「客観的」と「冷めてる」はほぼイコール? 企業が評価する「客観的な人」とは?【企業サイドから見る「自己分析」17】

「客観的」と「冷めてる」はほぼイコール? 企業が評価する「客観的な人」とは?【企業サイドから見る「自己分析」17】

2015/04/08

企業研究

自己分析

企業サイドから、より良い就職活動をするための自己分析の仕方についてアドバイスをするこの連載。今回は「「客観的」は「冷めてる」こととほぼイコール? 企業が評価する「客観的な人」とは?」と題し、学生の多くが感じている客観視のイメージと企業に求められる客観性の違いについて解説し、自己PRや長所をまとめるポイントを説いていきます。

シリーズ~企業サイドから見る「自己分析」~一覧はこちら

客観的のイメージと企業に求められる客観性の違い

今回も、前回に続き自己PRでありがちな「客観的である」というキーワードについて書いていきます。

【前回】「自分は客観的な人間です!」の落とし穴

■「客観的である」≒「冷めている」

企業、特に新卒採用をしようと考えている企業は、組織体制がある程度固まっていて、仕事も組織の中でグループ単位か、もしくはラインに乗って仕事をしていきます。

さらに、どんな仕事であっても、一人だけで着手して一人だけで完結することはほぼありません。ラインの人間はもちろん、仕事に関係する他部署や社外の取引先の人とタッグを組んだりします。

押したり引いたりの駆け引きをしたり、場合によっては「損して得取れ」の精神で、相手に譲歩したり、相手に頭を下げたりして進めていくものです。

企業の利益というのは、社員が一丸となって、業務にまい進することによって達成できます。チームプレイなので、時には自分が「損な役回り」を買って出ないといけない場面もあるでしょう。

理不尽なことで、上司や先輩に叱責されることも、現実にはよくあります。

企業の利益に貢献するためには「自分にはそんなことできない!」などと言うことはできないし、そんなことを言う人間は、ビジネスの世界では「仕事が出来ない人」のレッテルを貼られてしまいます。

学生時代の価値観と、社会人以降の価値観を、天動説と地動説にたとえて考えてみましょう。

学生時代までの行動というのは天動説を信じていればよかったけれども、社会人以降はいきなり地動説を信じないといけなくなることもあります。

頭では判っていても、実践するのは難しい。

なぜなら、鼻はまだ天高く伸びているから。地動説に移行するには、この鼻を折る必要があります。でも、簡単には折れません。

学生レベルでは「客観的である」ということと「冷めている」ということが、結果的にほぼイコールになっている人が多いのですが、ハッキリ言って全くの別物。

一つの仕事に対して「結果を出そうと共通認識で盛り上がっている仲間」と「共に盛り上がれないタイプ」というのは、企業にとっては、批判分子と見なされます。

厳しい言い方ですが、給料を払っている以上は、企業の理念や方針に同調できない人間は、評価のしようがありません。

■企業が評価する「客観的な人」

企業が評価する「客観的な人」というのは、以下の様なタイプの人で『状況判断が出来る人』と言い換えてもいいと思います。

*********

【1】今取り組んでいる仕事の「真の目的は何なのか?」を見据えて、仕事をこなしていく人
【2】「自分の役回りは何なのか?」を冷静に見出せるタイプの人
【3】視野を広く持って、現状のやり方に固執せず、いろいろなやり方が見える人

*********

そんなポテンシャルを持った人が、企業の求める「客観的な人」です。【3】の「いろいろなやり方」に、自分の好き嫌いは考慮されないので気をつけましょう。

度々書きますが、企業は利益を出してナンボの世界。社会人にとって当たり前の価値観が、学生の頭からはスッポリ抜けていることが見受けられます。

利益を出すというのは、自分の役回りを理解して、仕事を効率的にこなす必要があるということ。

結局は「客観的な人は、行動力も求められる」ということですね。

自己PRで、どんなキーワードを使って自分を表現しようが、企業が見たいのは、

「果たして学生は企業の利益に貢献してくれそうか? 費用対効果はあるか?」

のみです。

ここにつながらなければ、企業サイドはどう評価してよいか判りません。入社した後に、吉と出るか凶と出るか、不安が払拭できない学生は、最終的に落とすことが多いのが現実です。

ちなみに、学生時代の私のように、鼻っ柱が非常に強い方もたくさんいるでしょうが、安心して下さい。

企業に入って、現実を知ったり、厳しさを知ったりすると、自然と丸くなって、いい具合に進化していきます。

その後に見えてくる世界も絶対にありますから、悲観的にならず、楽しく前向きに考えましょう。

ここまでは、よくありがちな自己PRのキーワードについて書いてきましたが、次回からは「自分では見過ごしてしまう自分の良さ」(ダイヤの原石)について書いていきます。

【次回】「言ったら人に笑われる……」真面目な人ほど見逃してしまう自分の長所


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文・コンテンツ提供●安藤恒久(株)

【プロフィール】
東京農工大学農学部卒。その後福山大学大学院工学研究科修士課程修了。1996年、大手飲料食品メーカーに入社。主に経営部門で会社組織運営に携わる。その後は、ブライダル業界に転身。管理部門の責任者として株式公開業務担当。以降、雑貨商社、IT、教育など多様な業界で事業構築を行う。2005年6月から始めた、「会社側の本音」と「就活生の自信構築」をコンセプトに書き連ねたブログ『会社サイドの就活日記 ~面接は怖くない!企業と面接官の本音を知ってください!~』は毎年 数多くの就活生や新社会人のバイブルとして支持されている。

『会社サイドの就活日記 ~面接は怖くない!企業と面接官の本音を知ってください!~』
http://ameblo.jp/yansono/

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