自己PRで「行動力」「実行力」をアピールポイントにする場合のコツ

自己PRで「行動力」「実行力」をアピールポイントにする場合のコツ

2015/12/25

自己PR

なんでも積極的にこなせる性格なら、それを仕事にも活かせるポイントとして面接官にアピールしたいもの。今回は、行動力があることを自己PRのネタとする場合の注意点を解説します。

1.他より優れた行動力とは

誰にでも行動力はある程度備わっているものです。その誰にでもある能力をアピールネタとするのですから、とても難しく、一つ間違えれば陳腐な自己PRになりがちです。では、他の人より優れた行動力を持っていることをアピールするコツとは、どのようなものでしょうか?

<一般的な行動力>
・思い立ったらすぐに取り組み始める
・生じた問題に速やかに対処する
・試行錯誤しながら動く(試行錯誤ばかりを繰り返さない)
(「グズグズしながらも、お尻に火が付けば始める・対処する」では、そもそも自己PRのネタとなりませんので、「すぐ・すみやか」な行動を一般レベルとしています)

<優れた行動力>
・結果が伴う、他よりも効率的に作業を終えられる
・周囲を巻き込める、周囲を動かせる、周囲に好影響を産み出せる
・複数のことを、同時進行で進められる

これは一例です。自分なりに一般的な行動力と優れた行動力の違いを考えた上で、自己PR作りに取り掛かることが大切です。

2.自己PR例

優れた行動力とは「周囲をも動かせる行動力」との結論に達したとしましょう(限定された正解はありません。自分なりの考えを重視して下さい)。この場合は、チーム活動の中での自分の行動を振り返ることから始めます。
「私には行動力があります。行動力を発揮することで大きな成果を残せたのは、喫茶店でのアルバイトです。アルバイトを始めた動機は接客を通して社会で通用するマナーや言葉遣いを身に付けるためでした。この目標達成の為に、仕事を通して学ぶだけでなく、接遇に関する本を何冊も読みました。その結果、早くから「接客姿勢が良い」と誉められ、自信が付きました。更に向上させたいと考えた私は、ホテルに派遣されるアルバイトも始めました。ここでは、心持ち、身だしなみ、型などを、より深く学ぶことができました。接客の奥深さを学んだ私は、この知識と経験を喫茶店のスタッフとも共有したいと考え、店長に接客の勉強会を提案し、許可を頂きました。
私は、各30分計5回の研修マニュアルを1週間で作り実施しました。最初は面倒だと消極的なスタッフもいましたが、自分の財産となることを力説した結果、最後には、全員が研修時間以外もお互いの接客をアドバイスしあうようになってくれました。「美しい接客」を追及する仲間が増え、とても嬉しかったです」

この例には、以下の行動力アピールが含まれています。
・実地で学ぶと同時に、本を通して学ぶことも並行して進める行動力
・より質の高いものを求めて、アルバイト先を増やす行動力
・店長に働きかける行動力
・短期間(1週間)で研修を組み立てる行動力
・研修を実施する行動力
・消極的なスタッフに前向きになってもらおうとする行動力
・他のスタッフが自主的に接客を追及する環境を産み出した行動力

「行動から生まれた向上心。その向上心から生まれた新たな行動。」この繰り返しを振り返るだけでも、行動力をネタとした自己PRが作れます。



岡 茂信 (おかしげのぶ)
現在東証1部の情報システム開発企業での採用選考経験を元にジョブ・アナリストとして独立。大学及び就職イベントでの講演、有名企業に対し採用アドバイスを実施。著書に「就職活動がまるごと分かる本」「エントリーシート完全突破塾」「適職へ導く自己分析」がある。また、「岡茂信の就活の根っこ」(http://ameblo.jp/okashigenobu/)で就活の土台となる旬な情報を発信している。

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