【例文つき!】コンサル志望者向け志望動機の書き方まとめ コンサルタントになるにはどうすればいい?

【例文つき!】コンサル志望者向け志望動機の書き方まとめ コンサルタントになるにはどうすればいい?

2017/02/14

志望動機

コンサル業界と聞くと、「頭がよい」「かっこいい」「今までにない解決策で難問を解決してくれる」など、一流のビジネスパーソンというイメージがあると思います。形あるものではなく、目に見えない「無形サービス」と言われるコンサエルティング。頭で考えた改善策が価値として捉えられる仕事です。
しかし学生時代に、その仕事が体験できることはなかなかありません。コンサルタントになるには、どのような適性があればよいのか、志望動機には何を書けばよいのか迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。そんなコンサルの仕事につきたいと考えている方のために、コンサルを目指す方向けに、志望動機の例文と志望動機の書き方をご紹介していきます。

▼コンサルタント会社の志望動機を作るときにも役立つ!

コンサル志望者向け志望動機の書き方・目次


1. 志望動機を書く前に! コンサルの仕事内容とは
2. コンサルで働く魅力・やりがいとは
3. コンサルに向いている人
4. コンサルの志望動機の作り方のコツ
5. コンサルの志望動機例文集
6. まとめ

志望動機を書く前に! コンサルの仕事内容とは


そもそもコンサルの語源となっている『consult』という言葉には『意見を聞く、助言を求める、診察してもらう、調べる、考慮に入れる』などの意味があります。ここから考えるとコンサルティングという仕事は相談に乗ってくれる、助言をくれる仕事と読み取ることができますね。

コンサルティング企業は経営・戦略・財務などの問題を抱えている外部の企業から依頼をされ、プロジェクト形式で受注をしてコンサルティングをスタートします。依頼される例としては、以下のような内容です。

「3年後までに◯◯事業を△△まで拡大したいが、そのためにどこに注力すればよいか」
「新製品の販売戦略を立ててほしい。1年後に◯◯規模にしたいと考えている」

コンサルタントにも、経営・戦略・ITなどさまざまな種類があり、企業を経営していく上であらゆる相談を外部コンサルに依頼するということが増えてきています。これは以前よりもビジネスのスピードが上がり、決断するタイミングが早くなってきていることが影響していると考えられます。

<コンサルの仕事内容と種類>
・経営コンサルタント

企業の経営上の問題を発見し、解決するコンサルタントを指します。会社経営に関する全般を担当するため、戦略、人事、財務、ITなど各分野の専門家と連携を取り、経営全般を統括するコンサルティング方法をとります。

・戦略コンサルタント
経営戦略を相談されるコンサルタントを指します。M&Aなども含んだ経営戦略を複数名のコンサルタントで推進していくことが多いため、コンサル料金が高い傾向にあります。
戦略コンサルタントは会社経営に関わる、人事や財務なども含めて全て把握し、細部まで情報収集をします。情報収集を細かくした上で、分析・戦略立案を実行します。

・ITコンサルタント
会社の課題をITによって解決していくコンサルタントを指します。主に業務効率を改善するため、その企業の詳細な業務工程を把握し、業務改善を図っていきます。

・人事コンサルタント
人材育成・活用から採用に至るまで、組織を活性化する人事制度を作るコンサルタントを指します。人事制度の設計だけではなく、人を調達するところまで担当するコンサルもあります。

・財務コンサルタント
企業の財務状況を調査し、課題を解決していくコンサルタントを指します。資金計画や節税対策などを提案してくれます。

こう聞くと、「外部ではなく社内で解決した方がよいのでは?」と思う人もいるかもしれません。しかし、社内では関係性が複雑で意見が通りにくいことや、社内から改善点を指摘する場合、感情や長くいるからこそ偏りが出る可能性もあります。さまざまな問題を解決してくれるコンサルタントを外部に頼む理由は、このような部分を払拭できることが価値として見られているためです。

コンサルほかサービス職の内定をゲットした志望動機例文を見る

コンサルで働く魅力・やりがいとは

コンサルで働く魅力は大きく分けて3つあります。

1.圧倒的な知識が身につけられること
2.自分が提示した解決策で顧客がよい状態に変化すること
3.一般的な企業に比べ給与が高いこと

それぞれについて、詳しく解説していきましょう。

コンサルの魅力1. 圧倒的な知識が身につけられる
例えばITコンサルタントの場合、担当する企業の業界、その中での立ち位置、目指す方向性とその理由などをその企業に働く人と同じ位になるよう勉強します。その会社の売上構成、従業員構成、社員ごとに抱えている業務量の把握、一社員の業務工程の把握、その業務の意味合い、それをやるべきかどうかの判断を下す基準の把握とその理由など、知識として蓄える項目はたくさんあります。
このような作業を1プロジェクトごとに行うため、さまざまな業界や企業が抱える共通の課題を認識することもできます。非常にハードな仕事ですし、好きでないと続けることが難しい仕事といえます。

