就職活動と言えば、「就活スーツ」でというのが常識でしょうが、たまに「私服OK」を謳っている企業があります。これを真に受けて本当に私服で行って良いのか。念のためスーツで行ったら逆に不利になるのか。迷うところです。「私服OK」をどう受け止めて良いのか、NPO法人「就活PLAZA」代表 石井直幹さんにうかがいました。
■まず「私服」の意味を考えよう
「私服の意味を間違えないようにしましょう。はっきり言えば、学生と企業の間では、私服の意味が全く違っています。企業の言う私服はあくまでビジネススタイルのものであり、皆さんの思うジーンズやTシャツのことではありません。
アパレル系のように服装のセンスを問うような企業などでは、『個性をアピールする』のもありですが、あくまで『ビジネスにおけるTPOをわきまえた』服装での話です。業界によって服装に関するトーン&マナーは違うのでしっかり研究してほしいです」。
「ビジネススタイルにおける私服と言ってもかえって難しく、迷ってしまうかもしれません。結論としては、迷ったときは基本はスーツがベストですし、唯一の選択肢だと考えていいと思います。みんながスーツの中でひとりだけ私服だと、悪い意味で非常に目立ちます。しかし、逆に私服の中にひとりだけスーツだからといって、印象がマイナスになるということはありません」。
結論としては、「私服OK」を敢えて謳った企業の意図をしっかりとつかむことが重要のようです。面接のような大事な局面では、個性をアピールするより、ビジネスの常識が身についていることを示す方が有利となるのかもしれません。
文●imago
石井直幹さんプロフィール
就活PLAZA 代表
特定非営利活動法人日本キャリア開発協会認定
CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
1971年生まれ。現在まで、ITサービス業、商社の人事責任者を経験し、現在ある企業で人事業務を幅広く担当。また、専門学校の就職支援担当の経験などもあり様々な角度から新卒採用、新卒研修などに携わっている。
HP:http://syu-plaza.com/
twitter:@syukatuadviser