自己PRで「臨機応変」さをアピールする場合のポイント3つ

自己PRで「臨機応変」さをアピールする場合のポイント3つ

2016/01/12

自己PR

どんなことが起こっても状況に応じて上手く対処できる能力は、仕事においても重宝されるものです。今回は、自己PRで臨機応変さをアピールする場合のポイントを解説します。


1.臨機応変とは

臨機応変とは、状況に応じて適切に行動することであり、日常的に使われる言葉ではありますが、実際に臨機応変に行動するのは、なかなか難しいことです。状況に応じて適切に行動するという点では、柔軟性も近いものがありますが、柔軟性は受動的な印象であるのに対し、臨機応変は能動的です。

2.臨機応変さをアピールできる人とは

臨機応変には素早い対処という印象が伴います。予定外の出来事に、じっくり考えてから行動を起こす人ではなく、様々な経験・知識・長所(=引出し)をもとに、素早く対応できる人が自己PRのキーワードとして使えるものです。よって、引き出しの豊富さをアピールできる自己PRとも言えます。

3.自己PR例

A「私はレストランでの接客を通して臨機応変に対応する力を養いました。例えば、お子様連れにはお子様用のページを開いてメニューをお渡しする、お年寄りの場合は極力近いテーブルにご案内することが出来るようになりました」

B「私の長所は臨機応変に対応できることです。指示通りの混合を何度繰り返しても想定される範囲の結果が出なかった時は、混合比率を何段階か変えて試すことで原因を追究し、装置のプログラムの不具合を突きとめました。そして、プログラムを修正することで実験を無事終えることができました。学園祭模擬店が昨年までの実績を大幅に上回る人気で材料が尽きかけた時は、後輩に買い出しを指示すると同時に、友人がいる幾つかの模擬店を回り余っている材料を分けてもらうことで、機会損失することなく乗り切ることができました」

ABを比較してみましょう。良いのはBで、その理由は以下の通りです。

・Aで示された客層は想定の範囲内。
・Bは、「指示通りに実験をしているのに結果が伴わない」「昨年までの実績を大幅に上回る人気」と、『想定外』の事態を取り上げている。
・Aの対応は、一般的なサービスの範囲内。
・Bは、「指示以外の混合比率を試す」「装置のプログラムの不具合を突きとめ修正した」「後輩に指示すると同時に自分も動く」ことを通して、「マニュアルに捉われない行動がとれる」「原因を突きとめられた経験」「プログラミングスキル」「フットワーク」「顔が広い」と、複数の引き出しをアピールできています。

臨機応変さで自己PRを作る場合は、想定外の事態への対処を取り上げ、その対処を通して複数の引き出しをもっていることを印象付けましょう。



岡 茂信 (おかしげのぶ)
現在東証1部の情報システム開発企業での採用選考経験を元にジョブ・アナリストとして独立。大学及び就職イベントでの講演、有名企業に対し採用アドバイスを実施。著書に「就職活動がまるごと分かる本」「エントリーシート完全突破塾」「適職へ導く自己分析」がある。また、「岡茂信の就活の根っこ」(http://ameblo.jp/okashigenobu/)で就活の土台となる旬な情報を発信している。

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