次に、学生側の調査結果を見てみましょう。5月下旬までに内々定を獲得した学生に、その時期と企業規模を聞いてみると、従業員規模の大きな企業ほど、4月上旬・中旬に内々定を出した割合が高いことが分かりました。
学生が内々定を獲得した時期のピークは、選考活動を開始したばかりの4月上旬。全体では18.3%になりましたが、従業員規模が5,000人以上の企業に限定すると27.7%となり、より集中度が高くなっています。一方、従業員300人未満の企業では、4月下旬のピーク時でも17.0%にとどまり、3月下旬〜5月下旬までの時期に比較的均等に分散する形となっています。大きな企業ほど、早い時期に学生を確保しようとする傾向が現れる結果となりました。
いかがでしたか? 次回は、学生側の就活状況について詳しく見ていきましょう。
文・鈴木恵美子