コンサルの魅力2. 自分が提示した解決策で顧客がよい状態に変化すること
外部のフラットな目線とコンサルならではの問題発見能力を活かし、顧客にとって改善すべきポイントを指摘、改善方法を的確に提案します。それを実施した結果、顧客の価値が上がるという喜びが得られます。

コンサルの魅力3. 一般的な企業に比べ給与が高いこと
業務内容の専門性が高い仕事で難易度も高いため、それ相応の対価をもらうこともできます。大きいコンサルティングファームでは1,000万円が平均年収と言われているため、相場よりかなり高給であることがわかります。

コンサルに向いている人


では、どのような方がコンサルに向いているのか。具体的には、次のようなことが挙げられるでしょう。

・論理的に物事を考えられ、説明できる人
・物事を構造的に捉え、問題点を発見できる人
・短期間で情報にキャッチアップできる情報収集能力
・問題点をどうすれば改善できるか考え抜く能力

これ以外にもたくさんありますが、さまざまなコンサルタントに共通して求められる点を挙げました。

・論理的に物事を考えられ、説明できる人/物事を構造的に捉え、問題点を発見できる人

コンサルティングという仕事は顧客の課題を解決するために存在します。課題を発見するためには物事を構造的に理解し、本当はどの部分が原因なのかを捉えることが大切です。
また、顧客が全く気づいていない箇所が問題であること、それを改善する必要があることを伝えなければなりません。しかし、問題に気づいていない人に気づかせるには論理的に説明する必要があります。

例)「◯◯が※※の観点から見て、問題だと考えられます。なぜかというと貴社が考慮するべき△△基準だと□□にあたるためです。また、貴社の競合であるB社・C社は△△基準を◯pt超えています。これは早急に解決するべき問題であるため、◯月までに☓☓pt(ポイント)改善する必要があります。その改善方法は~」

「〇〇が絶対に必要です!」というだけでは顧客が動いてくれませんので、上記のように競合情報やデータを使いながら客観的に見て問題点を指摘し、相手を納得させる必要があるわけです。

・短期間で情報にキャッチアップできる情報収集能力
コンサルティングはプロジェクト単位で受注する形式の仕事です。コンサルタントはプロジェクトが決定してから走り出す前までの短期間に、ご紹介したようなさまざまな業界・顧客情報にキャッチアップすることが必要になります。

・問題点をどうすれば改善できるか考え抜く能力

そしてそのクライアントが思いつかないような検証項目を見つけ出し、改善する方向性をプロジェクトが始まる前に導き出さなければなりません。情報感度が非常に高く、その情報をどう使うかということに興味がある人、知識を得ることに貪欲な人にとってコンサルは魅力的な環境だといえますね。

コンサルの志望動機の作り方のコツ


コンサルの志望動機は論理的思考ができているかどうか、物事を簡潔に述べることができるかという点を特に見ています。志望動機を書くときには結論を最初に持ってきてその後に理由を述べるという方法が推奨されています。コンサルティングファームに応募する場合には特にこの点に注意しましょう。
また、他のコンサルティングファームとの違いをどう捉えているかという質問を受けることが多いため業界研究はかなり細かくしておくことが重要です。

◯志望動機を作成するための5つのステップ
コンサルでの仕事の魅力を頭に入れながら、この5つのステップを順に進めてみてください。

1.業界研究(コンサルの種類ごとの違いを把握し、それぞれの適性を判断)
2.コンサルでの仕事に役立つ経験・能力と、将来のキャリアプランの作成
3.仕事で積むことができる経験と将来のキャリアがマッチしている説明の作成
4.仕事に活かせる経験の理由を説明となるエピソード作成
5.仕事を通して得られる喜びがその仕事で得られる理由を作成

この5ステップを掘り下げて考えたら、文章ではなく、ステップごとに箇条書きで答えを書いておきます。下記の志望動機例文を参考に、その箇条書きをどう組み合わせるのが魅力的か、さまざまな方法を試してみてください。

