【第8回】外出先で自由にインターネットにつなぐ方法をマスターしよう!

【第8回】外出先で自由にインターネットにつなぐ方法をマスターしよう!

2014/12/05

就活の基礎知識

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外出先でインターネットに接続するには?

1日数件企業訪問をするようになると、モバイルパソコンを使って空き時間にナビサイトをチェックしたり、エントリーシートを記入したくなることもあるはず。そこで今回は、外出先でインターネットに接続する方法を紹介したい。

公衆無線LANを使いこなそう!

外出先でパソコンをインターネットに接続する一般的な方法は、「公衆無線LAN」の利用だろう。「公衆無線LAN」とは「無線LAN」を利用したインターネット接続が可能なサービスのこと。駅、カフェなど指定の公共空間や一部屋外で利用でき、通信速度が速いのが特徴だ。

サービスは無料と有料のものがあり、無料サービスはカフェやホテルなどの施設内で利用できるものが多い。お店で飲食するなど、施設を利用することで無線LANが無料で利用できるシステムである。「FREESPOT・公衆無線LANスポットサービス」などの検索サイトで簡単に探すことができるので、出かける目的地の周辺で使える無料の公衆無線LANサービスを事前にリサーチしておくとよいだろう。

一方、有料サービスは、無料サービスに比べ、広範囲で公衆無線LANを利用できる。地域によっては、無料の公衆無線LANがないところもあるが、有料サービスはそのような地域もカバーしていることが多い。 主な有料サービスとしては、「HOT SPOT」(月額399~1,680円)、「livedoor Wireless」(同525円)、「Yahoo!無線LANスポット」(同525円、Yahoo!プレミアム会員は210円)など。それぞれ利用可能エリアが異なるので利用地域に合わせて選ぶのがよいが、迷って選べないという人もいるかもしれない。そんな人には、別サービスの「ワイヤレスゲート」がオススメ。これは複数の有料無線LANサービスのスポットを利用できるという画期的なサービス。月額380~780円とリーズナブルなので、導入しやすいだろう。

「FREESPOT・公衆無線LANスポットサービス」の検索ページ。
地域、施設などの条件を絞り込んで候補地を探せる。

携帯電話会社の電波の利用

もし、外出先で上記の「公衆無線LAN」が利用できない場合、他にどんな選択肢があるか? 大きく分けて二つ考えられる。

一つは携帯電話・PHS会社の電波を利用したモバイルデータ通信。これは各携帯電話会社の電波を利用し、インターネットにつなぐというもの。USBで接続する携帯モデムやPHSモデムによる通信、もしくは対応する携帯電話やPHSと、手持ちのパソコンをUSBケーブルなどで接続し、ネットにつなぐ方法がある。 料金は携帯・PHS各社でプランによって異なるが、標準的定額制のプランの場合、月額4,000~6,000円程度が一般的。ちなみにモバイルデータ通信は、いわゆるケータイのパケ放題とは別サービスなので、併用する場合は両方の料金がかかる。

上記以外に、最近ではイー・モバイルの「Pocket WiFi」など、携帯電話会社の電波を利用し、無線LANでネット接続できるモバイルWi-Fiルーターもある。これを使えば携帯電話会社の電波に接続できないパソコンでも、Wi-Fi対応機器であればネットに接続できる。

通信速度は「公衆無線LAN」には劣るが、携帯電話会社の電波が届くエリアなら、どこでもネットに接続できるのが大きなメリットだ。

「WiMAX(ワイマックス)」の利用

もう一つは、昨年11月にスタートした「WiMAX」の利用が挙げられる。WiMAXとは、広域で高速通信を使用できる無線通信技術のこと。「公衆無線LAN」はカフェの店内など利用できるエリアが限定的だが、「WiMAX」は電波を発している基地局から50kmの範囲で高速通信ができる。利用可能場所はケータイの電波が届く場所と同等とイメージしてよく、一部施設内や地下などには弱いが、屋外であればおおむね利用できる。現在はサービスエリアが都心部中心なので利用できる地域は限られるが、都内であれば、非常に広範囲でネットが接続できる。

利用方法は、WiMAX専用のデータ通信カードをパソコンに挿し込み、簡単な設定をするだけ。特に工事や特定のプロバイダとの契約は必要ない。WiMAXサービスを展開する業者に申し込めば、その日から利用できるので、比較的簡単に導入できるのだ。

現在「WiMAX」関連サービスには、UQコミュニケーションズのUQ WiMAX」などがある。これらは基本的には有料サービスで、「UQ WiMAX」では月額4,480円の使い放題プラン、1日(24時間)600円の使い放題プラン、また「380円~4,980円/月」という使用に応じて加算されるプランなどがある。加算式はケータイのパケット利用のような料金体系で比較的すぐに上限額に達するので、導入を検討するなら定額のプランがよいだろう。

「WiMAX」は非常に強力な「公衆無線LAN」のようなイメージ。
利用場所が限定されないのが、大きなメリットだろう

使い方に応じて、合ったものを選んでみよう

さて、外出先でインターネットに接続する方法として、ここまで(1)公衆無線LAN、(2)携帯電話会社の電波、(3)WiMAXという3つを紹介してきたが、就活で利用するのであれば、(1)公衆無線LANの利用が、コスト的にも作業環境の面でも、適しているだろう。

とはいえ、やはり就活を進める環境は人それぞれなので、皆さんの就活をする地域や状況に応じて、最も相応しい方法を選択をしてもらいたい。就活が終わって社会人になった後も外出先でパソコンを使用する可能性はあるのだから、外出先のネット接続については今のうちから考えておいても損はないだろう。

文:下元陽(BLOCKBUSTER)2010/11/30更新
※価格・サービス内容など、全て2010年11月30日現在

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