自己PRで「ポジティブ」さをアピールする場合のポイントと例文

自己PRで「ポジティブ」さをアピールする場合のポイントと例文

2016/01/15

自己PR

どんなことも楽観的に捉えることができる性格は長所でもあり短所にもなり得る諸刃の剣です。今回は自己PRでポジティブさをアピールする場合の注意点を解説します。

1.ポジティブとは

ポジティブとは、楽観的な考え方や肯定的な受け止め方をする人を表す場合に使われることが多いです。ポジティブな人とネガティブな人では、会社で受けが良いのは前者です。なぜなら、仕事の大半は上司から指示を受けますので、例えばその指示に対し、「うまくいきそうもないな、自分では、どうせダメっぽいな」と考えるネガティブな人には、仕事を頼みたくないからです。

2.ポジティブならばよいのか?

では、ポジティブでありさえすれば良いのでしょうか? 過去にIT系企業の面接で「あなたにはプログラム経験が無いようですが、プログラマ志望で本当に大丈夫ですか?」と質問したことがあります。回答は、「私は何でも成せば為るという考え方ですので、大丈夫です」というものでした。本人は大丈夫と思って志望しているのですから、このような答えになっても仕方が無いのですが、「少し楽観的すぎはしないか?」という印象を私はもちました。つまり、楽観的なだけでは説得力に欠けるということです。説得力ある自己PRを作るには、「ポジティブ」に何か要素を加えて補強する必要があります。

3.自己PR例

楽観的過ぎると思われないために、楽観的でいられるために周到な準備にも時間をかけていることや、慎重な行動をとれることで補強する自己PRを紹介します。「私は何事にもポジティブであろうと努めています。例えば、キャプテンに推薦された時は、自分ならば必ずチームの成績を上げられるはずだとの自信があり、すぐに引き受けました。自信があった理由は、日頃から他のメンバーの特徴等を分析し、メンバー全員のことを一番知り尽くしているとの自負があったからです。

このような気持ちから引き受けたチーム運営でしたが、実は、意見が分かれ、チーム分裂の危機に見舞われたことがありました。この時私は、話し合えば、みんなきっとまとまってくれると信じて疑わず議論の推移を見守りましたが、問題は意外と長く燻り続けました。そこで私は、会議以外の場で、一人一人と話し合う時間をもち、どちらの考えで決着しようとも辞めずに続けて欲しい気持ちを伝えました。結果として、対立は収まり分裂は回避できましたが、根拠も無く、すぐに解決するだろうと甘く考えてしまったのは、リーダーとして猛省しなくてはならないと思いました。この経験を活かし、問題の無い日頃から、メンバーの考えを知るように努めています」

「楽観的過ぎる」「根拠が希薄」このような印象をもたれぬように、ポジティブなだけでなく、例えば、準備が入念なこと、慎重な行動もとれること、自己反省もしていること等で補強した自己PRを作成しましょう。

岡 茂信 (おかしげのぶ)
現在東証1部の情報システム開発企業での採用選考経験を元にジョブ・アナリストとして独立。大学及び就職イベントでの講演、有名企業に対し採用アドバイスを実施。著書に「就職活動がまるごと分かる本」「エントリーシート完全突破塾」「適職へ導く自己分析」がある。また、「岡茂信の就活の根っこ」(http://ameblo.jp/okashigenobu/)で就活の土台となる旬な情報を発信している。

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