面接で「自己紹介」をする時の上手な答え方ポイント4つ

面接で「自己紹介」をする時の上手な答え方ポイント4つ

2015/11/26

面接

自己紹介と自己PR、どちらもよく聞く言葉ですが具体的にはどう違うのでしょうか?そして、それぞれどのような答え方をするのが良いのでしょうか?

1.自己紹介の位置づけ

面接は一般的に「お名前を教えて下さい」から始まります。これは、手違いで違う者が受験していないかを確認するためのもので、履歴書等の手元資料に記された氏名と確認します。そして、「それでは簡単な自己紹介をお願いします」→「次に大学生活でもっとも力を注いだことを教えて下さい」等、自己紹介からメインの自己PR系質問へと進んでゆきます。

さて、なぜ自己PR系質問の前に自己紹介を求められるのでしょうか?これは、「少しでも緊張をほぐしてあげた上で、長いやりとりの伴う自己PRに入ってあげよう」といった面接官のあなたへの気遣いと考えると良いでしょう。

2.自己紹介では自己PRの引き出しを紹介する

「自己PRは何パターンの質問にも対応できるように準備してきたけれど、自己紹介は…」と意表を突かれる場合もあるでしょうが、特に焦る必要はありません。自己紹介は、あなたがもっている自己PRの引き出しを披露するものと位置付けましょう。例えば、「はい。私は『昨日は人の身。明日はわが身』を座右の銘としており、アルバイトでもサークルでもゼミでも、この考えで人と接しております」といった風に答えましょう。

この自己紹介により、あなたは、「私には、アルバイト、サークル、ゼミに関連してお話出来ることがあります」と面接官に伝えられたわけです。

3.面接官に「つかみどころ」を提供する一言を工夫する

上の回答例には一つ工夫があります。それは、座右の銘を加えたことです。これにより、あなたが自己PRの中心にしたいものは何かを面接官は察知し、「ほ~、あなたは、他人事と傍観しない姿勢をお持ちなのですね。では、アルバイトに関連したエピソードからお話し下さいますか」と、面接を進めてくれる可能性が高くなるでしょう。

4.一言自己紹介で終わるべきか、自己PRに進めてゆくべきか?

もしも、「では、自己紹介がてら、お名前と学校名をお願いします」であれば、聞かれたことだけに答え、次の質問を待てば良いので簡単ですが(この場合は座右の銘を加えた回答例は不可)、困るのは「では、自己紹介からどうぞ」です。これは、簡単な「自己紹介のみ」ともとれますし、「自己紹介から自己PRに進めていいよ」とも、とれます。

このような場合は、「はい。私は『昨日は人の身。明日はわが身』を…この考えで人と接しております」と答えた後に『一呼吸』置き、面接官が言葉を挟みやすい『間』を作りましょう。そして、その『間』で面接官が質問を挟んだ場合は、その質問に対応し、そうでない場合は、「…この考えで人と接しております。…『間』…(面接官が無言の場合は)特にアルバイトにエピソードが豊富なのですが、お話を進めてよろしいでしょうか?」と問い、指示を求めましょう。

自己紹介で難しいのは、「自己紹介を終えた後に、質問を待つべきか?それとも、自己PRへと膨らませてゆくか?」の判断です。迷った時は面接官に「自己PRへと進めてよろしいでしょうか」と問いかけましょう。



文◯岡 茂信 (おかしげのぶ)

現在東証1部の情報システム開発企業での採用選考経験を元にジョブ・アナリストとして独立。大学及び就職イベントでの講演、有名企業に対し採用アドバイスを実施。著書に「就職活動がまるごと分かる本」「エントリーシート完全突破塾」「適職へ導く自己分析」がある。また、「岡茂信の就活の根っこ」(http://ameblo.jp/okashigenobu/)で就活の土台となる旬な情報を発信している。

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