自己PRで「チャレンジ精神」をネタにする場合のポイント5選

自己PRで「チャレンジ精神」をネタにする場合のポイント5選

2015/12/30

自己PR

企業はチャレンジ精神をもった人材を求めています。チャレンジ精神を自己PRのネタにする場合のポイントを確認しましょう。
1.チャレンジ精神とは

カタカナ言葉を使う時は、知っているつもりの場合でも、その意味を念のため確認する癖をつけましょう。チャレンジとは挑戦であり、挑戦とは現在の自分(たち)の実力以上のことに取り組むことです。例えば、「記録の更新を目指す」等が当てはまります。

2.チャレンジ精神を有している証明

「私にはチャレンジ精神があります」という一言だけではアピールにならず、「有していることを証明」して、はじめてアピールになります。その証明に必要な要素は以下の通りです。

・チャレンジ目標(例えば学園祭動員人数の倍増や上位の資格に合格する等)
・チャレンジ期間(より長い期間のものがアピール力を増します)
・チャレンジのきっかけや動機(例えば、実行委員長に抜擢された(動員倍増を思い立ったきっかけ)、自分の実力を客観的に証明できるものを身に付けたい(資格挑戦の動機)等)
・チャレンジ過程(取り組みや出来事及び心情)

3.チャレンジの成果と成長

企業は成果を残し、成長できる人材を求めています。よって、「倍増を達成できた」「合意を得る大切さに気づけた」等、「成果」「成長」まで伝えることが必要です。では、1.5倍増もしくは不合格等、目標に届かなかった場合は自己PRネタにふさわしくないのでしょうか? 失敗の場合でも、「チャレンジ過程」が充実していると面接官に評価されれば問題ありません。

4.チャレンジの過程を充実させる「問題+問題分析+解決」

目標を達成できたかどうかにかかわらず、その結果までの過程に何らかの失敗や困難(=問題)があったはずです。例えば、「時間をかけている割に模試の点数が伸びなかった」「倍増目標に対して周りは冷めていた」等。次に、「なぜ」問題が生じたのかを分析し原因を明らかにしましょう。例えば、「無意識のうちに得意分野にばかり時間を割いていた」「目標を掲げるだけで、理解を得る努力が欠けていた」等。そして、問題をどのように解決したかを続けましょう。

5.自己PR例

「私は学祭実行委員長に抜擢された場で動員倍増を目標に掲げ、半年間奮闘しました。しかし、天候に恵まれたにもかかわらず、結果は1.5倍増で終わってしまいました。(目標+きっかけ+成果)
この結果から得た最大の教訓は、意見を聴くことの大切さです。(成長)
私は、倍増という大きな目標に対し、誰もがワクワク感をもって臨んでくれるものと決めつけていましたが、就任1か月後の会議で「なぜ2倍なのか?中身の充実や安全のほうが大切ではないのか?コストを抑えることに知恵を絞ったほうが良いのでは?」等、否定的な質問を浴びてしまいました。(問題)
つまり、一人浮いていたのです。私は、浮いてしまった理由を考えました。そして、目標宣言そのものが唐突であったこと、また、倍増という華やかなイメージばかりに目がゆき、警備やコスト面など基盤となる部分に目が届いていなかったことに気づき、反省しました。(問題分析)
この浮いた目標のままで進めるのはマズイと気づいた私は、目標を撤回し意見を求めました。意見交換で明らかになったのは、「動員増という目標には賛成しているが、倍増では現実味が感じられない」ということであり、全員で検討し直した結果、目標は1.2倍増に改めました。(解決方法)
その後は、前年までの準備ノウハウに改善や拡大を加えながら進め、無事、大きな事故も無く終えることができました。「全員と実現性を共有できてこその目標」経験から得たこの学びを、御社でも活かしてゆきます。

チャレンジ精神ネタでは、「過程にあった問題」が主役となります。「問題+問題分析+解決」部分を充実させましょう。

岡 茂信 (おかしげのぶ)
現在東証1部の情報システム開発企業での採用選考経験を元にジョブ・アナリストとして独立。大学及び就職イベントでの講演、有名企業に対し採用アドバイスを実施。著書に「就職活動がまるごと分かる本」「エントリーシート完全突破塾」「適職へ導く自己分析」がある。また、「岡茂信の就活の根っこ」(http://ameblo.jp/okashigenobu/)で就活の土台となる旬な情報を発信している

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