ボーナスは、会社や従業員の業績によって支給される、月々の給料以外の特別な給料のこと。夏と冬、年2回支給の会社が一般的ですが、年三回の支給があったり、逆に全く支給していない会社もあります。支給額は当然、会社、従業員の業績に左右されるので企業によって多い少ないが出てきます。
厚生労働省の毎月勤労統計調査によれば、2014年度の夏季ボーナスは、事業所規模5人以上の会社で、平均370,550円で前年比+3.1%となっています。この前年比はなんと1991年以来、最高という数字です。昨年が+0.3%なので、一挙に上昇したことになります。
さらに事業所規模が500人以上の会社になると、平均662,186円、前年比+8.1%と大幅にアップ。この数字からも分かる通り、大企業が優位な傾向にあるようです。
業種別では、情報通信業の653,559円(+1.7%)がトップで、622,663円(+1.3%)の金融業、保険業が続いています。また定期給に対する割合は、全体で平均は0.95ヵ月分、500人以上規模の会社では1.50ヵ月となっており、ここでも大企業の優位は変わりません。
最近では年俸制度を導入している企業も。その場合は、ボーナスが毎月の定期給に組み込まれたり、あるいは年俸を14ヵ月で割り、12ヵ月分は毎月の給与、残り2ヵ月分をボーナスとして支払う会社も増えてきています。お金が全てではありませんが、やっぱり大事なこと。しっかり企業・業界研究時にチェックしておきましょう。
出典:厚生労働省毎月勤労統計調査
文●imago