不動産業界の仕事は家を買う人、借りる人など新たな生活を始める人に対して対応すること。もしくは持っている土地や、使わなくなった土地を活用したい人など、さまざまな人の対応をする幅広い仕事です。会社によって全て部署を持っている、もしくは1つだけの事業で運営されている会社もあります。
一見するとわかりづらい不動産業界の志望動機の作り方をご紹介します。仕事内容をよく理解し、志望動機に役立ててみてください。
▼不動産業界の志望動機作成にも役立つ!
1.
不動産業界の仕事内容とは?
2.
不動産業界の職種はどんなものがある?
3.
不動産業界志望動機の作り方のコツ
4.
不動産業界の志望動機例文集
5.
まとめ
不動産の売買、賃貸仲介、ディベロッパー、不動産コンサルティングなど、さまざまな業種があります。最近では、中古マンションをリノベーションして新しい価値を付与し販売する不動産会社もありますね。
不動産業界の特徴としては基本給にプラスされるインセンティブ給(歩合給)が多いことで知られています。特にディベロッパーや投資用マンション販売、戸建住宅など、販売価格が数千万から億単位になってくるものが多いため、そのインセンティブも大きくなることがよくあります。
その魅力的な給与で人気がある不動産業界にはどんな仕事があるのか、くわしくご説明していきます。不動産の業種は多岐に渡るため、今回は代表的な業種をご紹介していきます。
・不動産賃貸仲介
不動産業としてよく知られているのがマンション等の賃貸仲介会社ではないでしょうか。親元を離れて一人暮らしをする際に賃貸仲介会社にお世話になった人も多いと思います。街の不動産屋さんなどはこの賃貸仲介を主に行っています。
・不動産販売
次に有名なのが不動産売買の会社です。戸建てや、分譲マンション、投資用のマンションなどを販売しています。
・ディベロッパー
ディベロッパー会社は都市開発、土地開発など、大きな単位のプロジェクトが多く、数千億から兆単位の金額が動く仕事になります。身近なところでいうと渋谷の駅前開発、銀座の商業施設開発、新興住宅地のタワーマンション開発などがそれにあたります。地域全体を収益性が上がるような形に変え、新しい価値を生めるような都市や土地にしていく仕事です。
・不動産コンサルティング
不動産を持っている人の目的やニーズに合わせてその土地にふさわしい収益が出せるように活用方法をコンサルティングする仕事です。例えばスーパー、アパレルなどの企業に貸し出す、マンションを建設し、賃貸・分譲収入を得る、などをその人の財産状況や人生設計に応じ、専門知識を持って提案します。
不動産は基本的に3つの職種、営業、管理、企画・開発に分かれます。
・営業(販売営業、売買仲介、賃貸仲介、法人営業など)
ほとんどの不動産の業種では上記のような営業職の募集をしています。企画提案やコンサルティングなどという表記がありますが、基本的には法人や個人それぞれに営業活動を行うという違いだけです。入社する前に宅地建物取引主任者を取っておくと資格手当が出る場合や、昇進しやすくなるなどの優遇措置がとられる場合が多いです。
・企画、開発
都市開発、土地開発、分譲住宅、マンション等の企画と開発を行う仕事です。土地を取得するところから始め、企画、開発をして建物を建て引き渡すところまでを担当します。大手ゼネコンなどの場合は分業制で行っていることもあるので必ずしも一連で受けられるわけではありませんが主にこのような仕事内容をするのが企画開発の仕事です。
・管理
マンションやビルなどの戸建て以外の建物は管理担当者が必要となります。共用部分の修繕、トラブル対応、修繕工事の計画などを立てて推進していく仕事です。マンションを契約するときなどに賃貸契約をする会社と管理会社が別になっているケースがありますが、これは賃貸仲介と管理を1社で行っている場合もあれば、管理だけ会社を分けて運営しているケースもあります。
不動産業界は業種がどんどん増えており、仕事内容もかなり多岐に渡ります。また、扱う金額の単位も大幅に違います。就職した場合の収入に関しても不動産賃貸仲介は不動産売買仲介ほどインセンティブが大きくありませんし、管理などの場合は不動産業界にありがちな高収入というわけではありません。
