【例文つき!】商社の志望動機の書き方と内定をゲットするコツまとめ

【例文つき!】商社の志望動機の書き方と内定をゲットするコツまとめ

2021/04/29

志望動機

多くの学生がエントリーする人気業種である商社。しかし商社といっても総合商社と専門商社には明確な違いがあります。商社では、この違いや職種の違いを理解し、どこで自分の能力が活かせるのか、しっかり伝えることができる志望動機が評価される傾向があります。総合商社や専門商社の志望動機の例文と、作成のコツをご紹介していきます。

商社はどんな仕事をしているの?

就活生に人気が高い商社。倍率が高い商社に入るには、採用担当者が目を引く志望動機を書く必要があります。

商社というと「華やか」「エリート」といったイメージを持つかもしれません。それでは、そもそも商社とはどういう業界なのでしょうか。まずは、商社がどんな仕事をしているのか見ていきましょう。商社は大きく総合商社と専門商社の2種類に分かれますので、それぞれの違いを説明します。

総合商社

総合商社も専門商社もモノを仕入れて売る点では同じですが、扱っている商材の種類が違います。総合商社は扱う商材には制限がなく、取り扱う商材が食料品から通信衛星にいたるまで非常に幅広い点が特徴。インフラや資源といった規模が大きいビジネスができるのも、総合商社ならではの特徴です。

総合商社と呼ばれる企業は7社で、三菱商事、三井物産、伊藤忠商事、丸紅、住友商事、豊田通商、双日といった有名企業が名を連ねています。

専門商社

専門商社は、特定の商材に特化した商社です。数多くの専門商社が存在しており、企業規模も様々。特定の専門分野を持っているため、専門知識や人脈が豊富な点が特徴です。

総合商社と並行して専門商社を受ける人も多いため、その違いを理解し、それぞれ志望動機を変えて対応することが大切です。

商社の職種は?

新卒の募集では、総合職・一般職などと書かれていることが多いでしょう。基本的に職種は2種類で、営業と事務に分かれます。

営業

商社の営業は世界中の生産者を調べ、より自社にとって有利な取引ができる交渉をするのが仕事です。現地に訪問をして直接海外の生産者とやりとりをすることもありますし、日本国内で完結する場合もあります。

総合商社は数兆円規模の金額が動くこともある大型のビジネスで、非常にダイナミックな仕事ができるのが特徴です。営業は総合職のため転勤があり、海外駐在なども少なくありません。

【商社営業に内定した先輩の志望動機例文】
私は、「広く、深い視野」を持って経済の流通を支えたいと思い貴社を志望しました。私は行動経済学をテーマに研究してきました。研究では、人間の意思決定を分析するには経済学と心理学という2つの視点、つまり「広く、深い視野」を持つことの重要性を学びました。モノを流通させるには顧客のニーズだけでなく、自社、関係会社間の需要と供給を広く深く分析し、人と人を繋ぐ必要があります。貴社は専門商社として食品分野に強みを持ち、顧客や関係会社と距離が近い関係で事業を展開されています。私は研究分野で培った広く、深い視野を活かしたいと思い貴社を志望しました。
(22歳/女性/大学4年生/営業職内定者)

事務

決められた時間の中で営業が受注してきた契約を正確に伝票に入力し、時間内に伝送すること、電話応対、来客対応、その他書類作成などの業務があります。営業ほど残業がない分、限られた時間の中で締め切りに間に合うように正確に業務を遂行し、周囲の人が働きやすいように自発的に動くことが求められます。

自分が関わった案件で取引が決定すれば、数百億あるいは数千億円が動くわけですから、スケールの大きい仕事であることが大きな魅力。なお、事務は一般職のため総合職のような海外転勤はもちろん国内の転勤もありません。

