自分に向いている仕事・企業がイメージできない人が最優先で考えるべきこと【企業サイドから見る「自己分析」12】

自分に向いている仕事・企業がイメージできない人が最優先で考えるべきこと【企業サイドから見る「自己分析」12】

2015/04/06

企業研究

自己分析

企業サイドから、より良い就職活動をするための自己分析の仕方をアドバイスをするこの連載。今回は「自分に向いてる仕事・企業がイメージできない人が最優先で考えるべきこと」と題し、”わからない”という思いが強くなって動けなくなっている人のために、まずなにをすべきなのかを説いていきます。

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自分に向いている仕事 自己分析 就活

前回(「プライベート優先!」でもOK? 就活前に「働く動機」を本音で考えよう)に引き続き「働く動機」について、もう少し書いていきます。

学生が、就活をするうえで、何よりも 最優先すべきは、本音で「働く動機」を考えることだと思います。本音ベースの想いを言葉にするのは、なかなか恥ずかしいかもしれないけれど、シッカリ言葉にしておかないと、せっかく入った企業も、安易に辞めてしまうことにつながりかねません。

発展的な退職であれば、問題ないのですが、ネガティブな辞め方は、次に活きないんです。まだ働く前の学生にこんなことを言っても、なかなかイメージがつかないと思いますが、非常に大切なポイントなので、あえて書かせてもらいます。

企業にとって、目の前で面接を受けている学生が「優秀かどうか?」を判断する基準は、根本である 「何のためにこの学生は働くんだろう?」ということが明確に伝わってくるかです。

「働く動機」を理解したうえで「企業にマッチするかどうか?」を判断できます。企業は学生のポテンシャルが見たいんです。ポテンシャルは「働く動機」と深く絡み合っています。

この「働く動機」から、企業選びにつなげていこうと、前回書きました。でも多くの学生は、また、ここで悩んでしまいます。

「自分に向いてることが全然イメージできない……」
「どうやって考えたらいいかわからない……」

でも自分に向いてることや適性は、実際に働かないと絶対にわからないんです。やったことがない世界に飛び込むのに、どうして適性がわかるのか? と逆に聞きたい。

もちろん 人によっては「絶対にマスコミ業界がいい!」とか「化粧品業界以外はイヤ!」という人もいるでしょう。でも、それはあくまで興味の範囲。仕事の適性を図る尺度は、どんな学生だって持ってないんです。だから、向いてることは将来考えればいい

私は、高校から大学院まで理系一筋ですが、今は事務屋。しかも最初の配属は法律分野でした。理系の考え方と全く違うし、知識もないし、配属時点で言えば、その仕事に向いてないのは、火を見るより明らか。何度辞めようと思ったかわかりません。でも、今ではこの方向性で良かったと心から思います。人生で、今が一番楽しいといっても過言ではない。だから大丈夫だと断言できるんです。

それでも、学生にとって業界研究や企業研究は難しく感じるものでしょう。
どっから手をつけていいのかわからないというか。

なぜ難しく感じるのでしょうか?

これは就活が始まると、周りの動き、友達の進捗、世間やネットからの情報、そして極めつけは、自分のプライドが邪魔をして、本来、最も重要である 本音ベースの動機を封印してしまうから、だと考えています。

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