数ある業界の中で不動産業界を選んだ理由、不動産業界の中でこの業種を選んだ理由、この業種の中でなぜこの企業を選んだのかの理由が明確でないと選考を通過することができません。
不動産賃貸仲介や不動産売買仲介などはまだ関わった経験があるかと思いますが、ディベロッパーや不動産コンサルティングなどが関わった経験がないため理解しづらいという特徴もあります。
理解しづらい仕事であるため自分のどういった能力が役に立つのかが理解できず、うまくアピールできないものになってしまう可能性があります。そうならないためにしっかり準備するよう心がけましょう。
◯不動産業界の志望動機を作成するための5つのステップ
先ほどご紹介した不動産業界の特徴や仕事に求められる能力を想像しながらこの5つのステップを参考に進めてみてください。
1.不動産業界の中でどんな仕事に興味があるか(業界研究)
2.決めた業種の仕事に役立つ自分の長所や経験、目指すキャリアプランを作成(自己分析)
3.その企業で経験できる仕事と2のキャリアプランがずれていないか
4.自分の経験や能力がその企業でどう役立つかの説明が明確か
5.仕事を通じて得られる喜びはその企業で得られる理由の説明ができているか
5つのステップである程度イメージができたら、例文を参考に実際の志望動機を作成してみましょう。
〇ダメな志望動機の特徴
「私が大学進学の一人暮らしで利用させていただいたのが、貴社の賃貸仲介サービスでした。治安やスーパー、コンビニの近さ、3駅利用できる立地など、何をするにも便利な条件を提示してくださり初心者の私でも希望以上の物件に入居することができました。顧客が求めている以上のことを提案し、一人暮らしのときの不安感を払拭してくれた◯◯さんのような仲介営業担当になり、貴社に貢献したいと思い志望させていただきました。」
・その業種のその企業でなければならない理由
この志望動機ではたまたまその会社の賃貸仲介サービスを受けたこと、その人のサービスが素晴らしかったことだけしか伝えられていません。なぜその企業を選んだのかの理由を企業の特徴にフォーカスして盛り込むようにしましょう。
・自分の経験がその企業で活かせる理由
「◯◯したい」という願望だけでなく、自分の経験や能力で活かせるポイントを盛り込み、自分が面接官だったら絶対に採用したいと思うような志望動機を作成しましょう。
不動産業界の職種・仕事内容・やりがいをチェックしたら、次は志望動機の例文を見てみましょう。
1.の業界研究ができている=不動産業界の中でもこの業種、業種の中でもその企業を選ぶ基準が非常に明確になっています。
2.また自分の経験についても、それがやりたい理由についても明確です。
4.の自分の能力がどのようにその会社に生かせるかのロジカルな説明もできています。
5.の自身の経験で体験した喜びを得られる場所がその会社にあると説明できるかも明確ですね。
このように先ほどご紹介した5つの項目が明確になっている志望動機を作成していきましょう。
3.の将来のビジョンと志望している会社で経験できる仕事や身に付けられる能力にずれがないか3の部分に関しては志望動機で書ききれない場合、自己PRに入れて納得できるエントリーシートを作成しましょう。
不動産業界の仕事内容や志望動機の書き方をご紹介しましたがいかがでしたか? 複雑で多岐に渡る業種を持っている不動産業界。しっかり業界研究をし、その企業しか持っていない特色を把握することで初めて、自分がやりたいこととその企業の関連性を明確に説明することができます。
志望動機で大切なことは、衣食住の1つである住まいを大切にする想いだけではなく、その企業の仕事に携わることで何を成し遂げたいのかを説明すること。給与が高い分、求められるレベルもプレッシャーも高い不動産業界で働くなら、あなたの意欲がしっかり人事に伝わる志望動機で一歩一歩内定に近づいていきましょう!
執筆:高下真美(ナレッジ・リンクス)
新卒でインターンシップ紹介、人材派遣・人材紹介のベンチャー企業に入社。ベンチャー企業から大手IT・流通・情報・サービスなど多岐に渡る業種で営業・コーディネーターを担当。その後、大手採用コンサルティング系企業で8年の勤務を経て、夫の転勤を機に退職。現在は人材系コラムの記事執筆など、フリーライターとして活動中。
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