就活の面接では、はじめに「自己紹介をお願いします」と言われる場合が多いです。自己紹介は最初のつかみと言えるものですから、いい第一印象を与えたいですよね。しかし、懸命になりすぎるあまりに、長すぎたり抽象的になりすぎたりするのには注意が必要です。コンパクトでわかりやすい、インパクトのある自己紹介をするには、どのようにしたらよいのでしょうか。今回は、就活で役立つ自己紹介のコツをまとめてみました。
自己紹介で求められているのは、短時間での自己PRです。あまり長々と話してしまうのはよくないですが、短すぎてもそれをきっかけに話が広がることもなくなってしまいます。また、ビジネスでは、簡潔なプレゼンテーションで相手に自分やサービスを売り込まなければならない機会が多々あるため、それに対しての力量を図られているという意味合いも。それらを意識して、面接でのほかの会話のきっかけになるようなキーワードを盛り込み、会話のとっかかりになるような自己紹介を1分程度でできるのが理想的です。
自己紹介で伝える必須項目は、「出身校・学部」「氏名」「自己PRの内容となる活動(取り組んだこと)」「企業に対しての興味や魅力を感じている点」「あいさつ」となります。「企業に対しての興味や魅力を感じている点」は、絶対に入れなければいけないというものではないのですが、簡単に自己紹介に添えることで、単調になってしまいがちな自己紹介でも他の人との差をつけることができます。
面接官に自分を印象づけるために、自分を一言で表現できるキャッチコピーを用意しておきましょう。その後の自己PRなどにも絡められる内容で、「それはどういうことだろう」と面接官に思ってもらえるようなキャッチコピーは、強い印象を与えることができます。そのため、「私は醤油のような人間です」や「私はスルメのような人間です」といった、あまりにも使い古されているキャッチコピーは、かえって没個性となってしまうために、控えた方がいいでしょう。
自己紹介は、基本的に面接の最初に行われるので、その内容をもとにして面接が展開していく場合が多くあります。そのため、その後の面接で自分が話したい方向に持っていけるようなフックをつくっておくのが重要です。面接官が、興味を持ってくれたり、先を聞きたくなるような内容をいれておくことで、その後の面接で自分の得意な展開や話したいテーマに持っていくことができるでしょう。
最初は自己紹介や自己PRを聞かれることが多いものですが、場合によっては時間の節約のため「お名前と大学名のみをお願いします」と言われることも。聞かれたことがピンポイントだった場合は、そのことのみを答えるように注意しましょう。的外れな答えが返ってきたという印象を与えないよう気を付けて、相手を見てはきはきと話すことが大切です。頭の中だけで考えるよりも、一度作文などにして書き出してみると、より効果的に文章を考えられますよ。
文・学生の窓口編集部