説得力をもって内容のある話ができるか、ということが一番に問われていることがわかる結果に。
話す際の「表情」まで意識する余裕があれば、ポイントアップだ。

過半数の187人が「元気のよさ」を重視。「知的さ」や「個性」はともに11票と低調で、
総じて"人柄のよさ"を示すポイントがチェックされていることがわかる。

広告・M「アンケートにもあるように、重要なのはやっぱり中身です。きちんと準備をしてきたかどうかは『話の内容』で分かるし、その人の育ちやバックグラウンドは『話の聞き方』に出る。表面的な就活対策ではダメ。台本に沿って話している人もすぐ分かりますね」

IT・Ｓ「私は話をする際の『表情』にも注目します。無表情で話されると、『学生の時にこんなことを達成しました』という話にも説得力を感じません。こちらの話を興味を持って聞いているかも表情に出ますね」

―アンケートでは、学生に『元気』を求める人が多いようです。

金融・Ｙ「元気で明るいのはいいことですが、引きつるほどの満面の笑みで来られると、少し怖いことも（笑）。これは保険業界だからかもしれませんが、私が最も大事だと思うのは『誠実さ』。失敗してもごまかさずに、自分ができることを考えて努力をすることができるか----これは受け答えからも推測できます」

メーカー・Ｔ「そうですね。例えば、元気がなくても他に大きな長所があれば挽回できるかもしれない。でも、誠実さは仕事に向き合う上での根本的な部分なので、絶対に大事です」

IT・Ｓ「うちの会社は『素直さ』を重視しています。ＩＴ企業は部署や組織の編成がよく変わるので、そのなかで意固地にならず、柔軟に対応できるのは素直さがある人だと考えているんです」

広告・Ａ「もう少し踏み込んで考えると、立ち居振る舞い、話を聞く『姿勢』というのも目を引きます。体育会系の学生で、面接中にまったく姿勢を崩さず、ジッとこちらの目を見て真剣に話す人がいました。今の学生さんは姿勢の悪い人が多いので、すごく印象に残りました」

メーカー・Ｔ「理系の方でローファーに白靴下、リュックサックという格好で来た人がいました（笑）。少しギョッとしましたが、話を聞いてみると研究内容が世界トップクラス。見た目は重要ですが、それだけ何かを突き詰めて中身が充実していれば、時には評価に関係ないこともあると思います」