では、就職に不利になる書き込みとはどのようなことか? 例えば以下に挙げる3点は、就活をしていると日常の一部として無意識に書き込みたくなるかもしれないが、就活や企業に関する具体的な情報は、ネット上には不用意に載せない方がいいだろう。
[1]詳細な選考内容
例:「A社の1次面接、4人も面接官がいて緊張したな......」
面接や試験の詳細を書き込んでしまうと、事前に選考内容を知った上で試験を受けられる学生が出てきて、不公平が生じてしまう。企業は応募者全員に対して公平な採用活動の実施を心がけているので、選考に関する具体的な内容は書き込まないようにしよう。
[2]企業に対するネガティブな発言<
例:「今日はB社の説明会に参加。イマイチだったな......」
Twitterやブログに匿名で書き込んでいると、このような書き込みをポロっとしがちだが、偶然採用担当者に見られて、万が一身元が特定されるようなことがあれば、その後選考を受けたとしても白々しいものになってしまう。就活中にはさまざまな感想を抱くだろうが、誰でも見ることができるネットには書き込まずにおくのがマナーと考えよう。
[3]面接などで話した内容と異なる発言
例:「今日はB社の面接に行ってきた。いよいよ明日は本命のA社だ!」
これも[2]と似たようなもので、この書き込みをB社の人事が見たらどう思うだろうか? 普通に友人と話すような内容であっても不用意な発言は慎み、自分だけの本音は心の内にそっと秘めておこう。
就活は情報が命なので、上記のような書き込みは同じ就活生には喜ばれるかもしれない。だが企業にしてみれば、特に[1]などは企業秘密などを漏らしているのと同じこと。秘密を守れない信用度の低い人は、これから一緒に働く人として選ばれないのは当然だ。
社会人として礼節に欠ける対応やネガティブな発言では人格が疑われる。
友人同士はともかく、第三者に対しては大人として気持ちのよいやりとりを行おう。
以上をまとめると、就活では信用を失う行為や礼節に欠ける行為はすべてNGということになる。このようなミスを起こさないためにも、みなさんが「自分の発言をもしかしたら採用担当者が見ているかもしれない」と認識することが大切。この意識を持てば、普段通り友人や知り合いとの会話を楽しみながら、第三者からの印象も下げないような使い方ができるはずだ。
なおTwitterやブログは、見られることを前提として書くと、よりあなた自身をアピールするツールとしても活用できる。プライバシーに配慮しつつ、あなた自身の魅力が伝わる書き込みを続けていくことで、エントリーシートや履歴書だけでは伝えきれない部分をアピールすることも可能だろう。
文:下元陽(BLOCKBUSTER) 2011/01/25更新