【商社事務に内定した先輩の志望動機例文】
学生時代に会計について関心を持って勉強し、会計やお金の流れに携わるような環境で仕事をしたいと思い貴社を志望しました。貴社は、グループ会社の中では金融面を担当しておられるので、業務や資金面で効率性を追求しながら、それをサービスとして提供することでお客様やグループを支えている点に魅力を感じています。そして自分の部署はもちろん、他部署とも意思疎通や情報共有をし周りにも気を配りながら業務を行うことで貢献し、そうすることで間接的にもグループとお客様への貢献に繋がると考えます。
(22歳/女性/大学4年生/事務・スタッフ職内定者)

商社で働く魅力

就活生の中でも商社で働く人は「一流の人」「エリート」などというイメージがあると思いますが、ビジネススケールの大きさ、海外と日本をつなぐ仕事……などなど、スケールが大きくやりがいも大きく魅力あふれる業界です。

一社会人という立場で、数百億などの多額のお金を動かすビジネスを経験できるのが商社最大の魅力。まさに世の中が動いているど真ん中にいるという実感を得ることができるでしょう。

商社での仕事に向いている人

商社は、大きなやりがいがあると同時に失敗してしまえば大変な損害や損失につながる仕事のため、大きなプレッシャーと戦う必要も。さまざまなプレッシャーやストレスがあっても、やりがいと達成感で乗り切れるようなメンタルを持った人が向いているでしょう。

最近では輸出入以外にも資源・エネルギー開発や、IT事業、製品開発・製造などさまざまなビジネスを手がける会社も増えてきており、従来の枠にとらわれず、新しい事業を作っていける力も求められています。

また、高い給与が得られることも商社で働く大きな魅力の1つです。総合商社勤務であれば30歳程度で年収1千万を超える人もいるわけですから、かなり給与の水準は高いと言えます。一方で、給与水準に見合った高い成果を出せる力量が求められるでしょう。単純にお金を稼ぎたい人よりは、若いうちから大きな仕事に携わりたい人、向上心が高い人や、30歳までに成し遂げたい明確な目標を持っている人にはおすすめです。

一般職の場合は営業と比較すると若くして出世するのは難しいですが、同じように大きなビジネスに携わっているやりがいや、決められた時間の中で優先順位をつけて仕事をしていけるという能力を身に付けることができます。そのため、「仕事のやりがいとプライベートの充実を両方実現したい」という方にお勧めの仕事です。

どちらの職種でも海外とコミュニケーションを取る場面が多いため英語は必須と考えておいた方がよいでしょう。商社に入社したいのであればTOEICなどの英語検定試験を受け、必要なスコアを出せるように準備しておくことが大切です。

商社の志望動機の書き方、選ばれるコツを紹介

仕事のやりがいや、収入がたくさん得られる代わりに大きなプレッシャーとも戦わなければならない商社の仕事。たった一つのミスが多大な損害を出してしまうことになるので、正確性を持って動ける人材を求めています。大きなプレッシャーもバネとして使えるような発想の転換力や、先を見据えて動ける状況判断力などが必要となってくるでしょう。商社は競争率が非常に高い業界です。だからこそ、採用担当者に選ばれる志望動機を書いていきたいですね。

商社の志望動機の書き方 5つのステップ

採用担当者は、日々数多くのエントリーシートを見ています。ライバルに勝つためには、志望動機で差別化することがポイントです。商社の志望動機の書き方のコツは、いきなり志望動機を書かずに準備を念入りにすること。具体的には正しくステップを踏んで、採用担当者に「会ってみたい」と思わせる志望動機を書くことが肝心です。仕事の魅力や向いているポイントを頭に入れながら、以下の5つのステップを順に進めてみてください。

1.業界研究(総合商社・専門商社の違い、商社ごとの特徴などを把握)
2.企業研究(志望企業の特徴、志望企業の仕事内容を把握)
3.商社の仕事に活かせる学生時代の経験を元にキャリアプランを作成
4.商社の仕事で必要な能力とキャリアプランのマッチ度を説明できる具体的なエピソードの列挙
5.仕事を通して得られる喜びがその企業で得られる理由を作成

