就職活動に臨むにあたって、どうしても読んでおかなければならない本はいろいろでてきます。試験や面接対策の参考書、業界を知るための本、時事ネタに強くなるための本などなど、その数に呆然としてしまう方も多いのでは? そんな時、強い味方になるのが速読術。さまざまな出版社から発行される多くの本を読み、書評を書き続けているブックライターの海野早登子さんに、速読のコツを伝授してもらいました。
読書と言えば、文頭から文末まで、全て目で追わなければいけないと思いがちですが、大まかな内容を理解するのでよければ、全てを読み通す必要はありません。
要点を掴むだけならば、大事なポイント以外は、切り捨てる勇気も必要です。
カタカナ語は、覚えるのが不得意だという人は多いです。記号だと思って、自分の中で言い換えるなどして、覚えることに労力を使わないのも手です。
ビジネス書などは、目次がポイントの箇条書きのようになっています。慣れれば大まかな内容は掴めるようになります。まずは、目次を熟読すること。また、小説の場合などは、キーマンを捉えると物語が掴みやすいです。重要なところを拾って読んでいくことが大事です。
速読を習得するには、とにかく「完璧主義」ではだめなのです。要点を素早く掴んで、そのほかの些末な部分は諦める。そんな「潔い」態度で本に向かうのがいいのかもしれません。
文●imago
ブックライター海野早登子さん
OZmagazineを始めとする各種雑誌などで活躍中。各ジャンルの小説が得意分野。