|
通関士
どんな資格?
貿易の専門知識を持ち、書類の作成や通関手続きの代行といった通関業務を行う資格。貿易関係で唯一の国家資格として人気です。
こんな仕事に役立つ!
神田真智子さん
32歳 運輸・倉庫系企業で事務系専門職を担当。2013年に通関士の資格を取得。 |
今の仕事はやりがいがあってとても充実しているのですが、夜遅くなることがしばしばあります。今後、結婚や出産などがあればプライベートの時間を増やしたくなると思うので、自分の興味関心のある分野で内勤として働けて、転職や派遣社員でも有利になる資格を取得しておきたいと思い、通関士の資格を取ろうと考えました。
商品の輸出入に携わる部署の同僚や上司からアドバイスを求められるようになり、ずいぶん人脈が広がりました。通関業とその関連業に従事する人、メーカーの輸出入関連部門で働く人、商社勤務の人に役立つ資格だと思います。
1年目はまともに勉強に取り組めず、3ヵ月くらいの勉強で臨んだ結果、不合格でした。2年目は、5ヵ月みっちり勉強して臨み、余裕で合格できました。
継続的に勉強し続けるのがとても大変でした。1年目は中だるみしてしまってダメだったので、2年目はその経験を活かして、進捗に合わせて学習スケジュールを途中で何度か組み直すようにしました。また、計算問題では慣れない電卓のメモリー機能を使いこなす必要もあり、電卓の使い方から勉強する必要がありました。
1年目は通信教材を独学で。2年目は、大学のエクステンションセンター主催の通関士講座に週1回通いながら、教材を何度も解きました。
国家資格なので、過去問と類似の問題が出やすい傾向にあると思います。ただし、法改正が毎年あるので注意が必要です。過去問では正解でも現行法では不正解となってしまう場面が多々あります。通関士の市販教材はそれほど種類が多くないので、全部買ってそれぞれ3回ずつ解くつもりで、とにかく最新の情報が掲載されいている教材で、量をこなすことが合格の近道です。