自己PRで「継続力」をアピールする場合のポイント6選

自己PRで「継続力」をアピールする場合のポイント6選

2018/05/18

自己PR

就活でもっとも大切な要素のひとつと言える「自己PR」。今回は、継続力を自己PRのネタとする場合のポイントを解説します。コツコツと続けてきたことがあるなら、その継続力を仕事にも活かせることをアピールするのが有効です。ぜひこの記事の内容を参考に、面接官に響く自己PRを作ってみましょう!

自己PRで「継続力」をアピールする場合のポイント5選

1.自己PRでの継続力アピールに必要な期間


継続力というキーワードで、まず思い浮かぶのは期間です。1週間の取り組みではアピールネタとして不足だとすぐに分かりますが、では、3か月はどうでしょうか? 1年では? 3年では? ……私見ではありますが、大学生活で始めた取り組みならば3年前後、大学以前からの場合ならば10年前後を目安とされてはどうでしょうか。理由は、これまで多くの自己PRに触れてきた結果、例えば「大学入学以来アルバイトを3年間」とか、「幼い頃から習字を12年間」等の長期にわたるアピールも少なからずあったからです。

2.大切なのは継続の中身

例えば「ピアノのレッスンを15年続けている。しかし、その実態は、幼い頃、集中的なレッスンを3年受けたが、それ以降は時折…」では、いくら期間が伴っていても、趣味欄に記入する程度の自己PRであり、メインの自己PRとしては不足です。

3.複数の目標を軸とする

中学時代から現在までの9年間、あるスポーツに力を入れてきたとするならば、節目節目での目標があったはずです。例えば、レギュラーになりたい、地区大会ベスト8入りしたい、都道府県レベルの大会に進出したい等。まず、どんな目標を立ててきたかを振り返り、それぞれの目標を達成しようと努力したこと、その過程で掴んだこと、得た自信を思い出してみましょう。この結果、力を入れていた事実や継続を通しての成長をアピールできるようになります。

4.継続してきたことを現在のあなたのアピールに繋げる


繰り返しますが、期間だけでは自己PRになりません。また、時々の目標とその取り組み及び成長を羅列するだけでもアピールにはなりません。アピールポイントは『現在』にあります。例えば、「小学生から高校まで10年間テニスを続けてきた。この継続的な取り組みを通して、挑戦心や度胸を養い、分析的に自分を把握するスキルも向上した。その過程では、A目標を立て、こう努力した。達成後は、新たにB目標を立て、こう努力した…」とアピールしたとしましょう。これでは、「継続力」を有していることはアピールできていますが、「過去のあなた」のアピールです。面接官は現在のあなたを知りたいのですから、以下のように「現在のあなた」に繋げる必要があります。

「この10年間を土台に、現在はゼミ活動に力を注いでいます。英文資料の読み込みで、毎週徹夜する日がありますが、あの頃のハードな練習の毎日に比較すれば全く苦になりません。また、真剣勝負の試合を何度も経験した結果、プレゼンの緊張感に飲み込まれることなく、自分の力を発揮できています」というように自己PRではアピールしましょう。

5.継続力とと志望する仕事とを関連付ける

就活の自己PRとは、仕事で活躍できることをアピールすることが目的の一つですので、仕事との繋がりも意識しましょう。例えば「ピアノを現在まで15年間、次々と目標を設定しながら努力している人」がいるとします。この人が、デパートの楽器売り場を希望しているならば、「音楽繋がり」で仕事との繋がりを付けられています。しかし、食品メーカの営業志望ならば、このままでは繋がりが見いだせません。このような場合は、「練習時間の質をあげる方法を常に試行錯誤してきました。同様の姿勢で大学の勉強やアルバイトにも取り組んでいます。仕事にも同様の姿勢で取り組み、キャリアアップを目指します」と加えれば、仕事との繋がりを付けることができます。

6.「継続力」をアピールする自己PRの例文

続いて、実際に就活を経験した先輩学生がESや面接で使用した、「継続力」をアピールする自己PRの例文をご紹介します。こちらを参考にして、自分なりのエピソードに置き換えて活用してみましょう。

<例文1>
私はどんなことに対しても私は決して諦めず、やり抜く自信があります。
7歳の頃から現在に至るまで15年間辞めることなくバレエを続けてきました。幼い頃は父の転勤で7回転校し、その度にバレエ教室も変わりました。なかなか馴染めず苦労したこともありましたが、バレエが好きという気持ちと絶対に諦めないという気持ちを常に持ち続けることで、勉強との両立を行いながらも現在まで続けることができました。どんなことがあっても諦めず、継続することの大切さをバレエを通して学びました。(22歳/大学4年生/女性)

<例文2>
研究室の学生として、研究に一生懸命に取り組んできました。研究での材料合成はうまくいかないことも多いですが、教授や他の研究室のメンバーと納得するまで話し合うことで現状認識を共有し、問題点を乗り越えるように努力しました。また、さまざまな研究手法を学び、格闘することで粘り強さが増したと思います。自身の研究に必要であると判断すれば、学外の勉強会にも自主的かつ積極的に参加し、そこで得た知識をできるだけ自分の研究に反映させてきました。また、研究室の他のメンバーに内容を落とし込むことで、研究室全体のレベルアップに繋がるようにと心掛けることもできました。 
(23歳/大学院生/男性

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今回「継続力」をアピールする場合の自己PRのコツをご紹介しましたがいかがでしたか? 「何を何年間継続した」ではなく、継続過程での取り組み姿勢(同じ時間でより効果的に修得できるよう試行錯誤してきた等)、継続の結果得たこと(自信、度胸、気力等)が自己PRの主役です。


岡 茂信 (おかしげのぶ)
現在東証1部の情報システム開発企業での採用選考経験を元にジョブ・アナリストとして独立。大学及び就職イベントでの講演、有名企業に対し採用アドバイスを実施。著書に「就職活動がまるごと分かる本」「エントリーシート完全突破塾」「適職へ導く自己分析」がある。また、「岡茂信の就活の根っこ」(http://ameblo.jp/okashigenobu/)で就活の土台となる旬な情報を発信している


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