コンサルの志望動機例文集


コンサルの職種・仕事内容・やりがいをチェックしたら、次は志望動機の例文を見てみましょう。

<コンサルの志望動機例文1>
グループが改革した瞬間に立ち会いたいからです。サークル活動で私の働きかけによって今までにないパフォーマンスを上げるときに立ち会ってきました。企業に対してもこの改革するエネルギーを作って社会を変えていきたいと考えています。
顧客が持つ問題を発見し解決することで、その企業の価値を上げたいと考えております。サークル活動においてもどこに問題点があるのかを分析し、さまざまな解決策をチームで検討、プレゼン、実施してきました。この問題解決のサイクルを繰り返すうち、問題発見・解決がクリティカルに行われるように変化しました。この鍛錬がサークル自体の価値を高めたことを実感し、面白さを感じました。この経験で得た論理性とプレゼン力、洞察力をさらに鍛錬し、企業価値を高め、ひいては社会全体の価値を高める仕事を成し遂げたいと考えています。
これを貴社で実現したいと考える理由は、この鍛錬を楽しみ、磨き続けてきた社員しかいないと感じたためです。このような魅力的な環境で働くことで自分自身の成長、顧客企業の価値向上を通して貴社に貢献できると考えております。


・コンサルタントになる理由
「グループが改革した瞬間に立ち会いたいからです。サークル活動で私の働きかけによって今までにないパフォーマンスを上げるときに立ち会ってきました。企業に対してもこの改革するエネルギーを作って社会を変えていきたいと考えています。」

サークルでの成功体験を通して、仕事でも企業の価値向上を実現し、社会に対して影響力を持った個人でありたいという願望を感じることができます。例えサークルなどであっても団体を動かした経験のある人物であれば、人を動かすときの論理性・プレゼン力などを身につけていることも見て取れますね。

・コンサルの中でその企業でないといけない理由
「これを貴社で実現したいと考える理由は、この鍛錬を楽しみ、磨き続けてきた社員しかいないと感じたためです。このような魅力的な環境で働くことで自分自身の成長、顧客企業の価値向上を通して貴社に貢献できると考えております。」

この部分で説明できていますね。種類の同じコンサルティングファームの違いを説明することが非常に難しい場合もあります。そのときはそのコンサルティングファームにいる社員の特徴などを伝えることで独自性を伝えるようにしましょう。

<コンサルの志望動機例文2>
私がコンサルタントになりたい理由は、人やグループの価値が上がることに喜びを感じるからです。◯◯のインターンを3年間経験し、問題解決のための情報収集や、最適な解決策を提示することを経験しました。実際に企業が変わっていく瞬間見たことで、自分もコンサルタントとして解決策を提示し企業の価値を上げていきたいと感じるようになりました。それを貴社で実現したいと思う理由は、解決してきた案件数の多さが社会に与えるインパクトとイコールだと感じたためです。これまでの経験と決定的に自分を磨く努力を怠らず貴社に貢献したいと思っております。


<コンサルの志望動機例文3>
私が貴社を志望した理由は2つあります。1つは世界規模に事業展開されており、グローバルに働くことができること、もう1つは財務コンサルティング案件に強いためです。企業が破綻していく1つのポイントとして財務に対するマネジメント力の低さが挙げられます。そのポイントを自分が関わることによって変化させ、価値ある企業を存続させたいと思っております。
ゼミで財務コンサルのケーススタディーを2年間実施し身につけた論理性と判断力をさらに磨き、貴社で貢献したいと思い、志望させていただきました。


<コンサルの志望動機例文4>
私が貴社を志望する理由は2つあります。1つは製造業のコンサルティングに強いこと、もう1つはその実績により経済の発展に寄与されているからです。
父が製造業に勤めており、さまざまな企業の技術に触れることで価値あるものづくりを残していきたいと思うようになりました。製造業の社員としてではなく外部からのコンサルティングで内部から見つけづらいポイントを発見・解決し、より多くの企業価値を向上していきたいと考えております。部活で全国トップ◯位に入賞するチームに変えた経験を活かし、今度は企業価値を上げられる人材となり、貴社に貢献したいと考えております。


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まとめ  


コンサルという職種の仕事内容と魅力、そして志望動機の書き方をご紹介しましたがいかがでしたか? 論理性が問われるため文章のまとめ方が非常に難しいコンサルの志望動機。言いたい事を分解して頭の中を整理するようにすると、ポイントを押さえた志望動機を作ることができます。例文を参考にぜひ合格間違いなしの志望動機を作成してみてくださいね!

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執筆:高下真美(ナレッジ・リンクス)
新卒でインターンシップ紹介、人材派遣・人材紹介のベンチャー企業に入社。ベンチャー企業から大手IT・流通・情報・サービスなど多岐に渡る業種で営業・コーディネーターを担当。その後、大手採用コンサルティング系企業で8年の勤務を経て、夫の転勤を機に退職。現在は人材系コラムの記事執筆など、フリーライターとして活動中。

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