面接官が就活生の自己PRに「ズレ」を感じる理由【企業サイドから見る「自己分析」10】

面接官が就活生の自己PRに「ズレ」を感じる理由【企業サイドから見る「自己分析」10】

2015/04/02

自己PR

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企業研究

面接

自己PRは、一生懸命考え抜いた自己分析の結果ですが、一般的に、学生は企業にいいところを見せようと、自分の長所(だと自分で思っていること)を優先して、結果的に自分のアピール材料を限定してしまい、可能性を狭めてしまうことが結構あります。

面接官は自己PRをベースに面接を進めます。しかし、色々な角度から話をすると、なぜか目の前にいる就活生の印象と、実際に話していることに「ズレ」を感じることがあるんです。

ウソはついてない。でも「ズレ」を感じるんです。

これは面接に限らず、例えば合コンとかでもよくあることだと思います。話をしていて、いい人なんだけど「何かちょっと違うなあ」と感じることはないでしょうか?

人と人が初めて会ってお互いを探っているのですから、当然と言えば当然。面接の場でも同じことが言えます。

なぜこういうことが起きるのでしょう?

■「過去の起点の洗い出し」が大切な理由

これは学生個人個人の高校以前の価値観と、大学に入ってから今現在までの価値観が変化しているからだと思います。

一般的に、中学や高校までは、毎日朝から学校に行って勉強するのが当たり前。その後に部活をする、試験前には試験勉強をする。振り返ると「時間に制約があった」と感じることはないでしょうか? また、一部の私立校では当てはまらないかもしれませんが、中学や高校で出会う友達は、基本的に同郷出身が多いものです。

でも、大学に入ると環境が一変します。一日のうち自由に使える時間が多くなり、友達の出身も全国規模になる。20歳になって、お酒も飲めるようになる。いろいろな刺激を受けたり、経験を重ねるうちに、高校までの価値観は徐々に変化していきます。

高校まではあまり勉強をしなかった友人が、急に学問の面白さに目覚めて勉強ばかりするようになったり、田舎にいる頃は垢抜けず、目立たなかった人が、東京の大学に入ってアクティブな性格に変わったり。大学時代に価値観が変化する学生は多いと思います。

このような学生が、面接を受けると、印象と話に「ズレ」を感じさせるのです。

前回お話しした【質問2】で中学・高校時代を振り返ることは、「ズレ」を少なくするためにとても大切になります。

大学生である今の自分と高校までの自分を考えることで、面接での自己PRに信憑性が出るはずなのです。

次のページ中学・高校時代を振り返るのに一番確実な方法

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