面接では「嘘」をついてもいいの? 面接官に嘘をつくリスク

面接では「嘘」をついてもいいの? 面接官に嘘をつくリスク

2016/07/04

就活の悩み・疑問

就活で採用の可否を決める大きなステップになるのが面接であり、少しでも有能な人材であることをアピールしたいあまりに少し着飾りたくなるのが就活生の心情です。面接では事実を率直に伝えるのが基本ですが、つい嘘をついてしまいたくなる気持ちにも駆られるはずです。面接で嘘をついてしまうとどうなるのでしょうか。

■短絡的な嘘はリスクが大きい

面接で嘘をついて良いのかどうかという問いに対しては、ついて良いはずがないと答えざるを得ません。事実を事実として正しく伝えるのが基本だからであり、その誠実さも採用における評価項目となっている点には留意しておきましょう。

しかし、多少なら嘘をついても簡単にはばれないから大丈夫だと考えてしまう人もいないわけではありません。確かに嘘をついてもばれずに採用されてしまえばそれでなかったことにしてしまえる場合もあるでしょう。ただし、気をつけておかなければならないのは、常に面接官は「この就活生は嘘をついていないか」と神経を尖らせているという事実です。

提出した書類と面接の内容が首尾一貫しているかどうかは十分に観察されるポイント。面接のその場で思いついたような短絡的な嘘はよく吟味してみると他の事実との矛盾が生じる場合がしばしばあり、鋭い面接官に指摘されたら答えに窮してしまうでしょう。あえてその場では触れずにただ不採用としてしまう場合もあります。そんなリスクをとらないように、会場では正直を通して着飾らないように意識するのが安全策です。

■しぐさや表情から見抜かれるケースも

書類やその他の質疑応答との関連性から嘘が見抜かれる場合もありますが、より切実なケースとして多いのがしぐさや表情から判断されるパターンです。面接官はその道に長けている人事部の人が担当している場合が多く、人によっては心理学なども学んで適切な人物観察ができるようにスキルを高めてきています。就活生の一挙手一投足に目を凝らしていて、少しでも挙動がおかしいとなると言動に不備がなかったかと疑う場合がよくあるのです。

それほどスキルを磨いてきた人でなくても、明らかにおかしいしぐさや表情に疑問を持たざるをえない場合もあります。それまで面接官をじっと見て話をしていたのに突然目を逸らしてしまったり、それまで自然な緊張感を保てていたのが不必要に姿勢を正して緊張感が高まった様子を見せたりといった挙動は嘘の可能性を疑わせる要因です。また、時間が気にかかり始めたり、そわそわとしたしぐさを見て話している内容が嘘だと判断されるケースもよくあります。即興で口にしてしまった嘘は大抵しぐさや表情に出てきてしまうため、失敗につながってしまうリスクが高いと肝に銘じておきましょう。

■嘘を突き通すには覚悟と準備が必要

どうしてもこの会社に就職したくて自分を着飾らなければならないという気持ちに駆られる場合もあるでしょう。好ましいことではないのはわかった上でどうしても嘘をつきたいと考えたら、それを終始突き通さなければなりません。その準備はエントリー前から始まっていると考えましょう。提出する書類だけでなく、電話やメールなどでのやり取りにおいて全てを首尾一貫させる覚悟を決めなければなりません。エントリーシートや履歴書だけでなく、面接日時を決めるメールやその送信時間に至るまで気にかけなければならない場合もあります。そして、入社できるまでは首尾一貫を通し続けなければ、嘘が発覚した時点で内定すら取り消される可能性があるという覚悟が必要です。

嘘の程度によっても発覚したときのリスクに違いはあります。しかし、軽微なものであっても内定取り消しのリスクがあると理解した上で準備に取り掛からなければなりません。その大変さを天秤にかけて、それでもなお嘘をつくメリットが果たしてあるのかどうか、よく考えてみてくださいね。

■「嘘」よりも「アレンジ」を意識する

嘘をつくのは真実を曲げる点で大きな問題につながるものです。それが虚偽の内容だからこそやってはならないこととして理解しなければなりません。もし嘘をつきたいという気持ちに駆られたら、なぜ嘘をつくのかともう一度考えてみることが大切です。

ある内容が自分にとってマイナスに解釈されてしまうリスクが高いから、その事実をなかったことにしたいというのが多い考え方でしょう。また、ある事実が自分に該当すればより必要とされる人材として評価されるようになるはずだと考える場合も多いものです。その目的を達成するために本当に嘘が必要なのかと再考してみると、アレンジ次第で事実を曲げずに目的を達成できると気づく場合もあります。

マイナスに解釈されるような内容も、見方を変えればプラスになる可能性があります。また、自分にはない事実を作り出すのは難しくても、そのために必要な潜在能力を主張ための別の事実を見つけ出せる可能性もあるはずです。前後の文脈をうまくアレンジしていくと同じ内容でも大きく印象が変えられます。面接の際に適切に答えられるようにアレンジを意識して用意をしてみると嘘が必要ないと気づくでしょう。

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