多くの学生が早期に内々定獲得、就活ピークは前倒しに
マイナビは、2015年春に卒業を予定している学生を対象とした企業の採用状況と、学生の就職活動状況、内定状況をまとめた「2014年度就職戦線総括」を発表しました。この連載では、それらの総括資料をもとに、就活生のみなさんに向けて2015年卒就職活動のポイントとなるデータをご紹介していきます。第2回目は、採用数増を受けた内々定の辞退や、学生の活動状況を見てみましょう。
第一回でご紹介したように、2014年度は企業の採用数が上昇したため、優秀な学生の争奪戦の様相に。それに伴って選考時期が前倒しになり、内々定出しも例年より早い時期に集中しました。
企業に対し「5月の時点で、面接の途中で選考を辞退した学生の割合」を聞いたところ、「前年度と比べて(大幅+やや)上がった」という回答は全体の35.2%に。「 (大幅+やや) 下がった」と答えた企業の割合を18.6pt上回る結果となりました。さらに「内々定を辞退した学生の割合」も、「前年度と比べて(大幅+やや)上がった」と回答した企業が34.6%で、「(大幅+やや)下がった」を16.0pt上回りました。やはり採用予定数の増加で、複数企業からの内々定を獲得する学生が増えたことが影響しているようです。
では、具体的にはどのくらい増えているのでしょうか。2014年5月末時点での学生の内々定率は52.8%(対前年比3.8pt増)。2年連続で、全てのカテゴリーで前年実績を上回り、過半数の学生が内々定を保有するまでになりました。特に理系女子が対前年比10.0ptと大きく増加。「リケジョ」人気の高まりを示しています。
学生が内々定を受けた時期は4月上旬に集中し、前年より3.4pt多い26.6%となっています。さらに、5月時点で複数の内定を受けた学生の割合は38.1%で、この2年で6.0pt上昇しています。