面接官から、面接が終了であることを告げられたら、「本日はお忙しい中、面接していただきありがとうございました。」と座ったまま感謝の意を表します。椅子から立ち上がり、「失礼いたします。」と一礼をします。その後、カバンを持ち、ドアの近くまでいきます。それから面接官の方へ向き直り、再度「失礼いたします。」と言い、一礼後、退室しましょう。
面接終了時は、最初よりは緊張がほどけているかもしれません。しかし、最後まできちんと挨拶をして退出することで、終了後まで好印象を与える努力をすることも大切です。就活生らしい元気さと、丁寧さという印象を与えるようにしましょう。もし、無礼な人が入室してきたとしたら、その人の内面がどんなに素晴らしくても、話を聞く気にはなれません。社会人の一員として、またコミュニケーションのひとつとしてのビジネスマナーです。自分について知ってもらうために、はじめになるべく良い印象を持ってもらうようにしましょう。また、挨拶や一礼は、ひとつひとつを丁寧に行うことで緊張をほぐす効果も得られます。適度な緊張感を大切に、にこやかに臨めることが良いでしょう。
あがり症である自覚があって、面接で失敗するのが怖いと考えたら、あえてそれをアピールポイントにする発想を持ってみましょう。面接では自己PRを求められたり、自分の長所や短所について説明を促されたりするのが一般的です。その際に自分があがり症であるというのを話の種にできるでしょう。
対策として有用なのが具体的なエピソードを用意しておく方法です。重大な場面で失敗した経験であるとあまり良い印象を与えられないと考えてしまうでしょう。しかし、その失敗の大小にかかわらず、もしそれをプラスに転じさせる何かが後に続けられるものを選び出せれば構いません。人は誰もが欠点を持っているものであり、それをマイナスとせずにプラスに変える力があれば高い評価を得られます。
あがり症でのエピソードを伝える用意をして面接に臨むと、あがり症であると面接官に評価されてしまうのは覚悟しておけます。多少の挙動不審があったり、うまく言葉が出せない状況ができたりしてしまっても、そのエピソードを通してマイナスをプラスに転じさせる力があると評価してもらえるようになるでしょう。それが緊張を解す効果もあるので有用な面接対策になります。