この5ステップを掘り下げて考えたら、文章ではなく、箇条書きで書いておきます。下記の志望動機例文を参考に、その箇条書きをどう組み合わせるのが魅力的か、さまざまな方法を試してみてください。

総合商社と専門商社で求められる適性の違い

総合商社は非常に多くの商材を取り扱っていますので、苦手分野があってはいけませんし、特定の分野に対する思い入れが強すぎてもビジネスの邪魔になります。また、これまでの取引から新しいビジネスチャンスを見出す力も必要になってきます。つまり新しいものを取り入れる姿勢や変化に対して柔軟に対応できる素養が必要になります。

対して専門商社は特定の分野で特定の商材を取り扱います。新しい商品ではなく新しい手法を生み出す力や、これまでの取引を拡大できるような関係性の作り方などが必要になってくるわけです。

どちらに関しても海外との取引があることも多いため英語のスキルが必要になる可能性が非常に高いです。

【総合商社の例文1】
私が貴社を志望する理由は2点あります。1点目は生まれ育った日本の経済を発展させられる仕事ができるため、2点目は自分の働きが取引先や周囲の人の生活を豊かなものに変えられる実感を得やすい仕事であるためです。総合商社の中でも貴社を志望する理由としては◯◯分野における数十年の実績と、◯◯分野という新しいビジネスを生み出すチャレンジ精神に魅力を感じたためです。この2つの力があれば、日本をより発展させることも、より多くの取引先を増やし、人々を豊かにすることができると感じました。私は営業の短期インターンで、相手が顧客であっても確保すべき自社の利益を交渉していく力を学びました。交渉力のほか、海外生活で得た物事に対する柔軟な姿勢や考え方を活かして貴社に貢献したいと思い志望させていただきました。

ポイント1

「総合商社の中でも貴社を志望する理由としては◯◯分野における数十年の実績と、◯◯分野という新しいビジネスを生み出すチャレンジ精神に魅力を感じたためです。この2つの力があれば、日本をより発展させることも、より多くのお取引先を増やし、人々を豊かにすることができると感じました。」
総合商社の中でその企業でないといけない理由をこの部分で説明できていますね。事業内容を把握しており、企業研究がしっかりできていることのアピールになっています。はっきりと他社との違いを伝えることでその企業への志望度が高いことを伝えられています。

ポイント2

アピールしたい能力には、何らかのエピソードを加えて説得力を高めることがポイント。例文でも、営業のインターンでどのように交渉力を蓄えたかが書かれているので好印象です。自己PRの部分で交渉力がついたエピソードをプラスすると尚よいです。自己PRでは、どのような点に注意してコミュニケーションするようになったらこんな風に相手の反応が変わったなど、読んだだけで理解できるように文章を箇条書きでまとめ、それを文章にするという方法で整理してみてください。

【総合商社の例文2】
私が貴社を志望する理由は、人々の生活を豊かにすることに直結する事業を展開し、新しいビジネスにチャレンジされてきたからです。父の仕事の関係で私は◯◯で生まれ、当時は途上国だった国民の生活が商社と取引することで豊かに変わっていく様を間近で見てきました。また、総合商社の中でも貴社は、10年前にはなかった△△のビジネスを新しく生み出され、今では事業の中核の一つに育てられています。新しいビジネスチャンスを成長事業に変えていけることに強い可能性を感じました。私は営業のアルバイト先が買収され、人も仕事のやり方も大きく変わった中で、臨機応変に人間関係を構築し古株として仕事のやり方を教育してきました。また、業績が落ち込んだ中でも諦めず原因を分析して提案方法を改め、受注を2件獲得した経験もあります。貴社では、柔軟性と成果志向性の経験で貢献したく志望させていただきました。

【専門商社の例文1】
私が貴社を志望する理由は2つあります。一つは海外売上が約半数を占めている貴社でグローバルに働きたいこと、そしてもう一つはマーケティングや用途を開発するという事業の流れを作られていることです。私は海外在住期間が長く今まで3カ国居住した経験で身についた、柔軟に物事に対処し、取り組める能力を活かして貴社で働きたいと思い、志望させていただきました。

