面接で十中八九出てくる「自己PRをしてください」という面接官のセリフ。いったいどのように答えればうまく自分の魅力を伝えられるのでしょうか?面接でより面接官にアピールできる自己PRの方法をまとめました。
1.自己PRの目的
自己PRを上手にまとめられる方とそうでない方の違いは、「志望職種の特性」を踏まえて自己PRする題材を選んでいるか、どうかにあります。
自己PRとは、学生生活の紹介が目的では無く、「志望職に向いている、活躍できそうだ」と面接官に印象付けることが目的です。
A社にはプログラマ職で応募し、B社には営業職で応募しているにもかかわらず、営業職向きのコミュニケーションネタのみで活動する人が多いのですが、これではA社の合格確率は低いままです。
プログラマ職ならば、論理的思考を発揮して問題解決したエピソードを主体に自己PRしよう、営業職ならばコミュニケーション力を発揮して学校で発行する新聞の広告を獲得したエピソードを主体に自己PRしようと、志望職に応じた自己PRを準備することが必要です。
企業は「頑張る人、熱中できる人、協調できる人…」を求めています。理由は、それらの人は、何らかの成果を残し、成長しながら、更に大きな成果を残せる可能性が高い」と考えるからです。
つまり、企業が求める人材像を表現するキーワードを一つに絞るならば、積極性でもなく、協調性でもなく、「成果を残せる、成長を続けられる可能性が高い人」となります。
よって、志望職に応じて自己PRネタを選んだ後は、その取り組みを通して獲得した成果や成長を示すことが大切になります。
例えば、営業力をアピールする為にメンバー勧誘担当として頑張ったサークル活動をネタとして選んだとします。この場合ならば、「前年は10人の入部だったが、私が担当したことによって20人と倍増を達成した」と数字を用いて成果を具体的に示すことを心掛けましょう。そして、その達成の為に、どのような創意工夫をしたかを続けましょう。
5.成長は高校時代の自分と比較する
人間的成長は、高校時代の自分と比較し表現しましょう。例えば、「高校時代の自分は、他から指摘されることがあると、『分かってないな』と否定する子供な部分がありましたが、この経験を通して、現在の私は『私に関心をもってアドバイスをして頂けることに感謝します』という心をもてるようになっています」と。
文◯岡 茂信 (おかしげのぶ)
現在東証1部の情報システム開発企業での採用選考経験を元にジョブ・アナリストとして独立。大学及び就職イベントでの講演、有名企業に対し採用アドバイスを実施。著書に「就職活動がまるごと分かる本」「エントリーシート完全突破塾」「適職へ導く自己分析」がある。また、「岡茂信の就活の根っこ」(http://ameblo.jp/okashigenobu/)で就活の土台となる旬な情報を発信している。