近年、事務職を希望する人は増加傾向にあります。事務職は、新卒・中途採用ともに非常に人気が高く倍率が年々高くなっている職種でもあるのです。
事務職の志望動機を書くときには、自分が前に出る仕事ではなく裏方でサポートに回る仕事のため、その仕事でなければ実現できないポイントを伝えることが非常に難しい仕事です。人気が高い職種であり、志望動機の作り方も非常に難しい職種であるため、それ相応の準備が必要になります。例文とともに志望動機の作り方のコツをご紹介していきますのでぜひ就活に役立ててみてください。
▼事務職の志望動機作成に役立つ!
目次
1.
事務職の仕事内容とは?
2.
事務志望動機の作り方のコツ
3.
NG志望動機の特徴
4.
事務職の志望動機例文集
5.
まとめ
総合職に対して一般職と呼ばれ、主な仕事には営業資料の作成、契約書類作成、書類不備チェック、関係各所との連絡、電話対応、来客対応、ファイリング、データ作成、郵便物対応などがあります。総合職との違いは転勤や異動がなく昇進も企業によってはありますが、ない企業も多いです。しかし、生涯を通して同じ仕事を続けられる安定した仕事。官公庁や不動産業界、法律関連、貿易企業、メーカー、医療系、IT系企業など、ありとあらゆる団体や企業で募集されています。
かつては一般職で働く女性は結婚を機に退職していくことが一般的だった時代もあり、『結婚するまでの仕事』という認識が社会の中にもありました。しかしこの一般職が務める仕事は企業の運営に欠かせない仕事となっており、営業職より楽そうだから選んだというような考え方では選考を通過できません。
◯事務職の仕事で求められるスキル
正確性やスピードも求められますし、業務に適したパソコンスキル、企業や部署によっては簿記、ビジネス英語などが必要になる可能性もあります。来客対応や、電話対応などでは臨機応変さも必要になります。顧客とも基本的には電話で対応するため、電話越しだけの会話で関係性を築くという非常に難易度が高い関係性の築き方も学ばなければなりません。
◯事務職の仕事で得られる喜び
企業にとって欠かせない重要な事務の仕事ですが、プレッシャーばかりではなく喜びもたくさんあります。企業の窓口として対応するビジネスマナーをお客様に誉められたり、営業資料を作成し営業から感謝の言葉を言われたりなど、自分がしたことで相手が喜んでくれる状況を作り出せる仕事なのです。また、そうできるように先回りして考える能力がある方には非常に向いている仕事だと言えます。
◯志望動機を作成するための5つのステップ
先ほどご紹介した事務職の志望動機の作り方で気をつけるべき点を頭におきながら、この5つのステップを読んでイメージしてみてください。
1.その業界を選んだ理由を明確にするための業界研究
2.仕事に役立つ自分の経験とそれから派生するキャリアプランの作成
3.そのキャリアプランとその企業もその職種で経験できる仕事がマッチしているか
4.その仕事で役立てる根拠が分かる文章か
5.仕事を通じて得たいことが明確でそれがその仕事で得られるか
5つのステップを読んでイメージができたら、事務職の志望動機例文を参考にしながら実際に作成してみましょう。
<ポイント>
・業界研究の不足
この企業を選んだ理由は「◯◯分野でトップ」というところしかありません。なぜその業界のその分野に魅力を感じたのか、客観的に納得できるように書きましょう。これだけでは両親から聞いていいなと感じただけにしか見えず、もったいないです。
・自己分析の不足
あなたのどんな働きが周囲から向いていると言われたのかを入れてみると、エントリーシートを読んでくれた方にもあなたが事務職という仕事に向いているかどうかがわかります。世の中に人をサポートする仕事はたくさんあるわけですから、それが事務職でなければならない理由を明確にしない限り企業として雇う決断はできないもの。もう少し深く掘り下げて書いてみてください。
・業界の中でこの企業である理由
「不動産業界の中でも顧客アンケートで1位を取られるほど〜それを重要視していらっしゃるところに魅力を感じました。」などの部分で明確に説明できていますね。
・あなたの能力がこの企業で活かせる理由
「法律事務所でのアルバイトをした経験があり、契約関連書類の扱い、仕事の正確性を磨いて参りました。」
不動産関連であれば、契約書類を扱うことが多いですし、特に正確性が大切になる仕事ですので、即戦力になりうる可能性を感じることができます。
また、住まいに対する考え方もしっかり持っている方のように見受けられるので、次の面接でどうしてそう考えるに至ったのかなどのエピソードを聞きたくなるような志望動機ですね。
・業界の中でこの企業である理由
「◯◯分野を世界に先駆けて開発された開発力に感銘を受けたからです。◯◯分野の開発が成功したことにより、◯◯ではたくさんのインフラが整い、人々の生活が豊かなものになりました。」の部分で説明されています。
・あなたの能力がこの企業で活かせる理由
「◯◯を求めている世界中の人々に対し、留学で学んだ英語と、事務職インターンで得た対応力と正確性を活かして世界中に広めていくサポートをしたいと思い、貴社を志望させていただきました。」のところで実際の業務で活かせる能力と、動機が説明されています。
・興味を持つようになった理由
「私は以前から後進国の環境に対して興味を持ち、学生時代にボランティアなどに参加した経験があります。その経験から発展のサポートができるような仕事に携わりたいと思い、一番早くそれが実現できる仕事を探してきました。」
さらに興味を持った理由のエピソードも語られているため、ボランティアではなく、民間企業で働く意味を感じることもでき、客観的に見ても納得することができる文章になっていますね。
非常に人気職種であることから、優秀な学生も多く集まっている可能性が高い事務職。これまでの経験や志望する動機が明確で伝わるものになっているかどうかがとても重要です。エントリーシートに書くときには文章が入りきらない場合もあるかと思います。その場合は書きたい内容を5ステップで箇条書きにし、自己PRや志望動機に分散して記入できるように整理しておきましょう。このような訓練を行うことにより、短い文章でも自分の伝えたいことが明確に書けるようになってきます。整理する癖がつくと面接などでも端的に答えることができるようになります。
「この学生をとらないともったいない!」と思われるように志望動機を磨き上げ、第一志望の企業に合格できるよう努力していきましょう。
※2019.10.24 記事内容の一部を修正して更新いたしました。
執筆:高下真美(ナレッジ・リンクス)
新卒でインターンシップ紹介、人材派遣・人材紹介のベンチャー企業に入社。ベンチャー企業から大手IT・流通・情報・サービスなど多岐に渡る業種で営業・コーディネーターを担当。その後、大手採用コンサルティング系企業で8年の勤務を経て、夫の転勤を機に退職。現在は人材系コラムの記事執筆など、フリーライターとして活動中。
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