【専門商社の例文2】
私が貴社を志望する理由は100名以下という少数精鋭で60年も世界各国の食料品取引を続けていることに感銘を受けたからです。入社できた暁には貴社のような少数精鋭の組織でこれまでのお客様との取引を大きくしていくことはもちろん、新しいビジネスの流れを作っていく力も養って行きたいと考えております。イギリス留学で得た国際商取引の知識をベースに、貴社に貢献したいと思い志望させていただきました。

【NG例文1】
私は商社で働きたいために、貴社を志望しました。貴社は総合商社の中でトップクラスの業績を誇り、グローバル展開もされています。また、世界を相手に幅広い事業を展開されている企業です。企業ウェブサイトを拝見すると活躍できるフィールドが幅広く、研修内容も充実し勉強できる環境です。私は学生時代に書店の販売員をしており、高いコミュニケーション力を持っています。貴社に入社した暁には、持ち前のコミュニケーション力を活かし受注を取っていきたいと考えております。

NGポイント

志望動機が商社で働きたいことになっています。商社の倍率は高いため、単に働きたいだけでは他者との差別化が難しいでしょう。そのため、「なぜ当社を選んだのか?」「なぜ総合商社の中でも当社なのか?」が明らかになる志望動機を書きたいところ。また、業績や事業内容も抽象的です。業界研究・企業研究を掘り下げるとともに、自分の学生時代の経験を洗い出してみましょう。

企業のウェブサイトを見て企業研究したのはよいのですが、やや会社に頼りがちな文面が志望動機の文章としてふさわしくありません。活躍するためにできること、働きながら勉強できることなどについて、学生時代の経験を元にアピールしてみて下さい。また、アルバイト経験については「コミュニケーション力」を培った経験を具体的に書くことで、採用担当者の目を引くことができます。

【NG例文2】
私は人とモノとの流通を支えることで日本経済に貢献したいと思い、貴社を志望しました。貴社は専門商社としてインフラ分野に特化し、人々の生活基盤の安定化に貢献されています。私は大学時代に、災害や人災によってインフラが損なわれることのリスクを研究しており、貴社の〇〇分野の事業は今後成長していく可能性を強く認識しています。インフラは生活の基盤であり、インフラがなくては経済も成り立ちません。流通を通じて日本経済の成長に貢献したく貴社を志望しました。

NGポイント

「なぜ専門商社でなくてはならないか」「企業の特徴は何か」について具体的に述べられていて、分かりやすい志望動機と言えます。自身の研究分野がインフラであることから、企業との接点もあります。一方で、企業で活かせる自身の経験やエピソードが述べられておらず、自分の強みが書かれていません。

企業研究をいくら掘り下げても、「自分を採用することのメリット」が書かれていないと採用担当者の目には留まりません。日本経済の成長に貢献したい気持ちはわかる志望動機ですが、企業に入社することでどんな貢献ができるかを書かないとNGとなります。

「5つのステップ」の3.と4.を参照し、学生時代の経験を元にしたキャリアプランを作成しましょう。また、具体的なエピソードを列挙して、自分の貢献度、企業から見た採用メリットなどに繋がる志望動機を書いてみてください。

まとめ

非常に人気が高く入社のハードルが高い商社。エントリーシートで落とされてしまっては面接でアピールすることもできません。決められた文字数の中で、言いたいことすべてが伝えられるようにポイントだけを別シートで列挙しておくと、すべての要素を入れ込んだ志望動機を作ることができます。紹介した5つの方法をぜひ試して、憧れの商社の内定を勝ち取りましょう。


監修・文/山崎英理夫
人事コンサルティング歴4年、人事歴8年。人事コンサルタントとして教育研修のプログラム開発、人事制度診断等を提供。また、企業人事として新卒・中途採用に従事し、人事制度構築や教育研修の企画・運用など幅広く活動。この経験を活かし、人材関連の執筆にも数多く取り組む。
http://erinanase.com/

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