企業に「粘り強さ」をアピールする際の盲点【企業サイドから見る「自己分析」15】

企業に「粘り強さ」をアピールする際の盲点【企業サイドから見る「自己分析」15】

2015/04/07

自己PR

自己分析

企業研究

■企業に「粘り強い」ことをアピールする際に気をつけたい4つのこと

企業サイドが「粘り強い」とアピールしてくる学生に対して確認したいのは以下の点です。少なくとも私はこの点を意識して学生に質問します。

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【その1】自分の理想とする仕上がりに、こだわり過ぎていないか? 
【その2】期日や時間の概念が希薄ではないか? 
【その3】利益を出してナンボということを理解できないのではないか? 
【その4】木を見て森を見ずの精神ではないか? 

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学生が「粘り強い」とアピールしてくるそのエピソードで一番多いのは 「小学校からずっと▲▲をやっていて、今でも続けています!」といったものです。

これは圧倒的に多い。

確かに「何事も継続は力なり」ですから、続けている点は評価できます。でも一方で、前回書いた【例2:リーダーシップがある】というキーワードにもつながりますが、「好きこそ物の上手なれ」ということわざがあるように 「好きだから続けてこられた」という要因があるのではないでしょうか?

好きで続けてきたことで「粘り強さ」を表現するのは若干ムリがあります。 仕事は好きなことばかりではありません。

もし、どうしても小学校の頃から続けていることで「粘り強さ」を伝えたいのであれば、以下の要因が含まれているかどうかを考えてみて下さい。

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【1】粘り強さ以上に、根性論的な要素があるか?
【2】続けていく上で、上達したいという意志と、そのための創意工夫があるか?

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【1】の根性論的な要素というのは 「執着心」と言い換えられます。

私が以前勤めていた企業には、学生時代、鳥人間コンテストで優勝したメンバーだった人がいました。「優勝した!」という結果には、恐らく壮絶なドラマがあったはずです。

出場して 結果を出すことに対する「執着心」が、自分のアピールに加味されているかどうか?

根性論的な要素、つまり 「執着心」を持って続けてきたのかどうか?

ということが大切です。

【2】は、企業サイドの求める「粘り強さ」に結びつきます。

目の前の事を続けて淡々とこなしてきたのではなく、何か 工夫をして上達するよう意識してきたという人は「粘り強さ」の話に説得力がでます。

次回も引き続き、自己PRでよくあるキーワードについて考えていきます。


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文・コンテンツ提供●安藤恒久

【プロフィール】
東京農工大学農学部卒。その後福山大学大学院工学研究科修士課程修了。1996年、大手飲料食品メーカーに入社。主に経営部門で会社組織運営に携わる。その後は、ブライダル業界に転身。管理部門の責任者として株式公開業務担当。以降、雑貨商社、IT、教育など多様な業界で事業構築を行う。2005年6月から始めた、「会社側の本音」と「就活生の自信構築」をコンセプトに書き連ねたブログ『会社サイドの就活日記 ~面接は怖くない!企業と面接官の本音を知ってください!~』は毎年 数多くの就活生や新社会人のバイブルとして支持されている。

『会社サイドの就活日記 ~面接は怖くない!企業と面接官の本音を知ってください!~』
http://ameblo.jp/yansono/

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