店 ⇒ B(メディア)
というふうにお金が流れます。例えば、BがじかにA社と取引をして、仮にA社がお金を支払うのを渋っている、なんてときには広告料を取りはぐれることになりかねません。間に広告代理店が入っていると、Bは広告代理店からお金を支払ってもらえるので安心なわけです。このように、広告代理店はお金の流れの中で一種のバッファゾーンの役割も果たしているのです。
大きな広告代理店であれば扱い金額が莫大なものになりますので、1件や2件お金を取り損なってもそこまで影響はありませんが、小さな広告代理店になると致命的なものになったりもします。広告代理店がある意味でリスキーな商売といわれるのは、このような面があるからなのです。
就活生のみなさんに向けて広告代理店の仕事内容とその関連の基礎知識をご紹介しました。広告代理店はメディアに関わる広告・宣伝のエキスパートですが、一見華やかに見えても、実は非常にコツコツとした努力の下で仕事が成立しているのです。
(吉田ハンチング@dcp)