「経団連」とは「日本経済団体連合会」の略称で、2002年に「経済団体連合会」と「日本経営者団体連盟」が統合されてできた総合経済団体です。経団連とはどんなところで、何をしているのか。ここでは、今さら聞けない経団連の役割や取り組みについて解説します。
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「経団連」という言葉をニュースや新聞などで見聞きしたことがあるという人は多いのではないでしょうか。しかし、経団連とはどんなところで、何をしているのか知っていますか? ここでは、今さら聞けない経団連の役割や取り組みについて解説します。
日本経団連は「日本経済団体連合会」の略称で、2002年に「経済団体連合会」と「日本経営者団体連盟」が統合されてできた総合経済団体です。現在、日本の代表的な企業1,444社と、製造業やサービス業など主要な業種別全国団体109団体、地方別経済団体47団体などから構成されています。
経団連の大きな役割は、日本の経済を元気にすること。総合経済団体として、企業と個人や地域の活力を引き出し、日本経済の発展と国民生活の向上に寄与することを使命としています。
経団連では、日本経済が抱える重要課題について企業や団体の意見を取りまとめ、それを着実に実現できるよう政府や行政に働きかけています。また、会員企業が社会からの信頼を確保するために企業行動憲章を定め、遵守を働きかけることもしています。さらに、各国政府や経済団体との対話を通じて、国際的な問題の解決と経済関係の緊密化にも取り組んでいます。
会員企業の意見が経団連の提言に反映されて政府などに働きかけられるため、会員企業にとっては、自社あるいは業界のビジネス環境が意向に沿った形で整備される可能性が高まります。また、経済や産業などさまざまな分野において、企業経営に関わる制度改正の動向など最新情報を入手できます。業種を越えた幅広い人脈を構築できることもメリットです。
一方、経団連に加入しているメリットが感じられないとして脱退する企業も存在します。また、政党との関係性や就活時期の度重なる変更など、少なからず批判があるのも事実です。
経団連は日本経済を根底で支える存在とも言え、経済界はもちろん、政界にも大きな影響力も持つ団体であることが理解できたでしょう。今後ニュースで「経団連」という言葉が出てきたら、これまでとは違ったニュースの見方、捉え方ができるのではないでしょうか。
文・学生の窓口編集部