グループ面接で一緒になった学生が、サークルの部長をやっていたり、アルバイトですごい経験をしていたり……。「自分にはアピールできるような経験がない……」と落ち込んでしまうことってありますよね。そんな人は、どのようにして自信をつけたらいいのでしょうか。キャリアカウンセラーの瀧本博史さんにお聞きしました。
ご存知のようにアルバイトやサークル活動をしてきたことが直接の自信につながるわけではありません。
大切なことはサークルやアルバイトの経験があることではなく、あなたが、手に入れた「自由な時間」をどのように過ごしてきたのか、その中身を問われているのです。
多くの方は大学に入学したときから様々なことを自分で決めて行動することを要求されます。
学費のためや自立という面からアルバイトを始める学生や、学生生活の中にサークル活動を加える方もいらっしゃいます。
いずれの行動にも共通することは、今までよりも「自由な時間が増えた」ということです。
大学に入学してから何か時間をかけて取り組んできたことや、新しく興味を持ち「これ、おもしろいなぁ」と思って行動したことはありませんか。
ここで大切なことは取り組んだ「回数」ではなく、その「質」をどのようにして高めてきたかです。
これはボランティアなどの参加経験を考えればお分かりになると思います。
100回の参加回数よりも自分が心がけたり、取り組んだ行動や内容、その姿勢が重要なのです。
そして、中には「学業に専念した」という方もいらっしゃるでしょう。
「学生だから当たり前だ」と思う前に、ここでも同様に「質」をどのようにして高めてきたのかを中心にまとめていきましょう。
毎回予習をして授業に臨んだのなら、社会人として「準備を怠らない」ということにも役立ちますし、毎回発言をしたのなら、社会人として「積極的に取り組む」ということのアピールにもなります。
もし、あなたが何か資格試験にチャレンジしてきたのなら、たとえ合格していなくても自分の「質」を高めたこととして話すこともできます。
そして、それでも見当たらない場合には今から何か新しいことを始めてみましょう。
この場合は面接時に「○○を始めました。△△なところが興味深く、これからの自分の成長が楽しみです」というように、「これからも続けて成長していく」というところにポイントを置いて話してみると、「自分を高める向上心を持っている人なんだ」と評価してもらうこともできます。
あなたが過ごしてきた時間の中にこれから役立たないものはありません。
自分の行動を少し違った角度から見てみると、案外話せるネタは見つかると思いますよ。
瀧本博史さんプロフィール(http://profile.ne.jp/pf/office-takimoto/)
オフィス瀧本 心理&キャリアカウンセラー。17年間学校法人で新卒の民間企業および公務員試験の筆記・面接対策指導を行い、就職講演や内定者向けセミナーなどを実施。また、職業訓練校ではキャリア研修担当講師とジョブカードの作成を担当。公共機関では職業紹介と相談員としてメンタル・ケアとキャリア・カウンセリングと紹介業務を行い、職業理解のためのセミナーや自治体主催の合同企業説明会の相談員などの業務を行っている。
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