■初任給の相場はどんなもの?
その企業に就職するといくらもらえるのか、「初任給」の項目は誰でも気になりますよね。初任給は企業によって違いますが、その相場はどんな感じなのでしょうか?
厚生労働省が毎年実施している「賃金構造基本統計調査」の中に、「初任給」にフォーカスしたデータがあります。2015年(平成27年)の調査によりますと、以下のような結果となっています。
●「大学卒」の人の初任給
男性:20万4,500円(対前年 0.8%増)
女性:19万8,800円(対前年 0.8%増)
男女計:20万2,000円(対前年 0.8%増)
あくまでも1万5,526社(10人以上の常用労働者を雇用する民間の事業所のうち、有効回答を得た事業所の中で新規学卒者を採用)の集計データですが、20万円ぐらいが初任給の相場で、対前年ですと男女とも増加していることが分かります。
■業種によって初任給はどう違う?
同データの中には、業種によって初任給がどのくらい違うかを示したものがあります。これを見てみましょう。まず「事務系」と「技術系」の違いです。
●大学卒の「事務系」の初任給
男性:20万4,700円
女性:19万7,300円
男女計:20万1,100円
●大学卒の「技術系」の初任給
男性:20万4,100円
女性:20万3,200円
男女計:20万3,800円
男性の場合には、事務系の方が「600円」高く、女性の場合には技術系の方が「5,900円」高くなっています。男女を合わせると技術系の方が「2,700円」高いのですが……。
次に、細かい業種で比べて初任給の高い順にランキングにすると、下のようになります。