「就職浪人」って何? 「就職留年」との違いとメリット・デメリットを解説!

「就職浪人」って何? 「就職留年」との違いとメリット・デメリットを解説!

2021/07/09

就活の悩み・疑問

「就職浪人」という言葉をみなさんは知っていますか? また似た言葉で「就職留年」というものもあります。就職浪人と就職留年、この2つにはどのような違いがあるのでしょうか。今回は就職浪人と就職留年の違い、メリット・デメリットなどについてまとめてみました。

就職浪人と就職留年は何が違う?

就職浪人は大学在学中の就職活動で内定を得られず、卒業後にもう一度就職活動をすることを指します。似た言葉で「就職留年」というものがあります。こちらは就職が決まらないまま意図的に留年して、大学生のままもう一度就職活動をすることを意味します。2つの大きな違いは大学を卒業しているかしていないかにあります。

単に就職先が決まらなかったというだけでなく、志望した企業に就職できなかったことで就職浪人になるという人もいます。また、就職留年と違って、大学の学費を払う必要がないという経済的な理由で就職浪人を選択する人もいるようです。

就職浪人のメリットは?

さて、大学卒業後の一年間浪人生活を送る就職浪人ですが、どんなメリットがあるのでしょうか。また、デメリットは何なのか、それぞれをまとめてみました。

就職浪人のメリット

・就職に向けて十分な準備時間が得られる
・就活の経験がある
・自由に就職活動できる

主なメリットとしてはこの3つが挙げられます。特に十分な時間が得られることは大きなメリットでしょう。生活のためにアルバイトなどをする必要はあるかもしれませんが、大学時代よりも時間に余裕があるので、資格の取得など就職活動に向けて準備できることは多いでしょう。また、新たに就活に挑む人よりも知識や経験面でアドバンテージが持てることもメリットといえるでしょう。他にも、プロセスが決まっている新卒の就活と違い、自由に就職活動をすることができるのも特徴です。

就職浪人のデメリットとは?

就職浪人のデメリット

・「既卒者」として扱われる
・就職活動の難易度が高くなる
・就職活動で大学の援助がない
・より高いスキルを求められる

デメリットですが、やはり「新卒」ではない「既卒」者として扱われてしまうということが大きいでしょう。既卒者である就職浪人は「中途採用」という採用枠の扱いになります。履歴書には1年間の空白期間ができることになるので、面接の担当者にその期間のことを質問されたら、納得させられる説明をする準備が必要になります。それに対して就職留年の場合は留年をした理由を面接の際に質問されることが予想されます。しかし、面接官に説明する留年の理由は多く想定できるのでこちらのほうが有利といえます。

就職浪人は現役の就活生向けの採用サービスの利用ができないこともあるので、就職活動の幅もかなり狭くなります。新卒者向けの採用サービスからのみ、エントリーの受け付けをするインターンシップなどもあるので注意が必要です。

また、就職留年の場合は、大学のキャリアセンターなどからバックアップを受けることができますが、就職浪人にはそれが望めません。エントリーシートの添削などのサポートも受けられなくなります。交通費などの学割も受けられなくなることも覚えておいたほうがよいでしょう。

そして、就職浪人した人は「なぜ浪人したのか」「問題があって就職できなかったのでは」というネガティブな目で見られる可能性もあります。みなさんは浪人と聞くと受験の浪人を想像すると思います。受験の場合はテストの結果のみが評価基準となりますが、就職浪人の場合は評価基準がまったく異なります。就職志望者を評価する企業はその人の「人間性」「将来性」などを見極めようとするので、大学受験とは根本的に違うということを認識する必要があります。このような就職浪人に対するネガティブな要素を払拭するには、現役の就活生よりもより高いスキルが求められます。

就職浪人中は資格取得に励む人が多い

就職浪人になった場合、次の就活に向けてどんな一年を送ればいいのか不安になるかもしれません。実際に就職浪人を経験した人によると、やはり「資格取得」に注力することが多いようです。デメリットの項であげたように、就職浪人者は新卒よりも高いスキルが望まれる傾向にあります。税理士や司法書士、社会保険労務士のような資格を取得できれば就職浪人でも就職活動で有利になるかもしれません。そのような難関資格は無理としても、可能な限り持っていることで有利になる資格を取得することが、成功のカギとなるでしょう。

就職浪人中にはどんな活動に取り組んでいた? 経験者に聞いてみた!
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まとめ:「就職浪人」の選択は慎重に!

一つの選択肢として考えられる就職浪人ですが、就職留年と異なり新卒枠で就職活動ができないという大きなデメリットがあります。つまり、新卒者と同じ土俵で就職活動ができないということを覚えておいたほうがよいでしょう。

企業の定期採用ではあくまで「新卒」の就活生を採用の対象としているのが現実です。もちろんそれぞれの事情もあるかもしれませんが、慎重な判断が必要になると思います。就職浪人を考えている人はもう一度、じっくり考えてみることをおすすめします。

文/学生の窓口編集部

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