面接の終わりが近づき、緊張の糸が少しだけ緩みそうになったとき、思いがけず飛んでくる「最後に何か言いたいことはありますか?」という質問。就活生の多くが遭遇する場面ですが、予測していないと思わず言葉に詰まって「特にありません」で済ませてしまいそうですね。さて、この質問にはどう対応するのが正解なのでしょうか? 社会人一年生の先輩たちの意見を聞いてみました。
Q.就活中、面接官に「最後に何か言いたい事はありますか?」と聞かれたことはありますか?
はい …60.3%
いいえ…39.7%
約6割の先輩が、面接の最後にこうした質問を受けたことがあると回答しています。では、そんなときはどう対応すればいいのか、経験をふまえて答えてもらいました。
・自己PRして、御社でぜひ働きたいと思っておりますのでどうぞよろしくお願いします! 本日はありがとうございました、で終わるのがよい。(男性/23歳/運輸・倉庫)
・今は何もできませんが、3年後には会社の役に立つ人材になる自信があります。(男性/24歳/アパレル・繊維)
・更に自己アピールしたいこと。(女性/22歳/専門サービス)
・自分なりに考えてきたその会社、商品、働き方、提案など、面接で聞かれなかったことをポジティブに話す。(男性/24歳/不動産)
・内容というより意欲をみせるところだと思う。(女性/23歳 金融・証券)
・入社したいという思いを訴えてもいいし、純粋に会社に対して疑問に思っていることをぶつけるのもいいと思う。(男性/22歳/機械・精密機器)
・自分の印象について逆に質問しました。(女性/22歳/建設・土木)
・なりたい社員像とそのためのプランについて質問する。(男性/24歳/建設・土木)
・なんとかひねり出して会社について質問する事が大事かと。(女性/22歳/医療・福祉)
・女の管理職がいるか聞く。(女性/23歳/機械・精密機器)
・業界の将来に関わる質問をする。(女性/32歳/医療・福祉)
・無難に福利厚生などについて聞くべき。(女性/27歳/金属・鉄鋼・化学)
・質問があれば質問、何もなければ今日の感想やお礼を言うのが良い。さらに自己PRを重ねるのは、なんとなくわざとらしくて変に感じてしまいます。(女性/23歳/マスコミ・広告)
・その時の状況次第。「何も無い」が正解の場合も多い。(男性/36歳/ソフトウェア)
・無理して話題がないのに話すと墓穴を掘る。(女性/22歳/人材派遣・人材紹介)
・何も言わなくてもいいと思う。「特にありません。本日はありがとうございました。」と言っていた。(女性/21歳/情報・IT)
面接官は、最後の自己PRの機会を与えるためにこの質問をするとよく言われますが、就活生の受け止め方はいろいろ。どうも模範解答はひとつではないようです。ただ「こう言えば良かった」と後悔しないよう、想定はしておくべきかもしれませんね。
文● 鈴木恵美子
調査期間:2014年7月
アンケート:フレッシャーズ調べ
集計対象件数:社会人1年目の男女136件(インターネットログイン式アンケート)