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就職氷河期とは、1993年頃~2005年頃にかけてバブル崩壊後の約10年間を指しています。企業の業績悪化や倒産、統廃合が相次ぎ、世の中全体が就職難に陥りました。もちろん、新卒の採用も抑えられ、その結果、この時期に大学や高校を卒業した多くの人たちが就職できないという事態になりました。現在、ちょうど30代後半~40代後半の年代がこの就職氷河期に大学を卒業し、就職難に直面したということになります。その後、2010年~2013年頃にかけて、第2の就職氷河期が訪れます。この時期は世界的な金融危機により日本企業もダメージを受け、企業が新たな人材採用を控えたため新卒採用も抑えられたのです。
■就職氷河期の背景にあるものとは?
就職氷河期の背景のひとつに、バブル崩壊があります。株価や地価が上がり続け空前の好景気となっていたバブル経済といわれる時期、企業はこぞって新卒を採用し、就職も売り手市場になっていました。しかし、地価や株価が暴落すると一気にバブルがはじけ、日本経済はそれから10年ほどの間、「失われた10年」とも呼ばれる低迷期に入ります。銀行の統廃合や大手企業の倒産が相次ぎ、企業は生き残りと業績改善のために求人を減らしました。
またその後、アメリカのリーマンショックによる金融危機で世界中が不景気に陥り、日本経済も株価暴落などの影響を受けました。日本経済の低迷と企業の経営破綻により、第2の就職氷河期が引き起こされたとされています。